デガウザー

デガウザー

1943年に都市伝説として広まった「フィラデルフィア計画」をテーマに、突如として謎の大量殺人事件に巻き込まれた男性と、その事件の鍵を握る謎の機械、デガウザーを巡る物語。かつてフィラデルフィア計画でも使われたというデガウザーが、現代によみがえった謎と陰謀が語られる。「コミックDAYS」2018年3月から連載の作品。

正式名称
デガウザー
ふりがな
でがうざー
作者
ジャンル
サスペンス
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あらすじ

第1巻

多額の借金を抱えた矢口求は、借金返済のために広島県呉市から出港する貨物船に臨時乗組員として働く事となったが、出港直後に船は謎の振動と衝撃に包まれる。偶然トイレに入っていた求を除いて、ほかの乗員達は全員不可解な死を遂げていた。さらに求は、船の中で貨物船を管理する会社の五十嵐拓郎という男に銃撃される。かろうじてその場を逃げ出した求は、横浜の自宅へと戻って警察に事件の顛末を語るが、逆に殺されそうになってしまう。警察にも事件の関係者がいる事を知った求は、藤明虹という謎の男に助けられる。虹は求を殺そうとした刑事を殺害し、さらに自分の人生を求と入れ替える事を提案、それを受け入れた求は虹の住んでいた住所を訪ねる。だがそこにあったのは、求を乗せた船で事件を引き起こした機械、デガウザーだった。

第2巻

藤明虹の家でデガウザーを見つけた矢口求は、その周囲に謎の男達の死体を見つける。求が乗った船で起こった事件と同じ死に方をしている姿に、矢口はデガウザーに何らかの関係がある事に気づくが、その直後に現れた五十嵐拓郎の姿にさらに疑惑を深めていく。求は、真相を探るために五十嵐が社長を務める会社「来光物産」に潜入するが、そこで警備員の山本寧々子に阻まれる。辛うじて寧々子をかわした求は、社長室へと忍び込むが、今度はそこで五十嵐と遭遇、取り押さえられながらも何とかその場を脱出する。求の行方を追う五十嵐は、ヤクザの阿刀田淳に捜索を命じるが、その求は虹と合流していた。虹は自身が運転する車にデガウザーを乗せており、そのまま阿刀田の組事務所があるビルへと突入する。ビルごとデガウザーを起動させようとする虹だったが、求はそのビルになぜか寧々子がいる事に気づき、何とか彼女を助けようとする。

登場人物・キャラクター

矢口 求 (やぐち もとむ)

元ボクサーの男性。競馬などのギャンブルが原因で多額の借金を抱えており、その借金を返済するために貨物船での臨時乗組員に応募する。だが、その際に乗った船でデガウザーの引き起こした事件に巻き込まれ、その後はデガウザーを利用しようとする組織から追われる身となる。藤明虹と出会い、彼と人生を交換するために虹と同じく左目に傷をつけ、その後はデガウザーの謎と陰謀を暴くために戦う事を決意する。 かつてプロボクサーとして日本ランキング2位まで上り詰めた経験があり、優れた動体視力と身体能力を武器にデガウザーの謎に挑む。

藤明 虹 (ふじあき こう)

矢口求の前に現れた謎の男性。左目に大きな傷があり、デガウザーとの関係を匂わせながらも求には多くを語らない。警察に追われる求の前に現れ、自身の免許証を渡して求と人生を交換した。命乞いをする人間を前にしてもためらいなく銃撃し、人間を殺す事についても特に何の感情も見せない冷酷な人物。五十嵐拓郎達から行方を捜索されており、その隠れ蓑として求を利用している。

五十嵐 拓郎 (いがらし たくろう)

来光物産の社長を務めている男性。矢口求が臨時乗組員として乗船した貨物船でデガウザーの起動実験を行い、求以外の乗組員を全員死に至らしめた。社長室にはトレーニング器具一式が揃えられており、時間を見つけては体を鍛えているため、屈強な肉体の持ち主でもある。元プロボクサーの求を前にしても取り押さえる事ができる等、格闘技にも精通している。

山本 寧々子 (やまもと ねねこ)

来光物産で警備員として働く女性。正義感が強く、曲がった事が大嫌いな性格で、来光物産の社長である五十嵐拓郎に対しても腑に落ちない事があれば追求する。格闘技の技術にも長けており、ボクシングを得意としている事から元プロボクサーである矢口求の事も知っていた。来光物産に潜入した求と遭遇し、逃げられるもののその行方を追っている。

阿刀田 淳 (あとうだ あつし)

広島唐獅子会講談興業組長を務めている男性。五十嵐拓郎の協力者として五十嵐と共にデガウザーの陰謀に関係している。ヤクザである事からさまざまな裏の情報に精通しており、矢口求がデガウザーの起動実験から逃げ出している事を知っていた。五十嵐の指示で求の行方を捜索しつつ、デガウザーと関係があると思われる藤明虹の行方を追っている。

その他キーワード

デガウザー

強力な電磁場を発生させ、付近にいる人間達を同時に消滅・殺害させる機械。かつて1943年にアメリカで行われた軍艦転送実験「フィラデルフィア計画」でこのデガウザーの原型が使用された。五十嵐拓郎はそのデガウザーの利用を画策しており、矢口求が臨時乗組員として乗船した貨物船を始め、さまざまな場所でデガウザーの起動実験を行っている。

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