ディノサン

ディノサン

デビュー作『ギガントを撃て』次ぐ、木下いたるの恐竜をテーマにした作品。1946年、恐竜の生き残りが発見され、繁殖や遺伝子操作によって現代に再生された。恐竜は人々を魅了し、一大ムーブメントを起こしたものの、2006年の事故を機に急激に人気が鎮静化。経営難に追い込まれた江の島にある恐竜園「江の島ディノランド」を舞台に、さまざまな恐竜の世話に奔走する女性飼育員の須磨すずめの姿を描く、夢の恐竜飼育物語。機能形態学者の藤原慎一が監修を務めており、最新の知見に基づいた恐竜たちがリアルに描かれ、飼育を通して恐竜を知ることができる。また、すずめの人間的成長だけでなく、恐竜にかかわるさまざまな人たちの人間ドラマも魅力の一つ。新潮社「月刊コミックバンチ」2021年5月号から掲載。各話の終わりには、監修の藤原慎一氏が恐竜の生態について解説したコラム「恐竜先生のディノラボ研究日誌」が掲載されている。ダ・ヴィンチとニコニコの「次にくるマンガ大賞2023」コミックス部門で第20位を獲得。2023年1月にはコミックナタリーのコラム「マンガ誌編集長が選ぶ、2022年のイチオシ作品」で、月刊コミックバンチ編集長の榎谷純一が本作を紹介している。

正式名称
ディノサン
ふりがな
でぃのさん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
ヒューマンドラマ
レーベル
バンチコミックス(新潮社)
巻数
既刊6巻
関連商品
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

須磨 すずめ (すま すずめ)

恐竜園「江の島ディノランド」で飼育員を務めることになった新入社員の女性。年齢は24歳。1987年に遺伝子操作で恐竜の絶滅種を復活させた研究者、須磨一郎の娘。明るくポジティブな性格で、先輩飼育員の海堂新に指導してもらいながら、業務をこなす日々を送っている。まだまだ失敗も多いが、恐竜愛にあふれる先輩たちのサポートと須磨すずめ自身の恐竜に対する情熱で、仕事に真摯に取り組んでいる。2006年に起きた恐竜による事故がきっかけで、一郎が世間からバッシングを受けることになり、自死したことで一度は恐竜と距離を置いた時期もあったが、大人になるにつれて一郎との記憶を思い出すことが増えた。人々の心が恐竜から離れていく現状を望まなかったであろう父親の思いを汲(く)み、人と恐竜の未来が江の島ディノランドにあることを信じて日々恐竜と向き合っていく。

海堂 新 (かいどう あらた)

恐竜園「江の島ディノランド」で獣脚類を担当する飼育員の男性。仕事にいっさい妥協を許さない仕事人で、ぶっきらぼうな態度ながら恐竜への愛情は人一倍強く、意外にも面倒見がいい一面を持つ。新入社員の須磨すずめの先輩として、厳しく指導をしている。15年前、新人飼育員として研修中に担当したアロサウルスが、自分を指導していた先輩飼育員の命を奪い、檻(おり)から脱走する事故を起こした。この事故がきっかけで恐竜に対する世間の目が厳しくなり、非難の声が噴出。江の島ディノランドは休園を余儀なくされ、恐竜を復活させた研究者の須磨一郎もまた強いバッシングを受けて自らの命を絶った。一連の事故は、当時現場にいた海堂新自身にも責任の一端があると強く感じており、二度と同じ過ちを繰り返さないと心に誓い、飼育員としての責任を果たすために仕事に取り組んでいる。

クレジット

監修

藤原 慎一

書誌情報

ディノサン 6巻 新潮社〈バンチコミックス〉

第1巻

(2021-09-09発行、 978-4107724212)

第3巻

(2022-09-08発行、 978-4107725295)

第4巻

(2023-04-07発行、 978-4107725905)

第5巻

(2023-12-08発行、 978-4107726704)

第6巻

(2024-07-09発行、 978-4107727312)

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