あらすじ
エルフや獣人、吸血鬼などさまざまな種族が通う私立魔城学園。廻星アルタは友達の牧野シロと共に登校していると、里佐土リドがサラマンダーと戦っている場面に遭遇する。そしてお昼休みに、リドからサラマンダーと戦っていた理由と、サラマンダーの尻尾を食べると体が成長することを聞いたアルタは、リドを連れてサラマンダーを探しに行くのだった。(第1話)
金欠なため深夜、モンスターを討伐するアルバイトを始めたリドは、学園に登校してもまともに動けないほど疲れていた。リドは疲労回復のため牛獣人からカウ・カドリングという動物療法を受けるものの、症状は悪化してしまう。原因を探るうちにアルバイト中に呪われたことを知ったリドは、保健室に行ってワクチンの注射を受ける。(第10話)
登場人物・キャラクター
里佐土 リド (りざど りど)
私立魔城学園に通うリザードマンの男性。田舎から都会に引っ越して来たため、ほかの種族から見ると常識知らずの行動を取ることが多い。腕っぷしが強くて素行不良ながら、人情に厚くて困っている人を見過ごせない男気のある性格で、不思議と人を惹(ひ)きつける魅力がある。一人暮らしで万年金欠なため、自信のある体力を活かした労働系のアルバイトを行っている。
廻星 アルタ (かいぼし あるた)
私立魔城学園に通うエルフの少女。物静かで生真面目な性格をしている。里佐土リドに好意を寄せており、お弁当を作ったりしてアプローチを繰り返しているが告白はできずにいる。ほかの女性とリドがなかよくしていると嫉妬する。胸が小さいことにコンプレックスを抱いている。
黒瓜 タタリ (くろうり たたり)
私立魔城学園に通うエルフの少女。あらゆる分野で一流の母親に小さい頃から教育されているため、さまざまのことを学んでいる。学校では謎の生物から食料品まで、多種多様なものを錬金術で作っている。
豪徳寺 ミヨリ (ごうとくじ みより)
私立魔城学園に通う猫獣人の少女。風紀委員を務めており、素行不良な生徒に目を光らせている。まじめな性格で、相手が屈強な男性であっても躊躇(ちゅうちょ)せずに注意している。問題行動を繰り返す里佐土リドの行動を注視している。
姫百合 サフィ (ひめゆり さふぃ)
私立魔城学園に通うハーフエルフの少女。強気な性格をしている。カワイイものが大好きで、廻星アルタのことを気に入っている。アルタとなかよくしている里佐土リドを邪魔者と考え、リドに悪態をつくことが多い。
牧野 シロ (まきの しろ)
私立魔城学園に通う牛獣人の少女。おとなしい性格ながら、勉強は苦手。ほかの種族と比べると胸が大きいが、牛獣人の中では小さいことを気にしており、胸を大きくする方法をさまざま試している。黒瓜タタリの協力で人工生物を使って疑似的に理想の姿になった時は、嬉しさのあまり感情を爆発させ人工生物を暴走させてしまう。
朝倉 ケイ (あさくら けい)
私立魔城学園の養護教諭を務めるエルフの女性。朝倉ヒオの姉。種族ごとに体の構造やかかる病気は千差万別で、それらすべてに対応するために豊富な知識を持っている。ただし勤務態度は非常に悪く、手を抜ける時は徹底的に抜いている。
小栗 モア (おぐり もあ)
私立魔城学園に通うダークエルフの少女。図書委員を務めており、本を探していた里佐土リドに付き合って図書室の書庫に同行した。本が大好きで、本の話をしっかりと聞いてくれるリドに思いを寄せるようになる。
老神 ミヅハ (おいがみ みづは)
私立魔城学園に通うエルフの少女。放課後は神社で巫女(みこ)として働いており、霊体に大量のケガレが憑(つ)いている里佐土リドに声をかけ、お祓(はら)いを勧めた。土地神から太鼓判を押されるほどの強い霊力を持つ。
朝倉 ヒオ (あさくら ひお)
私立魔城学園に通うエルフの少年。朝倉ケイの弟。里佐土リドがユニコーンを捕獲しようとしてケガしたことを知ると、協力を申し出る。中性的な外見をしており、女装してユニコーンの誘い役を担う。
書誌情報
トカゲ爆発しろ 全3巻 KADOKAWA〈MFC〉
第1巻
(2020-11-21発行、 978-4040659534)
第2巻
(2021-08-20発行、 978-4046806284)
第3巻
(2022-04-22発行、 978-4046813114)