DEAD COMPANY

DEAD COMPANY

過去に恋人を殺して「デスゲーム」に勝利した唯一の生存者の宮内亮介が中途採用された巨大ゲームソフト会社「EDC」は、運営するサバイバルホラーゲームの裏で、本物のデスゲーム「ゲームF」も運営していた。亮介が管理するデスゲームに参加している、かつて自分の手で殺してしまった恋人の妹である影崎鏡を救うため、亮介の命を懸けた戦いを描くサバイバルサスペンス。「comicブースト」で2019年3月から2020年9月にかけて配信された作品。

正式名称
DEAD COMPANY
ふりがな
でっど かんぱにー
作者
ジャンル
デスゲーム
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

ゲーム会社への就職

宮内亮介は、恋人の灯里と共に最後の一人になるまで殺し合いをする「デスゲーム」に参加させられ、唯一生き残った勝者で生存者だった。この時、灯里は亮介を生かすためにあえて彼に自分を殺すように仕向け、命を落とした。それから3年後、亮介はゲームの開発と運営を手掛ける巨大ゲームソフト会社「EDC」に中途採用される。EDCは、プレイヤーが生死を楽しむサバイバルホラーゲームを運営しており、世界中のプレイヤーから熱狂的な支持を得ていた。そのゲームをよりよくするため、本物のデスゲームで生き残った亮介を採用したのだ。EDCは、亮介以外にもデスゲームの生存者を積極的に採用していた。ゲーム開発の経験などまったくない亮介だったが、職場では温かく受け入れられ、仕事にやりがいを見いだす。先輩の新崎も、新人の亮介を優しくサポートしてくれていたが、ある日、亮介は開発部門の上司である棚橋から案内された部屋で、殺された新崎の生首を発見する。EDCは、リアリティのあるゲームを開発するために、裏で本当の殺し合いのデスゲーム「ゲームF」を運営、管理していたのだ。亮介が参加させられた3年前のデスゲームも、EDCによるものだった。いっしょに最高のデスゲームを作ろうという棚橋の依頼を拒否し、警察へ駆け込もうとする亮介だったが、警察にはすでにEDCの手が回っており、亮介の母親も人質に取られてしまう。

ゲームF

逃げ場を失い、EDCでの勤務を続ける宮内亮介は、街中でかつての恋人である灯里に瓜二つの女性と出会う。それは灯里の妹の影崎鏡だった。後日、上司の小田桐が管理する本物のデスゲーム「ゲームF」の手伝いを頼まれた亮介は、モニター越しに鏡が参加していることを知る。鏡はゲームバランスが不安定なゲームFを調整するためにEDCから依頼され、追加プレイヤーとして参加していたのだ。3年前に自らの手で殺してしまった恋人の妹を救うため、亮介は小田桐を殺害し、鏡を生存させるためのサポートを始める。小田桐を殺したことは、先輩の佐倉にバレてしまうが、亮介から事情を聞いた佐倉はいっしょにEDCをぶっ潰そうと協力を申し出る。マイクでの通信と情報提供で鏡をサポートする亮介は、棚橋に呼び出されてEDCの社長と面会する。社長は亮介が小田桐を殺したことも把握していたが、それを咎めることなく、ゲームが面白くなりさえすればいいと言い放つ。そして、鏡はゲームFに参加するにあたってEDCに申し出た条件を亮介に打ち明ける。鏡が出した条件とは、ゲームFを勝ち抜いた際に3年前のデスゲームで、姉を殺した人物の情報を提供してもらうこと。鏡の目的は姉の復讐、つまり亮介を殺すことだったのだ。

終焉

3年前に殺された姉の復讐のため、本物のデスゲーム「ゲームF」に参加する影崎鏡は、協力者として外部からサポートしてくれる宮内亮介が、姉を殺した人物だとは知らないまま、ゲームFのライバルを次々と殺していく。一方、亮介は鏡の復讐相手が自分であることを知りながら、鏡のサポートを必死に続けていた。そんな亮介に、協力者である佐倉は、自分が巨大ゲームソフト会社「EDC」の社長の息子であり、自らもデスゲームの生き残りであることを亮介に告げる。EDC潰しに協力する亮介が佐倉から手渡されたUSBを会社のサーバーにアクセスすると、EDCが裏で運営する本物の殺し合いの画像が外部へと送信され、EDCの悪事が明るみとなる。この混乱に乗じ、佐倉は父親である社長を殺し、EDCの乗っ取りに成功。一方、サーバーへのハッキングがバレた亮介は命からがら会社から脱出するが、棚橋に身柄を拘束されてしまう。

登場人物・キャラクター

宮内 亮介 (みやうち りょうすけ)

