吉祥寺キャットウォーク

吉祥寺キャットウォーク

吉祥寺のカフェ・「キャットウォーク」でバイトする女子高校生小夏と地元ヤクザの顔役カオルを中心に、カフェに集う癖のある人々の人間模様を描くコメディドラマ。

正式名称
吉祥寺キャットウォーク
ふりがな
きちじょうじきゃっとうぉーく
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

吉祥寺のカフェ「キャットウォーク」でバイトを始めた女子高校生小夏は、店で危険な香りのする男カオルと出会う。カオルは地元では知られたヤクザで、人を殺して懲役に服していた。独特なカオルの雰囲気に惹かれていく小梅。そんなふたりの周りで、キャットウォークの常連たちが様々な騒動を起こしていく。

登場人物・キャラクター

小夏 (こなつ)

吉祥寺にある高校に通う女子高校生。カフェ・キャットウォークでバイトしている。両親を交通事故で亡くし、叔父夫婦に引き取られているが、ひとり暮らしをしている。ヤクザのカオルに惹かれているが、関係はもっていない。当初は、家が経営するラブホテル・ラマンの一室に住んでいたが、後、古い一軒家に移る。 彼女の作るカレーとネコまんまの美味しさには定評がある。古い映画が好き。

カオル

吉祥寺に縄張りを持つ角川会に属すヤクザ。吉祥寺育ちであちこち顔が広い。角川会が縄張りをめぐる抗争で危機に陥った際、ひとりで敵対組織に乗り込み、若頭佐倉の首をとり、抗争を有利な形で終結させた。懲役に服し、出所した当初は世の中の変化に戸惑っていたようだが、次第に順応し、組の仕事のほとんどを取り仕切るようになった。 吉祥寺のみならず任侠の世界でも相当顔が売れており、女性に非常にもてる。夜は本を読んで過ごし、明け方眠る毎日。人を殺したことで心に闇を抱えている模様。

三崎 一夫 (みさき かずお)

キャットウォークの常連客のひとり。40代のゲイの男性。大学教授の斎木とカップルだが、浮気性のため、くっついたり別れたりを繰り返している。小説家で直木賞も受賞している。

斎木 (さいき)

キャットウォークの常連客のひとり。ゲイの男性。小説家の三崎一夫と付き合っているが、その浮気性に悩まされている。吉祥寺の大学で日本文学を研究している大学教授。

タマ

『吉祥寺キャットウォーク』に登場する猫。キャットウォークにふらりと寄ってご飯を食べていく。あちこちでご飯をもらっているらしく、キャットウォークには一日一回しか食べに来ない。最初は名前がなかったが、教授(斎木)に名前を聞かれた小夏がその場でタマと名付けた。ハチワレの細身の雄猫。

モカ

吉祥寺のハニーローズで働くキャバクラ嬢。出会って早々、カオルと体の関係を持つ。自称21歳だったが、本当の年齢は31歳。家と土地に目がくらんで、71歳の落語家横目家小平と結婚しようとした。その弟子の泰平に金を借りたまま行方をくらませたこともある。

組長 (くみちょう)

カオルが所属する角川組の組長。吉祥寺に縄張りを持つ白髪の老人。刑務所から出所したカオルにあっという間に組の実権を握られ、肩身の狭い思いをしている。思い余って拳銃でカオルを殺そうとしたこともあるが、あっさりと丸め込まれてしまった。

組長の姐さん

カオルが所属する組の組長の女。組員たちからは姐さんと呼ばれる。カオルとは早々に男女の関係になり、彼に組長を殺すことをもちかけたこともある。しかし、カオルはとりあわなかった。その後、組長とは正式に結婚して籍を入れる。

泰平 (たいへい)

キャットウォークの常連客のひとり。二つ目の落語家で、横目家小平の弟子。キャバクラ嬢のモカに惚れており、20万円貸した後、姿をくらまされたことがある。

エリカ

カオルの組の本家の組長の娘。高校生。関西最大の組の組長の息子との縁談が持ち上がったことで家出して、カオルに会いに吉祥寺にやってきた。昔、オカルは彼女の家庭教師をしていた。

ドッペルとゲンゲル

カオルの大学時代の後輩で双子の兄弟。どちらの名前もリングネーム。大学ではふたりともプロレス研究会に入っていたが、兄ドッペルだけがプロレスラーになり、弟ゲンゲルは大学に残って教師になった。兄ドッペルは、時折カオルのボディガードの役割を果たす。

ボーズ

カオルの同業者に依頼され、何度か彼を襲った坊主頭の眉なし男。ゴミためのようなアパートの一室で同じゲームを三年間やり続けている。何度か仕事に失敗した後、姿をくらましていたが、宅配便会社のアルバイトとして再び姿を見せる。その時は左手が義手になっていた。宅配便会社では優秀な人材と評価されている。

佐倉 (さくら)

カオルが通う図書館の司書として働く女性。金目の煮付けが縁でカオルと体の関係を持つ。以来、何かとカオルは彼女の部屋に入り浸る。かつてカオルが刺殺した敵対組織の若頭の娘であることが、後に判明する。昔、リトルリーグで野球をやっていた。

サカタ

小夏の高校の同級生。昔から小夏にほれていて、何かと言い寄ってくる。ほとんど相手にされていないが、あきらめることなく小夏にアプローチし続ける。小夏とは幼稚園からの付き合い。

マシェリの主人 (ましぇりのしゅじん)

吉祥寺の洋菓子店「マシェリ」を経営する老パティシエ。残り少ない人生を楽しもうと、方々から金を借りてキャバクラに通っている。若い頃フランスで修行し、フランス人の妻がいたと本人は語っている。その妻の名前をとったセシルというマドレーヌが店の看板商品。 カオルの組の組長とは国民学校の同級生。敵対組織がカオルを狙っていることを知り、組長に知らせることで、キャバクラの請求書を引き取らせようとした。

場所

キャットウォーク

『吉祥寺キャットウォーク』に登場するカフェ。吉祥寺の古いビルの二階にあり、癖のある常連客が集う店。店主夫婦が開業資金を半分ずつ出し合って開業した。アルバイトとして小夏を雇っている。小夏の作るカレーとネコまんまが人気。

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