ダルちゃん

丸山成美はどこにでもいそうな24歳の派遣社員。しかしそれは仮の姿で、本当はダルダル星人のダルちゃんだった。ダルダル星人の姿は、スライムのようにふにゃふにゃしていて、どう見ても普通ではない。だからダルちゃんは、人間に擬態して生活を送っている。普通の人間の両親のもとに生まれたダルちゃんは、その姿のせいで、悲惨な幼少時代を過ごした。石をぶつけられたり、避けられたりするうちに、自分はこの世界にそぐわないのだと考えた。そこでダルちゃんは、必死で周りの女の子達の様子を観察。なんとか、普通の女の子に見える容姿と振る舞いを身につけたのであった。ダルちゃんは、社会のルールを覚え、他の人に合わせる事で居場所を探す。普通に生きるために自分を抑え続けてきたダルちゃんだったが、友達や恋人との出会いを通じて、様々な壁にぶち当たる事になる。