概要・あらすじ
ある日、パソコン好きな少女・三日花真紀のもとに1枚のCDが届く。単身赴任中の父親からのプレゼントだと勘違いした真紀がパソコンにインストールしてみると、画面の中からチャット妖怪のチャットが出現。こうして、真紀とチャットの奇妙な共同生活が幕を開ける。チャットはパソコンの回線内を自由に行き来することができるため、真紀を誘ってさまざまな場所に移動したり、時にはチャットの仲間の個性豊かなチャット妖怪たちが訪ねて来たりと、真紀は忙しい日々を送ることになる。
登場人物・キャラクター
チャット
幼い少女のような外見をしたチャット妖怪。インタラプトという妹がいる。三日花真紀のもとに届いた謎のCDを起動させたことにより、パソコン画面の中から現れた。日本語変換機能がまだ未熟で、文末が不自然になったり、変な言い回しをすることが多い。一般常識もないため、三日花久留代の職業である「女優」も分からず、さらに「画面の中に入って仕事をするのか?」と尋ねるなどテレビの構造もよく分っていない。 一方で、胸元に特別なCDを入れることで、英語が堪能になるなど特殊な能力が発揮される機能を持つ。父親の三日花大に会いたいという真紀を無理矢理回線に引き込み、単身赴任先のアメリカに連れていこうとするなど、かなり強引なところがある。なお、回線移動中は身体がバラバラに組み変わることがあるが、それは文字化けの一種。 ちなみに妖怪として知られる「座敷童」はいとこである。
三日花 真紀 (みかか まき)
高校1年生の少女で、年齢は15歳。父親の三日花大と母親の三日花久留代の三人家族だが、大は現在アメリカに単身赴任中で、少々さびしい思いをしている。元気で明るい性格であり、時には「行儀が悪い」と久留代から注意を受けることもある。自宅に届いたCDを大から贈られたプレゼントと勘違いして、パソコンにインストールしたところ、画面からチャット妖怪のチャットが現われ、以降チャットに振り回されつつ行動をともにすることとなる。 パソコンは好きだが、タイピングはやや苦手。
インタラプト
チャット妖怪の少女で、チャットの妹。幼い少女の姿をしたチャットよりも、さらに幼い容姿をしている。チャット妖怪たちの間では「最上位割り込み娘」として知られており、興奮すると周りのプログラムを強制的に終了させてしまう癖がある。そのため、下手に刺激をしてはいけないとチャットに警戒されている。チャットに会いに来たマッキンに一目惚れをする。
マッキン
アメリカのチャット妖怪で、金髪の男性の姿をしている。チャットのことが好きで、三日花真紀の自宅インターネット回線に無理矢理割り込んできた。チャットによれば女好きとのことで、チャット自身には避けられている。チャットと再会した際、その場にいたインタラプトに気に入られてしまう。
三日花 久留代 (みかか くるよ)
三日花真紀の母親で、年齢は36歳。主婦業をこなしながら女優としても活躍している。非常におっとりとした性格で、いきなり真紀の部屋に現われたチャットにも動じず、「お客さんがいるのに夕食は足りるかしら?」とずれた心配をしていた。以降、チャットのことはインターネット上の友達だと認識しており、あまり気にかけていない。
三日花 大 (みかか だい)
三日花真紀の父親で、年齢は38歳。コンピュータプログラマーで、現在はアメリカに単身赴任している。時々真紀宛てにプレゼントを贈っているが、年に1、2回しか会えないため、真紀に寂しい想いをさせている。
おじいちゃん
チャットとインタラプトの祖父でチャット妖怪である。現在は隠居しており、さまざまなネット回線を渡り歩く諸国漫遊の旅に出ている。その途中、チャットがいる三日花真紀の自宅にも立ち寄った。連絡もせず突然やって来たせいで、初対面時、真紀には泥棒に間違われた。年寄りのため、CDのインストールが遅い。
バグラー
チャット妖怪たちの間では伝説とされている怪物。新しいプログラムの中には必ず潜んでいるといわれていたが、最近では退治されたと思われていた。しかし実際には生息しており、チャットたちチャット妖怪のネット回線移動を邪魔する。
その他キーワード
チャット妖怪 (ちゃっとようかい)
ネット回線の中に住んでいる妖怪。通常はチャットルームに潜んでおり、通りかかった人を引き込むいたずらをしている。ネット回線内を自由に行き来することが可能で、チャット妖怪に同行すれば他の人間も一緒に移動できる。パソコン好きな三日花真紀は、チャットと出会う以前から噂でチャット妖怪の存在を知っていた。