概要・あらすじ
格闘ゲームに打ち込んできた泉一道は、剣名高校に入学。部活動が強制だと知った一道は、仕方なくゲーム部を訪ねる。するとそこには、フェンシング部部長・仙石将助がいた。ゲーム部は昨年廃止され、今はフェンシング部のものだという。なぜか一道のことを知っている様子の仙石は、強引に一道を抱えあげ、武道場へと連れていく。「フェンシング部に入るか、ここで死ぬか」と二択を迫る仙石は、一道にフェンシング勝負(フルーレ)を申し込む。一道が負ければ入部、勝てば元ゲーム部部室を明け渡すと言う。「仙石が5点取る間に1点でも取れば一道の勝ち」というルールである。ラッキーパンチが一発入れば勝てると考えた一道は、勝負を受けた。しかし、実際はそんなに甘いものではなかった。一道はあっさり4点を取られてしまう。しかし、超負けず嫌いの一道は諦めなかった。フェンシングが格ゲーに似ていることに気づいた一道は、自分の最強武器である「読み」を駆使。攻撃のタイミングを読み切り、相討ちに持ち込もうとする。一道の狙いは図に当たり、仙石の胸を突くことに成功する。一見相討ちに見えた勝負だったが、審判機のランプは仙石の方しか点灯しなかった。一道の剣は触れただけで押し込むことができず得点にならなかったのだ。こうして勝負に負けた一道はフェンシング部に入部。「格ゲー」で培った知識と戦略で、意外なフェンシングの才能を発揮する。
登場人物・キャラクター
泉 一道 (いずみ いちどう)
剣名高校1年生のメガネをかけた小柄な男子。小さい頃から運動が苦手。超負けず嫌いで、勝つためには平気で相手を挑発する。格闘ゲームに打ち込み、中学時代は大きな大会に参加。大人に引けを取らず、あと1勝で本戦出場というところまでいった。高校入学後も格闘ゲームに邁進する予定だったが、仙石将助によって強引にフェンシング部に入部させられる。フェンシングと格闘ゲームが似ていることに気づき、格闘ゲームで得た知識や戦略を駆使して戦う。幼なじみでクラスメートの八乙女ハルには「ずみちゃん」と呼ばれている。
仙石 将助 (せんごく しょうすけ)
剣名高校3年生の男子。フェンシング部の部長で、後ろでまとめたロングヘアーが特徴。「伝説」「国士無双」といった漢字が書かれたTシャツを着ている。「好きなものは思い通りに動く人間」と公言する独善的な性格。格闘ゲームで活躍する泉一道を見初め、強引にフェンシング部に入部させる。フェンシングの腕前は相当なものらしい。
犬丸 天太郎 (いぬまる てんたろう)
剣名高校2年生の男子。フェンシング部の部員で、坊主頭と鍛え上げられた肉体が特徴の体育会系。力だけなら誰にも負けない一点突破のパワーキャラ。相手のガードを無理やり壊す「ガードクラッシュ」が得意技。
小鶴 火凛 (こづる かりん)
剣名高校2年生の女子。フェンシング部部員。左目の下のほくろとポニーテールが特徴。見た目は可憐な美少女だが、握力は50キログラムもある。一般男子以上の筋力を誇り、フェンシングも強い。
白藤 心羽 (しらふじ ここは)
剣名高校1年生の女子。フェンシング部の部員で、スポーツ未経験者。存在感が薄く、声も小さくて、いつも物陰に隠れている不思議な少女。
八乙女 ハル (やおとめ はる)
剣名高校1年生の男子。泉一道のクラスメートで、小学校からの親友。小鶴火凛に一目惚れし、フェンシング部に入部する。見たものを一瞬でまねできる、ずば抜けた運動センスの持ち主。サウスポー。