3年前、10人の男女が誘拐されて密室に集められ、最後の一人になるまで殺し合いをさせられる「デスゲーム」に巻き込まれた唯一の生存者の男性。年齢は21歳。宮内亮介は、そのデスゲームにいっしょに参加させられていた恋人の灯里も刺し殺している。左の頰には、デスゲームで負傷した大きな縫い傷があり、ふだんは絆創膏で隠している。一人生き残ったものの、執拗に付きまとうマスコミへの対応に疲れ果てた両親は離婚。それ以来、母親と二人暮らしで引きこもりとなった。母親の姓に変えるものの引っ越し後もマスコミに付け回され、人生をめちゃくちゃにされた過去を持つ。そんな事件から3年後、職業安定所から紹介されたゲームの開発と運営を手掛ける巨大ゲームソフト会社「EDC」に中途採用され、プレイヤーが生死を楽しむサバイバルホラーゲームの開発、運営に携わる。仕事にやりがいを見いだしたのもつかの間、EDCがゲームにリアリティを持たせるために裏で本物のデスゲーム「ゲームF」を運営していること、3年前の事件もEDCによるものであったことを知る。現在進行中のゲームFに灯里の妹の影崎鏡が参加していることを知り、鏡を助けるために行動を起こす。

灯里 (あかり)

3年前、10人の男女が誘拐されて密室に集められ、殺し合いを強要された事件の犠牲者の女性。宮内亮介とは同じ高校の美術部に所属しており、恋人関係にあった。亮介をデスゲームの生存者にするため、自らを殺すように仕向け、亮介に刺殺された。顔が瓜二つの妹、影崎鏡がいる。

棚橋 (たなはし)

巨大ゲームソフト会社「EDC」の開発部門に所属する女性社員。中途採用で入社した宮内亮介に会社を案内し、その後も面倒を見ている。すべての物事を見通しているような優秀な人物で、社長からの信頼も厚い。亮介に、EDCが裏で本物のデスゲーム「ゲームF」を運営していることを伝え、協力するように依頼した。

新崎 (しんざき)

巨大ゲームソフト会社「EDC」に入社して1年になる女性スタッフ。宮内亮介が最初に打ち解けた社員でもある。実は週刊ゲントウ編集部で働く記者で、編集長の久保哲也の部下。EDCに不審な資金の流れがあるという情報を受けて、潜入捜査を続けている。しかしEDC上層部にバレて、本物のデスゲーム「ゲームF」に参加させられて死亡した。

鈴木 (すずき)

巨大ゲームソフト会社「EDC」で、開発本部長を務める男性。新入社員の宮内亮介をねぎらう、明るく優しい性格のイケメン。だが、裏では部下の棚橋に指示を出し、EDCが開発する本物のデスゲーム「ゲームF」を冷徹に運営している。

小田桐 (おだぎり)

巨大ゲームソフト会社「EDC」が、秘密裏に運営する本物のデスゲーム「ゲームF」の運営改善を担当している男性社員。宮内亮介と同じく、本物のデスゲーム経験者で生存者でもある。自分だけが助かった罪悪感と、生き残るために手を下した自責の念に苛まれ、生きていることに苦痛を感じていた。しかし、家族のためにも現在のゲーム運営の仕事に没頭することで、その苦しみから逃れている。仕事の手伝いを亮介に頼むが、ゲームFの参加者である影崎鏡を手助けしようとする亮介によって撲殺される。

影崎 鏡 (かげさき きょう)

灯里と顔がそっくりな三つ年下の妹。巨大ゲームソフト会社「EDC」に入社した宮内亮介と街中で偶然出会った。亮介は灯里に妹がいたことをその時初めて知り、影崎鏡も亮介の存在を知らなかった。また、亮介が姉を殺したことも知らない。姉が殺された事件の真相を教えてもらうことと引き換えに、EDCが運営する本物のデスゲーム「ゲームF」にバランス調整のため、途中参加プレイヤーとして加わる。姉を殺した人間へ復讐するため、亮介のサポートを受けながらデスゲームの生き残りを懸けて戦う。自分以外の参加者全員の殺害を目指して行動するうちに正気を失っていく。

佐倉 (さくら)

巨大ゲームソフト会社「EDC」に入社して3年になるイケメンの男性社員。宮内亮介が小田桐を殺したことに気づき、偶然を装って接触した。EDCを潰す目的で活動しており、亮介が手を貸してくれるのなら、影崎鏡の救出にも協力すると申し出る。実はEDCの社長の息子で、15歳の時に会社の見学に招かれ、そこでEDCが本物のデスゲーム「ゲームF」を裏で運営している事実を知る。しかも、そこで見せられたデスゲームの参加者は佐倉の友人たちであり、その後、佐倉自身もデスゲームに参加させられた。デスゲームで生き残るものの全身にやけどを負い、1年間病院で寝たきりの生活を過ごした。それ以来、父親を憎んでおり、EDCの乗っ取り計画を進めている。

金城 信二 (きんじょう しんじ)

巨大ゲームソフト会社「EDC」が、秘密裏に運営する本物のデスゲーム「ゲームF」に参加している男性。強盗の容疑で警察から逃亡中の身で、凶暴な性格の前科者でもある。ゲーム中は武器として拳銃を所持しており、弾を4発持っているが、参加者には残りの弾は3発と伝えている。

