概要・あらすじ
元気な学級委員タイプの鮎川映美は、自動車教習所の教官に恋をする。頑張れば頑張るほど失敗してしまうが、くじけない。内向的な蓮見かをりは、小学生のときの初恋の相手梅原央司によく似た片瀬を街で見かけ、ひそかに追いかけ続ける。が、それではダメだと気づき、勇気を出して話しかけ、つきあい始める。小学生のとき、いじめられていた白河ひとみは、デパートのエレベーターガールからモデルに抜擢され、芸能界で勝ち上がっていく。
と同時に、アパートに転がり込んできた謎の青年が、かつて自分をいじめた梅原央司ではないかと疑う。並行して進む3人のストーリーが、クラス会によって1本につながっていく。
登場人物・キャラクター
鮎川 映美 (あゆかわ えみ)
推薦で大学進学が決まっている高校3年生の女子。自動車教習所に通い始めるが、そこでハンサムだが厳しい教官・手塚に出会い、恋をする。免許を取り、大学生になってからも、果敢にアタックを続ける。小学生時代は学級委員で、蓮見かをりや白河ひとみはクラスメートだったが、話したことはない。クラスの中心だった梅原央司とは、女子の中では自分がいちばん仲が良かったと思っている。
蓮見 かをり (はすみ かをり)
女子高に通う内気で奥手な高校3年生。通学電車の中で、初恋の相手・梅原央司に似た高校生・片瀬を見かけ、こっそり追いかけ始める。その後、勇気を出して片瀬に話しかけ、同じ大学に入学してからカップルになる。鮎川映美と白河ひとみは小学校のクラスメート。特に白河ひとみには、彼女がいじめられたおかげで、同じように無口で暗い自分が標的にならなかったという負い目を感じている。 片瀬と付き合ってから自分を変えたいと思い始め、クラス会を企画する。
白河 ひとみ (しらかわ ひとみ)
女優、モデル。複雑な家庭に育ち、おとなしく無口なため子供の頃からいじめられる。いじめの中心は小学校のクラスメートの梅原央司。高校卒業後、デパートのエレベーターガールになる。ひどいいじめを受けていた男子高校生・天野マモルを助け、お礼に開運メイクを教わり、それをきっかけに芸能界入りする。鮎川映美と蓮見かをりは小学校のクラスメートだったが、交流は一切ない。
手塚 (てづか)
自動車教習所の教官。元暴走族で、若くてハンサムだが、指導は厳しい。教習所で生徒だった鮎川映美には、免許を取った後も、バッテリーが上がったり電柱にぶつかったりと、車がらみのトラブルのたびに呼び出される。梅原央司や片瀬にも生徒として教えたことがある。
鮎川 典彦 (あゆかわ のりひこ)
鮎川映美の弟で、小学生。白河ひとみの大ファンで、ファンレターを送る。その手紙が白河ひとみの心を動かし、クラス会への出席を決意させる。
片瀬 (かたせ)
男子高に通う高校3年生。自分を追いかけている蓮見かをりに気づき、かわいいと思っている。大学入試会場で彼女に話しかけられ、入学してからつきあい始める。
梅原 央司 (うめはら ようじ)
人気ロックバンドのギタリストの息子で、カリスマ性と恵まれた容姿を持つ男子。小学生時代はクラスの中心的存在で、みんなに慕われたが、白河ひとみのことは執拗にいじめた。鮎川映美と蓮見かをりもクラスメートだったが、誰とも連絡をとらず、音信不通になっている。
たろちゃん
謎の美青年。芸能界周辺の女性のもとを転々と渡り歩いているが、誰も本名や素性を知らない。アイドルの交際相手としてワイドショーなどで報道されることもある。白河ひとみのアパートに転がり込み、そのまま居つく。梅原央司によく似ている。
天野 マモル (あまの まもる)
同級生からひどいいじめにあっている男子高校生。将来の夢はメイクアップアーティスト。危ないところを助けてくれたエレベーターガールの白河ひとみにお礼としてメイクを教える。高校卒業後、芸能界で成功した彼女に引き立てられ、業界入りする。