チアーズ!

チアーズ!

赤松中学の小説『チアーズ!』のコミカライズ作品。南高校チアリーディング部「チアーズ」を舞台に、つらい経験や葛藤を抱えた少女たちが、チアリーディングを通じて成長し、絆を深めていく様子を描いた青春部活ストーリー。「コミックアライブ」2018年11月号から2020年4月号にかけて掲載された作品。

正式名称
チアーズ!
ふりがな
ちあーず
原作者
赤松 中学
作者
ジャンル
その他スポーツ
 
部活動
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

スポーツの部活動が盛んな南高校に通う浅羽舞桜は、どの部活に入るべきかを決めかねていた。しかし、2年生の新学期が始まった日の朝、チアリーディング部のパフォーマンスを偶然に見かけ、感銘を受ける。舞桜はさっそくチアリーディング部「チアーズ」への入部を希望するが、実はチアーズは先輩が卒業してしまい、部員が福原直子一人で、他校から助っ人を呼んで活動を続けている状態にあった。新規に三人の部員を確保できないと廃部になると聞いた舞桜は、チアリーディングの経験者で同学年の川澄千愛を勧誘しようとするが、冷たくあしらわれてしまう。千愛は、過去の出来事が原因でチアリーディングを激しく憎んでいたのである。しかし千愛は、出席率が悪く留年の危機にあり、舞桜は部活動が留年救済になることを利用して千愛を強引に説き伏せ、バスケットボール部の応援に参加することを了承させる。こうして、どうにか三人の部員を確保して廃部を免れたチアーズは、部員勧誘会に参加し、新入生たちの前でパフォーマンスを披露する。ところが、舞桜は千愛の制止を振り切って高難度の技に挑戦したうえに失敗し、直子に全治1か月のケガを負わせてしまう。千愛は舞桜を責めるが、その会話の中で舞桜は過去に挫折経験があり、それ故チアリーディングにこだわっていることを知る。この件で三人はかえって結束を強め、新生チアーズとして気持ちを新たにする。その後も、それぞれの事情を抱えた生徒たちが入部し、チアーズは活気を取り戻していく。

関連作品

小説

本作『チアーズ!』は、赤松中学の小説『チアーズ!』を原作としている。原作小説版はMF文庫Jから刊行され、イラストはこぶいちが担当している。

登場人物・キャラクター

浅羽 舞桜 (あさば まお)

南高校に通う2年生の女子。小柄な体型で、髪をツインテールにしている。運動部に力を入れている高校に通っていながら、やりたい部活を見つけられずにいた。しかし新学期が始まる日に、偶然チアリーディング部「チアーズ」のパフォーマンスを目撃し、強い感銘を受けて入部。明るく楽天的な性格ながら、入部を拒否していた川澄千愛を、あきらめることなく説得して入部を決心させる押しの強さがある。チアリーディングは未経験ながら、ポテンシャルは非常に高い。入部当初は、無理に難しい技に挑戦して失敗することを繰り返していたが、徐々に成長を遂げる。幼い頃からバスケットボールに打ち込んで努力を続けてきたが、中学生の頃から背が伸びなくなり、バスケットボールを断念した過去がある。挫折を経験した自分に活躍場所を与えてくれたチアリーディングに対する思いは人一倍強い。

川澄 千愛 (かわすみ ちあ)

南高校に通う2年生の女子。クラスメートとはあまり溶け込めておらず、何かと怖く見られがち。身体能力が非常に高く、チアリーディングの経験者でもある。しかし、チアリーディングに対して憎悪に近い感情を持っており、チアリーディング部「チアーズ」に対しても敵対する態度を取っていた。出席率が悪いため、留年の危機に瀕しているが、学校公認のイベントに参加すれば救済措置を受けられる状態にある。そのことを知った浅羽舞桜に強引に説得され、チアーズの活動に参加することになる。チアリーディングを憎むようになった原因は、優秀なチアリーディング選手だった姉の川澄百愛がパフォーマンス中の事故で重傷を負い、その後消息不明になったことによる。チアーズに入部した当初は、あまりほかの部員とも打ち解けていなかったが、舞桜をはじめとするメンバーのチアリーディングに懸ける思いを知り、少しずつ心を開いていく。

福原 直子 (ふくはら なおこ)

南高校に通う3年生の女子。髪をお下げにして、眼鏡を掛けている。一つ上の学年が卒業してしまったことで、チアリーディング部「チアーズ」唯一の部員となった。生まじめな性格で、部員がたった一人になっても声出しなどの練習に日々励んでいた。イレーネ学院のチアリーディング部に依頼して新入生の勧誘に協力してもらったことで、浅羽舞桜が新たに入部。さらに川澄千愛を含めた三人でチアーズは再出発するが、その矢先に舞桜の失敗が原因で負傷してしまう。しかし、このピンチが部員たち三人の結束を強めるきっかけとなった。

鳩屋 多恵 (はとや たえ)

