あらすじ
命をかけたゲームのはじまり
父親を早くに亡くした方龍は、家族を支えるために宅配サービス会社でアルバイトをして生活していた。そんな中、片思いしている蘇韻の自宅に荷物を届けに行った際、彼女が正体不明の集団に襲われ、殺害される現場を目撃する。その集団によって方龍は無実の罪を着せられ、必死の訴えもむなしく死刑囚となってしまう。さらに方龍は、死刑囚たちによる命をかけたゲーム「デスライブ」に招待され、強制的に遊園地を舞台にしたゲームに参加することになる。しかし、入園するためには高額な所持金が必要であり、方龍をはじめとした生活に困窮している者たちは、スタート地点に立つことすらできない。そこで方龍は入園できない者たちを集め、園内につながっているであろう下水道を通って遊園地に入らないかと提案する。
登場人物・キャラクター
方龍 (ほうなん)
宅配サービス会社でアルバイトをしている青年。年齢は21歳で、父親が死去したことで、家族を支えるために働いている。ある日、片思いをしている蘇韻の殺害現場を目撃したことで犯人に仕立て上げられ、無実を訴えたものの死刑囚になる。その後、死刑囚たちによる命をかけたゲーム「デスライブ」に参加することになる。仲間思いな性格で、正義感が非常に強い。頭の回転は速いものの、人を信じすぎてしまう欠点を持つ。
白音 (はくいん)
死刑囚たちによる命をかけたゲーム「デスライブ」に参加している少女。方龍と同じチームを組んだことで知り合いになる。見た目は線の細い儚(はかな)げな美少女だが、強い精神力を持っている。できるだけ犠牲者を出さないようにゲームを進めていく方龍の姿を見て、信頼して行動を共にするようになる。男性が苦手ながら、方龍には自然に接することができる。
呉飛 (ごひ)
死刑囚たちによる命をかけたゲーム「デスライブ」に参加している青年。方龍と同じチームを組んだことで知り合いになる。どんな時でもポジティブかつ明るくノリのいい性格で、チーム内のムードメーカー的な存在。頭の回転が速く、どんな時でも仲間のことを思って行動する方龍を信頼している。
希雅 (きが)
死刑囚たちによる命をかけたゲーム「デスライブ」に参加している少女。方龍と同じゲームに参加したことで顔見知りになる。これまで何度も「デスゲーム」に参加しており、その都度生き残っている熟練者。ほかの死刑囚とは会話しようとせず、単独行動を好む。頭脳だけでなく運と精神力の強さを併せ持っており、一部の死刑囚と視聴者からは「魔女」と呼ばれている。
ルル
死刑囚たちによる命をかけたゲーム「デスライブ」の司会進行役を務める若い女性。デスライブの視聴者はもちろん、死刑囚たちにもデスライブのルール説明を行っている。露出度の高い服装を身につけ、ゲーム内では自由に姿を消すことのできる特殊能力の持ち主。死刑囚たちにとって非常に残虐なルールであっても笑顔を浮かべて説明するなど、視聴率を上げるためには手段を選ばない冷酷な一面を持つ。
蘇韻 (そいん)
方龍が片思いしていた女子大生。非常に裕福な家庭に育つ美しい女性だったが、自宅に侵入して来た正体不明の集団に縛り上げられ、そのまま殺害される。その犯行の一部始終を方龍が目撃してしまい、彼が殺人犯に仕立て上げられることになる。方龍とは顔見知りの間柄だったが、特別に親しいわけではなかった。
羅花 (らか)
方龍が勤務している宅配サービス会社で、主任を務めている男性。年齢は35歳。新人の方龍を指導する立場でありながら、雑に接している。方龍が持っていた蘇韻の写真を見て紹介しろとしつこくつきまとうようになるなど、軟派でいい加減な性格の持ち主。方龍が無実の罪で死刑囚になった際には、ふだんから蘇韻の写真を持ち歩いていたと証言するなど、マスコミに対して方龍に悪人のイメージを植え付けた。
その他キーワード
デスライブ
死刑囚が参加する命をかけたゲーム。1回の試合につき、1名だけが生き残ることができる。生き残る方法としては「ゲーム中に死亡しない」「視聴者からの票を稼ぐ」ことの二つをクリアする必要がある。「視聴者からの票を稼ぐ」については、一般市民がインターネットを利用してリアルタイムで視聴することができ、気に入った死刑囚に投票することで、死刑執行の回避に協力できる。また、投票数に応じてゲーム内で使用できる所持金が増えるため、服を脱ぐなどして視聴者に媚(こび)を売る女性の死刑囚も多い。多くの一般人にとって刺激的な娯楽になっているが、いくら死刑囚とはいえ非人道的だと反対する声もある。また、生き残る方法をクリアしても、司会進行役のルルからゲームの進行の邪魔をすると判断された場合は、その場で即死刑が執行されるケースもある。
クレジット
- 企画
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小雅
- 監修
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橘花 散里
- キャラクター原案
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LANNI
- シナリオ
-
喬吾
- 編集
-
小蜜