皆川 リョウ (みながわ りょう)

巨大ゲームソフト会社「EDC」が、秘密裏に運営する本物のデスゲーム「ゲームF」に参加している女性。ゲーム参加前は、ヤクザといっしょに詐欺グループを統率していた。

雪村 あいな (ゆきむら あいな)

巨大ゲームソフト会社「EDCが、秘密裏に運営する本物のデスゲーム「ゲームF」に参加している女性。おとなしそうな雰囲気を漂わせ、眼鏡を掛けている。しかし、デスゲームに参加する前にストーカー行為を繰り返し、三人を自殺に追い込んでいる。ゲーム中も、参加者を毒殺している。

恵美 (めぐみ)

巨大ゲームソフト会社「EDC」が、秘密裏に運営する本物のデスゲーム「ゲームF」に参加している女性。影崎鏡の友人で、ゲームに参加していることは鏡も初めて知った。ゲームに参加することになった経緯は不明。

(たちばな)

巨大ゲームソフト会社「EDC」が、秘密裏に運営する本物のデスゲーム「ゲームF」に参加している男性。見た目は爽やかな印象のイケメンながら、元プロボクサーで、試合で反則を犯して対戦相手を再起不能にしたり、度重なる暴力事件を起こしたりしてライセンスをはく奪されている。デスゲームが始まってすぐに、場を仕切ろうとした眼鏡を掛けた男性が気に入らないと、参加者たちの目の前で殴り殺した。

吉野 (よしの)

巨大ゲームソフト会社「EDC」が、秘密裏に運営する本物のデスゲーム「ゲームF」に参加している男性。優しい笑顔を絶やさない人物で物腰は柔らかいが、自分よりも弱い者を虐めて楽しむ癖がある。

久保 哲也 (くぼ てつや)

週刊誌「週刊ゲントウ」の編集長を務める男性。部下の新崎を取材のために巨大ゲームソフト会社「EDC」に潜入捜査させていたが、連絡がつかなくなり、佐倉に接触してきた。その後、宮内亮介の自宅にも話を聞きに訪ねてくる。

社長 (しゃちょう)

巨大ゲームソフト会社「EDC」の代表取締役を務める白髪の男性で、佐倉の父親。車椅子を使用している。落ち着いた性格の上品な紳士だが、実の息子をデスゲームに参加させている非情な人物で、ある理念のもと、本物のデスゲーム「ゲームF」を素晴らしいものにすることにしか興味がない。宮内亮介と面会し、亮介が小田桐を殺したことを知りながら、面白がって亮介を自由にさせている。

集団・組織

EDC (いーでぃーしー)

ゲームの開発と運営を手掛ける超巨大企業。「EDC」は、「Entertainment DEAD COMPANY」の略。世界進出に成功し、この3年で業績を大きく伸ばして世界でもトップクラスのゲーム会社となった。昨年の売り上げは20億ドルを超えている。プレイヤー同士が最後の一人になるまで争うサバイバルホラーゲームを中心に、世界中のプレイヤーから熱狂的な支持を得て、同ジャンルでは世界シェアの半分を占めている。リアリティのあるゲームを作るために、実際のデスゲーム事件の生存者を積極的に社員として採用しており、宮内亮介もその一人となる。本社は高層ビルで、3階から20階が一般社員の働くフロア、21階から45階は機密保持フロアとなっており、厳重なセキュリティチェックがある。フロアごとに生活に必要な設備や娯楽施設があり、1週間は外に出ずに過ごせるほど設備が充実している。裏では、サバイバルゲームのクオリティを高めるために、本物のデスゲーム「ゲームF」を運営しており、3年前に亮介が参加させられた殺し合いもEDCの手によるもの。実際の殺し合いが、裏で行われていることは一般の社員は知らない。

その他キーワード

ゲームF (げーむえふ)

巨大ゲームソフト会社「EDC」が、日本で秘密裏に運営している本物のデスゲーム。参加者は16人で、協力して施設を脱出すればゲームクリアとなる。しかし16人の参加者のうち、四人の殺人鬼がまぎれており、殺人鬼はお互いに連絡手段を持っている。殺人鬼には、施設の脱出以外に「殺人鬼以外の参加者が全員死亡」というクリア条件も設定されている。参加者を殺すとキルボーナスが与えられるが、二名以上の生存者に殺人鬼であることがバレてしまうと、ゲームから強制退場させられる。地下にあると思われる施設は、いくつかのエリアに分かれており、エリアを探索することで武器を手に入れられるが、エリアの行き来には鍵が必要。なお、殺人鬼のプレイヤーには、最初からいくつかの武器の隠し場所が教えられている。ゲームの進行状況は、チェス盤の上に置かれた参加者を模したコマで示されるほか、運営側からぬいぐるみを通して参加者にアナウンスされる。

SHARE
EC
Amazon
logo