チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~

チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~

スマートフォン向けゲーム『チェインクロニクル』を題材にした作品。人間や鬼などさまざまな種族が暗黒の魔物集団、黒の軍勢の侵攻に対抗する姿を描いており、2017年1月から3月に放送された同名のTVアニメ版の前日譚となっている。「月刊ドラゴンエイジ」2016年9月号から2017年9月号にかけて連載された。

正式名称
チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~
ふりがな
ちぇいんくろにくる へくせいたすのひかり
原作者
セガ
原作者
チェンクロ・フィルムパートナーズ
作画
ジャンル
ファンタジー
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あらすじ

第1巻

最果ての大陸「ユグド」に突如現れた暗黒の魔物集団、黒の軍勢は、大陸最大の国に侵攻して王都を陥落させた。黒の軍勢の勢力は日に日に増していき、魔の手は各国に伸び、大陸に生きる人々の生活を脅かしていた。そんな中、ユーリは義勇軍を立ち上げ、黒の軍勢を倒して、困っている人々を助ける活動を始める。そして黒の軍勢に襲われているのを助けた事をきっかけにフィーナと出会う。フィーナは名前以外を思い出せず、フィーナが持つ謎の本「チェインクロニクル」を黒の軍勢が狙っているため、義勇軍の一員となってユーリ達と行動を共にする事を決める。義勇軍はフィーナの記憶を戻して、チェインクロニクルの謎を解明するために各国を巡るのだった。

第2巻

人間、妖精族、鬼族といった各国によるユグド連合軍を結成したユーリは、ユグドを侵攻する暗黒の魔物集団、黒の軍勢の居城に攻勢を仕掛ける。大規模な戦闘が繰り広げられる中、ユーリは黒の軍勢を率いる王のもとにたどり着くが敗れる。さらにフィーナが持つ謎の本「チェインクロニクル」は二つに破られ、ピリカも消滅したためユグド連合軍は撤退を決める。ユーリは、王に敗れた事で黒の軍勢を倒す事をあきらめかけていたが、拠点への撤退中に出会ったアラムが戦う姿を見て初心を思い出し、再び黒の軍勢を倒すために立ち上がる。

登場人物・キャラクター

ユーリ

暗黒の魔物集団、黒の軍勢と戦うために義勇軍を立ち上げた少年。一部の隊員からは「隊長」と呼ばれる。正義感が強くて、困難でも決してあきらめない芯の強さを持つ。剣の腕も立ち、最前線で味方を鼓舞しながら戦う。ファティマから「どのような行動をしても、必ず世界は滅亡する」と言われても、自分が正しいと思う道を信じて進んでいる。

フィーナ

暗黒の魔物集団、黒の軍勢に襲われているところを、ユーリら義勇軍が助けた少女。自分の名前以外の記憶を失っており、記憶を思い出すきっかけになればと義勇軍に入った。旅を続けるうちに自分が所持する謎の本「チェインクロニクル」を黒の軍勢が狙っているのを知り、その謎を解明しようとする。精霊島にある図書館で記憶を取り戻すと、黒の軍勢を倒すための協力を各国の長に呼びかける。

ピリカ

ユーリら義勇軍といっしょに行動する妖精。大きさは人間の手のひらより少し大きいくらいで、つねに空を飛んでいる。「世界の意志」とも称される存在で、ピリカがいる限り世界は未来を望んでいると思われている。記憶喪失になって困っているフィーナに、自分達と旅をすれば記憶を思い出すきっかけになると思って、義勇軍に誘う。

アラム

ユーリが暗黒の魔物集団、黒の軍勢との戦いに敗れて、拠点へ戻る途中に出会った少年。住んでいた村を黒の軍勢に壊され、それからは一人で各地を転々としている。悪党を見過ごせない正義感が強い性格で、黒の軍勢にも強い憎しみを持っている。立ち寄った村が黒の軍勢に襲われ、そこに住むお年寄りを守って戦っている時にユーリと出会い、そのまま義勇軍にスカウトされる。 ずっと一人でいたため仲間と連携して戦うのは苦手だが、身のこなしが軽く、他人のマナに干渉できる力がある。

ユリアナ

ユグド大陸最大の国の王女。国民からは「聖王女」とも呼ばれる。自国の王都は暗黒の魔物集団、黒の軍勢に攻め落とされ、今は神殿都市「聖都」に居城を移して反撃の機会をうかがっている。自ら前線に立って黒の軍勢と一進一退の攻防を繰り広げる中、志を同じくするユーリら義勇軍と出会い、王女という立場でできる事を考えるようになる。 そして義勇軍が各国の長に団結して黒の軍勢と戦う事を求めると、最初に賛同する。

ファティマ

賢者の塔を統べる三賢者の一人。「運命の賢者」とも呼ばれる少女。先代の運命の賢者に資質を見出されて、先代の魔術や知識をすべて注ぎ込まれたために、未来や世界の真実を知ってしまう。世界の真実を知っても抗うユーリとフィーナによって未知の分岐が生まれた事に驚きつつも、世界の行く末を楽しみにしている。

シュザ

鬼族を統べる男性。部下から「御館様」と呼ばれる。他人を力で従える高圧的な性格の持ち主。自分が他国を配下にしたうえで、暗黒の魔物集団、黒の軍勢を駆逐するからと、謎の本「チェインクロニクル」の力をシュザのために使え、とフィーナに迫る。フィーナには断られ、黒の軍勢との戦いで加勢に来たユーリの行動や考えに毒気を抜かれて、二人に興味を示す。

ブルクハルト

ユリアナの国の騎士団に所属する男性。剣の腕前は確かで、ユリアナへの忠誠心は非常に強い。規律を重んじており、集団行動が苦手なアラムに強く当たる事が多い。ユーリが暗黒の魔物集団、黒の軍勢と再対決するために各国を回ろうとすると、ユリアナの命令でユーリの補佐につく。しかし、ユリアナ直属部隊から外された事でショックを受け、心のスキをつかれて魔神と化し、黒の軍勢の一員となってしまう。

集団・組織

黒の軍勢

最果ての大陸「ユグド」に突如現れた暗黒の魔物集団。ユグド最大の国の王都を陥落させて自分達の居城とすると、勢力を増して各国に侵攻を開始する。黒の軍勢の近くでは「黒の因子」が振りまかれ、それが蔓延すると動植物が弱っていく。黒の因子に蝕まれた体は黒く変化し、全身に広がっていくにつれて破壊衝動も大きくなり、最終的には黒の軍勢の一員となる。

クレジット

原作

セガ , チェンクロ・フィルムパートナーズ

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