トリマニア

トリマニア

久世岳の初連載作品。世界で唯一、翼を持つ人々が暮らす架空の国家「トリマニア共和国」へ留学生としてやって来た紅屋あかりと、そこで出会った鳥人間たちの日常や奇妙な恋愛模様を描いた、4コマ形式の恋愛群像青春コメディ。「トリマニア共和国」では背中に鳥の翼が生えている住人、通称「鳥人間」が暮らしている。彼らは鳥類と同様に卵生で、翼を広げて飛ぶことができる以外は、ふつうの人間と見た目も中身も大きな違いはない。そんな不思議な国にやって来た紅屋あかりと、鳥人間たちのあいだで繰り広げられるシュールなギャグや、個性的なキャラクター同士によるさまざまなやり取りが特徴となっている。本作の登場キャラクターの一部は、のちに久世岳の代表作である『うらみちお兄さん』にもスターシステム形式で登場しており、本作とは異なる設定や世界観が楽しめる。スクウェア・エニックス「月刊少年ガンガン」2015年12月号に先行掲載されたのち、同社「ガンガンONLINE」で2015年11月から2021年10月にかけて連載。その後、白泉社「マンガPark」へ移籍し2022年3月から連載。「次にくるマンガ大賞2018」Webマンガ部門で第6位に選出された。

正式名称
トリマニア
ふりがな
とりまにあ
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
ヤングアニマルコミックス(白泉社)
巻数
既刊6巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

紅屋 あかり (べにや あかり)

トリマニア共和国に留学生としてやって来た女子大学生。黒のロングヘアをポニーテールにまとめている。失恋をきっかけに、夢も目標もないが、とにかく遠くへ行きたいという思いからダーツで適当に行き先を決めた。もともとトリマニア共和国に特別な興味や思い入れを持っていたわけではない。当初は傷心旅行のつもりだったが、鳩沢グリージョをはじめとする鳥人間たちが自分と同じように悩みを抱えながら生きていることを知り、思ったよりも夢がない国だと落胆しつつも、「幸せの定義を探す」という新たな目標を抱くようになる。

鳩沢 グリージョ (はとざわ ぐりーじょ)

トリマニア共和国の観光ガイドを務める鳥人間の青年。鳩のような翼が背中に生えているが、ほかの鳥人間と同様にふだんは背中に収納しているため、ふつうの大学生のように見える。クールな性格で、冷静な傍観者タイプに見えるが非常に面倒見がよく、パシリにされたり、自宅が友人のたまり場にされるなど何かと苦労人なところがあり、周囲からは「鳩サブレ」などといじられている。トリマニア共和国に来たばかりの紅屋あかりのガイドを務めるうちに彼女に好意を抱くようになり、プライベートでも世話をするようになる。好きな食べ物は豆。

書誌情報

トリマニア 6巻 白泉社〈ヤングアニマルコミックス〉

第6巻

(2023-03-29発行、 978-4592166542)

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