トーキョーゲーム

トーキョーゲーム

1999年の直下型地震の後で荒廃した東京を舞台に、青い星と呼ばれる男が特別レートの麻雀・トーキョーゲームによって強大な敵と戦う様子を描いた作品。

正式名称
トーキョーゲーム
ふりがな
とーきょーげーむ
作者
ジャンル
麻雀
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概要・あらすじ

1999年7の月。後にアンゴルモア・クラッシュと呼ばれる直下型地震が東京を直撃。15年後、荒廃した都庁はゴルゴダタワーと呼ばれ、不老不死のドラッグハレルヤを求めて集まる、ならず者達の巣窟となっていた。そこで行われる特別ルールの麻雀はトーキョーゲームと呼ばれ、敗者は命を含めて全てを失う。ある日タワーに現れた1人の男が、圧倒的な強さでトーキョーゲームを勝ち上がっていく。

額の傷から青い星と呼ばれるようになった男の目的は、タワー最上階に君臨する椅子の男を殺すことだという。

登場人物・キャラクター

青い星 (あおいほし)

髪を逆立てた巨漢の男性。額に大きな傷跡がある。ロングコートにサングラスという出で立ちで荒廃した街・アンゴルモア・シティーに現れ、ゴルゴダタワー(旧都庁)に向かう。不老不死になると言われるドラッグ・ハレルヤを大量に持っている。一撃で男を殴り殺す驚異的な腕力を持ち、ゴルゴダタワーの各階を支配するフロアマスター達に、トーキョーゲームと呼ばれる麻雀の勝負を挑んでいく。 麻雀の力も圧倒的で、不利な状況でも決して臆することなく冷静に手を進めて行く。最上階に君臨する椅子の男を殺すことが目的という。

トリ

長い髪の少年。年齢は15歳。アンゴルモア・クラッシュと呼ばれる直下型地震が襲った後の荒廃した町アンゴルモア・シティーで生まれ育つ。ゴルゴダタワー(旧都庁)で臓器屋をしている。各フロアはパスカードがなければ行き来できないが、ディーラーという立場で自由に往来できる。タワーに現れた謎の男の強さに期待し、彼にアオイホシ(青い星)と名付け、行動を共にする。

アリサ

長い黒髪の少女。ゴルゴダタワー(旧都庁)にある「フロア・エデン」(通称チキン工場)で、臓器を売るために育てられている子どものうちの1人。パパ・エデンと共に、青い星との麻雀勝負トーキョーゲームに臨む。パパ・エデンを慕い、全てを知った上で彼に協力している。勝負の後は、青い星、トリと行動を共にする。青い星とサムライとの対戦を見守っていた際に、不思議な能力が目覚める。

Dr.ゴドー (どくたーごどー)

不老不死のドラッグ・ハレルヤの開発者であり、ゴルゴダタワー(旧都庁)の支配者。見た目は若い男性だが、身体のほとんどを交換している。ハレルヤを開発したのは90歳の時と語る。負けた者は命を含めて全てを失う麻雀・トーキョーゲームで青い星と対戦する。

二郎 (じろう)

青い星の双子の弟。不老不死のドラッグ・ハレルヤを製造する鍵となる遺伝子を体に持っている。そのため、Dr.ゴドーによって囚われの身となり、無残な姿となって生かされている。

くじら

髭面の陽気な中年男性。他の2人と共に、飛行船でゴルゴダタワー(旧都庁)と新東京市街地(ニューベルトシティー)を行き来している。タワーで物や情報を集めて新東京市街地で売りさばく、という自称コレクター。青い星が持つ不老不死のドラッグ・ハレルヤを賭けて、彼に麻雀のトーキョーゲームを挑む。後に青い星の協力者となる。

パパ・エデン (ぱぱえでん)

ゴルゴダタワー(旧都庁)のフロアマスターの男性。臓器を売りさばくために大勢の子ども達が育てられている「フロア・エデン」(通称チキン工場)の管理者。子ども達には最高の環境を与え、愛情を注いで育てている。育てている子供の1人アリサと共に青い星との麻雀勝負トーキョーゲームに臨む。逞しく威厳のある外観だが、ある能力によってその姿を保っている。

サムライ

ゴルゴダタワー(旧都庁)のフロアマスターの1人。角刈りに剣道着のような服を着た壮年の男性。日本刀を携えている。青い星に青天井ルールでの麻雀勝負を仕掛ける。かつて戦いの場を求めて闇から闇へと流れて来たが、ついに戦う相手がいなくなった。自分の血をたぎらせる程の勇者の出現を待つためにタワーに留まっていたが、自らの息子も葬ることになった。 不老不死のドラッグハレルヤに取りつかれた人間を斬ることで、魂を開放してやることが使命と考えている。

