凛とチア。

凛とチア。

作者・山田シロ彦の初連載作品。失踪した兄を探すため、チアリーディングで日本一を目指す男子高校生を描いた作品。集英社「週刊ヤングジャンプ」2017年33号から連載。

正式名称
凛とチア。
ふりがな
りんとちあ
作者
ジャンル
その他スポーツ
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概要・あらすじ

幼くして父親を亡くした春野凛太郎は、気の優しい兄・春野修斗母親の3人で暮らしていた。ある日、夏祭りで男性メンバーもいるチアリーディングチームの演技を見た凛太郎たちは、1人で気丈に家庭を支えていた母を元気づけようと、2人で練習に取り組み始める。ちょうどそのころ、修斗は性自認で悩んでいたが、明るい凛太郎はそれを受け入れ、修斗を励まそうとするのだった。

しかし、女装した修斗の姿をみた母親はひどく動揺し、修斗を拒絶してしまう。それがきっかけで、修斗は家出してしまうのだった。数年後、高校に入学した凛太郎は、兄を探すためにチアリーディング部に入り、全国大会を目指そうとする。チアリーディング部は部室もなく、部長の沢渡沙穂1人で練習している状態だった。

チアリーディング部を立て直すため、凛太郎は奮闘し始める。

登場人物・キャラクター

春野 凛太郎 (はるの りんたろう)

高校1年生の男子。単純で明るい性格。気が優しく、自分にはできないことができる兄・春野修斗を尊敬している。子どもの頃、修斗といっしょに、男性メンバーも所属するチアリーディングチームを見たことがきっかけで、チアリーディングに憧れを持つようになる。その後、家出した修斗を探すために、日本一のチアリーダーを目指し、高校進学後はチアリーディング部に入部する。

春野 修斗 (はるの しゅうと)

春野凛太郎の兄。おとなしい性格で、スポーツよりも、絵を描いたりお菓子を作ることのほうが得意。幼いころから自分の性自認で悩みを抱えている。そのことが原因で、息子たちに男らしくあって欲しいと願う母親と衝突する。また、学校でもいじめを受けるようになって家出してしまう。

母親 (ははおや)

春野凛太郎たちの母親。凛太郎たちが幼いころに夫を亡くし、女手ひとつで家庭を支えている。息子たちにはスポーツマンだった夫のように、男らしく育ってほしいと願っている。女性になりたいと思っている春野修斗と衝突してしまう。

沢渡 沙穂 (さわたり さほ)

春野凛太郎の通う高校の2年生女子。チアリーディング部の部長を務めている。上級生たちのトラブルが原因で、ほかの部員が全員辞めてしまい、部活が同好会に格下げになったあとも1人で練習を続けている。部室もなく、ほかの生徒からは「ホームレスチア女」とバカにされて自信をなくしていた。凛太郎の支えによって、部を立て直すことを目指し始める。

平田 たまこ (ひらた たまこ)

春野凛太郎の通う高校の1年生女子。語尾に「~っす」とつける口癖がある。「一番楽しそうな部活に入りたい」と思い、入部先を決められずにいた。部活動紹介での凛太郎と沢渡沙穂たちの演技に感動し、チアリーディング部への入部を希望する。

濱野 アヤ (はまの あや)

春野凛太郎の通う高校の1年生女子。平田たまことは同じクラスで、幼馴染同士。引っ込みがちなたまこをしばしば支えており、周囲からは「まるで親子のよう」と思われている。たまこの熱意に動かされ、付き添うような形で、チアリーディング部への入部を希望する。

集団・組織

チアリーディング部 (ちありーでぃんぐぶ)

春野凛太郎の通う高校にある同好会。沢渡沙穂が1年生のころは部活動だったが、全国大会出場を目指して厳しく練習しようとする3年生と、楽しく部活動をやりたい2年生との間でトラブルが起こり、沙穂以外の部員が全員辞めてしまった。そのため、現在は同好会の扱い。専用の部室もなく、教師からは「特別部室」という名目で、使われていないゴミ捨て場をあてがわれている。

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