人狼ゲーム ビーストサイド

川上亮の小説『人狼ゲーム BEAST SIDE』のコミカライズ作品。『人狼ゲーム』の続編で、前作で強制参加させられたデスゲーム、人狼ゲームで勝者となって生き残った二人が、2度目の人狼ゲームに挑むサバイバル・サスペンス。人狼ゲームの参加者が前作より三人増えて13名となり、「人狼」も一人増えて計3名に、さらに「用心棒」と「共有者」といった新たな役職が登場する。「月刊キスカ」2015年9月号から2017年2月号にかけて連載された。

正式名称
人狼ゲーム ビーストサイド
ふりがな
じんろうげーむ びーすとさいど
原作者
川上 亮
漫画
ジャンル
心理戦・頭脳戦
 
デスゲーム
レーベル
バンブーコミックス(竹書房)
巻数
全3巻完結
関連商品
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あらすじ

第1巻

命を賭けたサバイバル・デスゲームの人狼ゲームを生き残った女子高校生の仁科愛梨井上このみは、続けて2回戦に、今度は人狼として参加させられる。1回戦とは異なり、参加者が三人増えて人狼も三人となり、「用心棒」と「共有者」といった新たな役職も追加されていた。最初の投票では、自ら実験台になると名乗り出た柳川祐貴が犠牲になる。前回とは異なり、最多票を得た者は首輪で自動的に処刑され、ゲームはスピーディに展開していく。初日の夜、もう一人の人狼である伊勢淳と共に、愛梨とこのみは小曽根正則を襲撃するが、小曽根の部屋は用心棒に守られており、襲撃は失敗に終わる。

第2巻

人狼による初日の襲撃は失敗し、12人で迎えた2日目。平一也は、恋人である原志保が人狼だと自分に告白した、と話す。それを噓だと知る、本当の人狼である仁科愛梨井上このみ伊勢淳は、平の狙いを摑めずに混乱する。そんな中、愛梨は全員の前でこのみが予言者だと告げる。突然、打ち合わせもなしに予言者にされたこのみは動揺しつつも、偽の予言者をなんとか演じるのだった。

第3巻

3日目の襲撃で、仁科愛梨榎本亜希子を刺し殺す。翌朝、亜希子が死んだ事を知った小曽根正則は、窓から飛び降りて絶命する。それは小曽根が、予言者だとカミングアウトをした直後の出来事だった。そんな混乱の中、今度は藤堂由紀彦も自分が予言者だったと言い出す。そして由紀彦は小曽根は村人だったと発言。自分が予言者だという告白が偽りだとバレる事は、人狼と疑われて投票で処刑される事を意味し、井上このみは窮地に立たされる。

登場人物・キャラクター

仁科 愛梨 (にしな あいり)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校2年生の女子。眼鏡をかけ、おとなしい性格。前回の人狼ゲームに村人として参加して生き残り、そのまま続けて2回戦に人狼として強制的に参加させられる。人殺しなど考えられない優しい人物だったが、前回の人狼ゲームの経験でその感覚も麻痺し、2回戦では冷静に勝利を狙う。

井上 このみ (いのうえ このみ)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校1年生の女子。ギャル風な見た目。仁科愛梨と同じく前回の人狼ゲームに村人として参加して生き残り、そのまま続けて2回戦に人狼として強制的に参加させられる。前回の人狼ゲームでは、実の姉をその手で殺すという、つらい経験をしている。

柳川 祐貴 (やながわ ゆうき)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校2年生の男子。サッカー部の部長を務めている。リーダーシップがあり、初日の投票において、ゲームの真偽を確かめるために自分に投票するようにと、みんなに提案した。その結果、最多票を獲得し、首輪から発する高熱で顔面が溶け、苦しみながら絶命した。

宗像 美海 (むなかた みう)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校1年生のオタク女子。太った体型をしている。カードゲームの「人狼」をプレイしていた経験があるため、ゲームのルールに精通している。

藤堂 由紀彦 (とうどう ゆきひこ)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校1年生の男子。彼女はいるが、軽い性格で、頭も悪い。佐伯まことがアルバイトをしているCDショップで万引きをした事がバレ、それをネタにまことからゆすられている。また、友達にモテる事を自慢したいためだけに、軽い気持ちで対馬瞳に交際を申し出るが断られ、プライドが傷つけられたと瞳を逆恨みしている。

安藤 漢和 (あんどう くにかず)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校2年生の男子。がっしりとした体格をしている。頭もよく、落ち着いた性格の持ち主。

対馬 瞳 (つしま ひとみ)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校1年生の女子。おとなしい性格で、クラスでは目立たない存在。藤堂由紀彦に交際を申し込まれたが、断った事で由紀彦から逆恨みされている。

佐伯 まこと (さえき まこと)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校1年生の女子。CDショップでアルバイトをしている。2日目の朝に、自分が共有者であるとカミングアウトし、村人が勝利するためにも、自分が指定した住人に投票するようにと提案する。頭の回転が速く、序盤のゲームを支配する。

平 一也 (たいら かずなり)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校1年生の男子。金髪のガラの悪いヤンキー。付き合っていた原志保が妊娠した事を疎ましく思っており、志保が人狼だと告白したと噓の情報を流し、投票で始末しようと画策する。