南高校に通う2年生の女子。黒髪のロングヘアで、引っ込み思案で卑屈な性格をしている。何かとよく転ぶなど、天然気味なところがある。料理が得意で、自分一人だけで料理部を立ち上げている。友達をつくるのが苦手で、ジェニファー・伊達・美紀子が唯一の友人だった。ジェニファーが、浅羽舞桜からチアリーディング部「チアーズ」に勧誘された際は、唯一の友達を奪われるのではないかと焦りを覚える。チアーズに入部を決めたジェニファーからいっしょにやろうと誘われた際も、当初は運動が苦手で目立つのも嫌いなために断ろうとした。しかし、最終的にはジェニファーに背中を押され、気弱な自分を変えるために入部を決意する。

ジェニファー・伊達・美紀子 (じぇにふぁーだてみきこ)

南高校に通う2年生の女子。ロサンゼルス出身で、高校1年の時に日本にやって来た。園芸部で花や野菜を育てているが、部員は彼女一人である。日本語は不得手ながら優しい性格で、鳩屋多恵にとっては唯一打ち解けて話せる友人だった。金髪で華やかな見た目のため、浅羽舞桜からはチアリーディングに向いていると言われ、猛烈な勧誘を受ける。舞桜に半ば強引に部室に連れてこられ、チアリーディング部「チアーズ」の体験見学をした。アメリカにいた頃からチアリーディングにあこがれを持っていたこともあり、チアーズへの入部を決意。さらに、多恵にも自分を変える勇気を持つようにうながし、入部を決断させた。

川澄 百愛 (かわすみ ももあ)

南高校チアリーディング部「チアーズ」のOGで、川澄千愛の姉。学生時代から将来を嘱望されていた選手で、幼い千愛のあこがれの存在だった。世界のチアリーダーたちの夢であるNFLのトライアウトに合格して渡米したが、ある試合での転落事故が原因で意識不明の重体となってしまう。その後、千愛からは連絡も取れなくなり、行方不明のまま、2年が経過している。千愛がチアリーディングを激しく憎むようになったのは、この出来事が原因となっている。

伊蝶 白亜 (いちょう はくあ)

イレーネ学院に通う女子で、チアリーディング部「クイーンズ」では一番の実力を誇る。美貌とスタイルを兼ね備え、部員からの信頼も厚い。部員の中田リエからは、完璧で欠点がないと評されている。落ち着いたクールな性格で、気品あふれる雰囲気を漂わせている。川澄千愛とは旧知の仲で、小学2年生の時のジュニア大会で千愛に敗れて準優勝に終わったことがある。その悔しさから千愛をライバル視しており、千愛に勝つことにこだわってきた。そのため、チアリーディングを辞めてしまった千愛が復帰することを望んでいた。

中田 リエ (なかた りえ)

イレーネ学院に通う女子で、チアリーディング部「クイーンズ」に所属している。伊蝶白亜の実力にほれ込んでおり、その美貌や人格まですべてが完全無欠な人間だと評している。白亜への思いはほとんど崇拝の域に達しており、白亜とのやり取りの妄想までするほど。中田リエ自身のチアリーディングの実力もかなりのもので、白亜の右腕として選手兼コーチの役割を引き受け、部全体の底上げにも貢献している。

木倉 沙織 (きくら さおり)

南高校チアリーディング部「チアーズ」のコーチを務める若い女性。足の障害のために杖をついている。少々アル中気味で、昼間から酒瓶を持ち歩いている。指導にも熱が入っているように見えないため、部員たちからは不満を持たれている。実はチアーズのOGで、川澄百愛のパートナーだった。百愛に誘われて渡米するが、パフォーマンス中の事故で百愛と共に負傷して足に障害を負い、失意のうちに酒におぼれ、器物破損事件を起こした。チアーズのコーチになったのも、事件後に裁判所から奉仕活動を命じられたことが理由である。

高梨 きらら (たかなし きらら)

南高校に通う女子。部活動として認められたチアリーディング部「チアーズ」に突然やって来て入部を希望した。かなりのぶりっ子で、周囲を振り回す言動が多い。運動能力は非常に高く、自主練も欠かさないためにチアリーディングの能力は高い。一方で自分が目立つことにこだわり、部の事情を無視してトップポジションにおさまろうとした。実は政治家の娘であり、母親から厳しいしつけを受けている。親に内緒でチアリーディングを始めたのも、家庭での抑圧に対する反抗が理由だった。

宮里 阿実 (みやさと あみ)

イレーネ学院に通う女子。物静かな性格で、あまり感情を表に出さない。競争の激しいイレーネ学院チアリーディング部「クイーンズ」の中でも技術力には定評があるものの、一軍昇格メンバーから漏れてしまう。部を取りまとめる伊蝶白亜を問いただしたところ、技術は高いがチアスピリッツに欠けているためだと告げられた。その理由に納得がいかなかったため、クイーンズを退部。その後、南高校チアリーディング部「チアーズ」に入部し、クイーンズを見返そうと決意する。

集団・組織

チアーズ

南高校のチアリーディング部。川澄百愛や木倉沙織らが所属していた頃は、全国優勝を果たすほどの強豪チームだった。その後は低迷し、部員も福原直子一人だけになったが、浅羽舞桜と川澄千愛の入部により、どうにか部活動としての存続が認められることとなった。ちなみに、チアリーディング全日本カップの出場には七人のメンバーが必要なため、現在のチアーズは、部員数を増やすことを第一目標としている。

クレジット

原作

赤松 中学

キャラクター原案

こぶいち

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