予言ババァ

魔女のような風貌の老女。ゴルゴダタワー(旧都庁)のフロアマスターの1人・サムライと共に現れる。青い星とサムライの麻雀勝負・トーキョーゲームでは共に宅を囲む。

椅子の男 (いすのおとこ)

ゴルゴダタワーの最上階に君臨すると言われている男。青い星の目的はこの男を殺すことだという。公式には製薬会社ミネルヴァの創業者として知られるが詳細は不明。不老不死のドラッグ・ハレルヤを開発することにより莫大な富と政治力を手にした。アンゴルモア・クラッシュとよばれる直下型地震の後、わずか数年で新東京市街地(ニューベルトシティー)を建設。 一方で都庁周辺を廃墟のまま放置し、社会的不適応者を事実上隔離するというシステムを完成したとされている。

ローザ

全裸で椅子に座る女性。頭部から出た何本ものチューブが、背後の巨大な機械に繋がれている。青い星と対決するゴルゴダタワー(旧都庁)のフロアマスターの1人。夫モーガンと共に開発したシステムを繋げることにより、圧倒的な麻雀の力を発揮する。15年前のアンゴルモア・クラッシュと呼ばれる直下型地震の後、暴徒によって視力と子宮を失った。

モーガン

禿げ上がった頭に髭を生やした外国人の男性。 麻雀をゼロサムゲームとみなし、過去の統計から万を超える基本戦術を選んで集計し、妻・ローザと共に確率論によるシステムを作り上げた。自ら開発したシステムにローザを繋げ、ゴルゴダタワーのフロアマスターの1人としている。15年前のアンゴルモア・クラッシュと呼ばれる直下型地震の後、暴徒によってローザの視力と子宮が失われたため、彼らに対する復讐のためにゴルゴダタワーに留まっている。

タカハシ

そばかす顔でリーゼントの少年。臓器屋の1人であり、トリの子分格。ゴルゴダタワー(旧都庁)近くのニューカブキチョーで青い星と共にいたトリと再会。これが最後の出会いだと語るトリに、麻雀の代打ちを頼む。密かにトリを憎み、彼を陥れようとしている。

ゴッドウルフ

ゴルゴダタワー(旧都庁)のフロアマスターの1人。見かけは禿げの冴えない中年男性だが、残忍な性格を持つ。麻雀の勝負に勝つと、ジガバチの突然変異の幼虫を相手に仕向ける。この虫が腹腔内で繁殖し、数週間地獄の苦しみを味わいながら死んでいく(通称「ウォームゲーム」)。フロアに現れた 青い星と特別レートの麻雀・トーキョーゲームで対戦する。 元は平凡なサラリーマンだったが、15年前の大地震(アンゴルモア・クラッシュ)で妻子を失った。

ボス・キリスト (ぼすきりすと)

ゴルゴダタワー1階・「カジノアンゴルモア」のフロアマスター。キリスト教の僧衣のような姿で、有刺鉄線を茨の冠のように被っている男性。両目にはボルトのようなものが突き刺さっている。麻雀の際、相手の心を詠むという不思議な力を持っている。青い星との勝負に臨むが、彼の心を詠もうとしてその奇怪な状態に驚愕する。

場所

アンゴルモア・シティー (あんごるもあしてぃー)

青い星が現れた旧都庁の廃墟周辺の街。1999年のアンゴルモア・クラッシュと呼ばれる直下型地震の後、旧都庁は廃墟のまま放置され、このように呼ばれるようになった。ならず者たちの吹き溜まりとなり、ギャンブル、殺人、臓器売買が横行している。

ゴルゴダタワー

青い星が現れた旧都庁の廃墟の呼称。上の階に登るためには各フロアでパスカードを入手し、最上階にたどり着いた者には、不老不死を実現するドラッグ・ハレルヤが与えられる。通常は各フロアで行われるギャンブルで金を稼いでパスカードを入手するが、各階のフロアマスターと特別ルールの麻雀・トーキョーゲームで勝利すれば、次のフロアに進むための特別パスカードが入手できる。 このためタワーの中や周辺のアンゴルモア・シティーではギャンブル、殺人、臓器売買が横行している。

その他キーワード

トーキョーゲーム

ゴルゴダタワー(旧都庁)で行われる麻雀のレート。そのレートで行われる麻雀そのものもこの呼称で呼ばれることもある。そのレートとは、勝者が思うままに敗者から奪うことであり、命さえもその対象となる。青い星はゴルゴダタワーに現れ、目指す最上階に上がるために、各階のフロアマスター達にこのゲームを仕掛けていく。

ハレルヤ

幻のワクチンと呼ばれる薬。錠剤カプセルの形をしており、不老不死になると言われている。ゴルゴダタワー(旧都庁)に現れた青い星が大量に保有している。1粒で臓器数か所分の値打ちを持っている。医療・経済・宗教などあらゆる分野に革命をもたらした。

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