小曽根 正則 (こそね まさのり)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校1年生の男子。神戸出身で関西訛りでしゃべる。臆病な性格で、柳川祐貴の死を目撃した際には、助けを求めて窓から外へ飛び出そうとした。初日に人狼から襲撃されたが、用心棒によって守られた。

伊勢 淳 (いせ じゅん)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校1年生の男子。サッカー部に所属している。前回の人狼ゲームに村人として参加して生き残り、そのまま続けて2回戦に人狼として強制的に参加させられる。ただし、仁科愛梨、井上このみとは別の1回戦に参加していた。人狼ゲームでは人を殺す事に罪の意識をまったく感じていないようで、淡々と人狼の役割をこなす。

原 志保 (はら しほ)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校1年生の地味な女子。平一也と交際しており、一也の子供を妊娠して悩んでいる。

榎本 亜希子 (えのもと あきこ)

人狼ゲームの参加者の一人。北摂(ほくせつ)高校1年生の女子。派手な見た目の美女。伊勢淳と交際していたが、淳から暴力による虐待を受けており、共有者である事をカミングアウトした佐伯まことへの投票を仕向けるように依頼する。

その他キーワード

人狼ゲーム (じんろうげーむ)

ヨーロッパ発祥の伝統的パーティーゲームとその亜種の総称。本作『人狼ゲーム ビーストサイド』においては、参加者は密閉空間に首輪を付けられて監禁されており、実際に命を懸けたデスゲームとなっている。ルールを破ると、運営が操作する首輪の装置が発動して死亡する。また、施設から勝手に外へ出た場合も殺される。ゲームの模様は撮影、録画、中継されており、生き残った勝者は賞金の1億円を山分けする。本作でのルールは以下の通り。 1.十三人の参加者を「住人」と呼び、住人は三人の人狼と十人の村人で構成される。また、村人の中には予言者が一人、用心棒が一人、共有者が二人含まれている。自分がどの役割なのかは、配られたカードに記されている。他人のカードを見る事、他人にカードを見せる事は禁止されている。 2.毎日20時に、住人それぞれが人狼だと思う1名に投票し、最多票を集めた者は処刑される。処刑は首輪の装置が発動して、自動的に行われる。なお、最多票を獲得した住人が複数いた場合は、それ以外の住人だけで決選投票を行う。決選投票でも票が割れた場合、その日の処刑は行われない。 3.住人は、深夜0時から朝6時までのあいだ、割り当てられた部屋にいなければならない。ただし、人狼は0時から2時までのあいだに部屋を出て、村人を一人殺害する。 4.予言者は毎晩、ほかの住人のうち、指定した1名の正体を知る事ができる。 5.用心棒は毎晩、ほかの住人のうち、指定した1名を人狼の襲撃から守る事ができる。用心棒に守られた住人の部屋の扉は、人狼が開けられない。人狼が毎晩、最初に襲撃しようとした住人が用心棒に守られていた場合、その晩は襲撃失敗となり、住人を殺す事はできない。 6.共有者は二人存在し、お互い誰が共有者かを最初から認識している。それ以外に特別な能力は持たない。 7.人狼を三人とも処刑できれば村人の勝利、村人の数が人狼の数以下になれば人狼の勝利となる。

人狼 (じんろう)

人狼ゲームの役割の一つ。13人の参加者のうち、三人存在する。毎日、深夜0時から2時までのあいだに部屋を出て、村人を一人殺害できる。村人の数を人狼の数以下にする事が勝利条件。

村人 (むらびと)

人狼ゲームの役割の1つ。十三人の参加者のうち、十人存在する。深夜0時から朝6時までのあいだ、割り当てられた部屋にいなければならない。人狼を見破って投票し、人狼を三人とも処刑する事が勝利条件。

予言者 (よげんしゃ)

人狼ゲームの役割の一つ。村人に含まれ、十三人の参加者のうち、一人だけ存在する。毎晩、ほかの住人の中から指定した1名の正体を知る事ができる。ゲームを左右する重要な役割だが、人狼に殺される危険が高まるため、自分が予言者であると宣言するのはリスクを伴う。また、自分が本物の予言者である事を証明する手段がないため、偽物の予言者が出現すると、人狼と疑われる危険もある。

用心棒 (ようじんぼう)

人狼ゲームの役割の一つ。村人に含まれ、十三人の参加者のうち、一人だけ存在する。毎晩、ほかの住人の中から指定した一名を人狼の襲撃から守る事ができる。ただし、そのためには誰が襲撃されるか、予想を的中させる必要がある。

共有者 (きょうゆうしゃ)

人狼ゲームの役割の一つ。村人に含まれ、十三人の参加者のうち、二人だけ存在する。特に能力は持たないが、共有者は互いに誰が共有者かがわかっている。

クレジット

原作

川上 亮

書誌情報

人狼ゲーム ビーストサイド 全3巻 竹書房〈バンブーコミックス〉 完結

第1巻

(2016年2月25日発行、 978-4801954601)

第2巻

(2016年9月27日発行、 978-4801956384)

第3巻

(2017年4月14日発行、 978-4801959064)

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