概要・あらすじ
長年の間雨が降らず、干ばつが続く辺境の小国ラハサ。ラハサの水は「水女神」と呼ばれる少女アクレアによってまかなわれていた。国内で唯一、体から水を生み出す事ができる「水起こし」という不思議な力を持つアクレアは、幼い頃から国民のためにその力を使い続けている。しかしその力には、アクレア自身にもわからない事が多く、感情が落ち込むと水の量が減ってしまう。以前より生み出せる水の量が少なくなっている事にアクレアは焦りを覚え、無理をする事も多かった。ラハサの水管理部に務める少年のアシャは、そんなアクレアの事を心配しながら見守っている。そんなある日、アシャの何気ない言葉を、アクレアは愛の告白だと勘違い。その瞬間、アクレアの体から大量の水があふれ出すのだった。その後も、アシャと接したりするたびに、アクレアの体から大量の水があふれ出るようになってしまう。アクレアの親友のフユは、アシャに対する「恋のときめき」によって、アクレアが水を生み出していると気づく。だが、極端な悲観主義者で恋愛にも疎いアシャには、一般庶民の自分に水女神のアクレアが恋をしているなどとは信じられなかった。しかし、フユに言いくるめられた事で、アシャはなんとかしてアクレアをときめかせようとするのだった。