概要・あらすじ
むかしむかし。わがままな少女が、突然、「トゥルーデおばさんの家に行く」と言い出す。両親は、「あんなところに行けば、うちの子でいられなくなる」と猛反対するが、少女は意に介さず、トゥルーデおばさんの家を訪ねる。家の中に入ると、一階には青い男、二階には黒い男、三階には赤い男がいたが、トゥルーデおばさんの姿は見えなかった。
少女は家に住み込んで、おばさんの居場所を探る。
登場人物・キャラクター
少女 (しょうじょ)
好奇心旺盛でわがままな少女。ショートカットで、頭にリボンをつけている。両親の制止を振り切って、トゥルーデおばさんの家を訪ねる。怖い目に遭いながらも気丈に立ち振る舞う。
青い男 (あおいおとこ)
トゥルーデおばさんの家の一階にいる、全身真っ青な男。時々出かけては、死んだ兵隊の首や絞首刑になった男の靴、病気で死んだ子供の毛布など、怒りや悲しみの匂いがするものを集めてくる。
黒い男 (くろいおとこ)
トゥルーデおばさんの家の二階にいる、全身真っ黒な男。袋を担いで、夜に出かけて朝に帰ってくる。恨みや憎しみ、争いの種を撒いているらしい。
赤い男 (あかいおとこ)
トゥルーデおばさんの家の三階にいる、全身真っ赤な男。斧を担いで昼過ぎに家を出て夕方に帰ってくる。帰宅時には、斧にべっとり血がついている。
トゥルーデおばさん
トゥルーデおばさんの家の四階にいる。正体は魔女。頭が火で燃える悪魔の姿を少女に見られる。