ムダヅモ無き改革

ムダヅモ無き改革

超人的な技量と豪運を持った政治家達が国の威信をかけて挑む麻雀バトルを描いたハイテンションギャグ漫画。実在する政治家をモデルにした登場人物や、麻雀のルールを度外視した破天荒な技の数々が特徴。

正式名称
ムダヅモ無き改革
ふりがな
むだづもなきかいかく
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
麻雀
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あらすじ

南海の劇戦(第1巻)

沖縄において3日間におよぶ日米首脳会談が開かれた。日本国内閣総理大臣の小泉ジュンイチローとアメリカ合衆国大統領のジョージ・W・ブッシュは、多くの協定を結んで会見を成功裏に終わらせた。だがそれはあくまでも「表の話」に過ぎなかった。裏では二人は3日間延々と麻雀を打ち、ジュンイチローは20億円ほど勝っていた。その後、若手議員の杉村タイゾーを人質に再戦を挑むブッシュを相手に、ジュンイチローは点F-15、すなわち1000点につきF-15イーグル1機という勝負を受け、「国士無双十三面」によって勝利を収める。

テキサス電撃作戦(第1巻)

沖縄で小泉ジュンイチローに惨敗したアメリカ合衆国大統領のジョージ・W・ブッシュは、ホワイトハウスにおいて実の父親であるジョージ・H・W・ブッシュ元大統領、通称「パパ・ブッシュ」に泣きついた。ブッシュ元大統領はジュンイチローをアメリカに呼び出し、勝負を挑む。厳しい監視によってイカサマを封じられたかに見えたジュンイチローだったが、奥義ともいうべき「轟盲牌」によって5枚目の白を作り出し、「国士無双十三面」を上がって勝利を収めるのだった。

大海に響くは勝利の凱歌(第1巻)

ジョージ・H・W・ブッシュ元アメリカ大統領の立ち会いのもと、小泉ジュンイチローは北朝鮮国家主席である金将軍と麻雀を打つ事になった。北朝鮮のスナイパーによって狙撃され瀕死の状態であったが、朋友の麻生タローのサポートのもと、勝利を収めるのだった。だが、負けた腹いせに金将軍はミサイルを発射。ミサイルを食い止めようと戦闘機に乗って飛び立ったジュンイチローは、そのまま海に消えて行方不明になってしまう。

襲来!!! バルチック艦隊(第1巻)

日本では安倍シンゾーが新しい首相になっていた。そこにウラジーミル・プーチン大統領が来日し、麻雀で勝負する事になる。日本は小泉ジュンイチローの影武者を立てたが、プーチン大統領はそれを見破り、シンゾーを切腹に追い込む。その頃、杉村タイゾーはロシアのウラジオストクにおいて行方不明になっていたジュンイチローを発見し、麻雀の勝負によって正気を取り戻させる。そして日本に戻ったジュンイチローはプーチンとの青天井ルールでの勝負に臨む。使われる牌は非常に硬い劣化ウラン牌である。しかし、ジュンイチローは不可能かと思われた轟盲牌によって大量の白を作り出し、「天地創世」を上がって勝利を収めるのだった。

迫り来る脅威(第2巻)

日本の内閣総理大臣は麻生タローに代わっていた。タローの言葉を受け、小泉ジュンイチローは政界引退を決意する。しかし、引退表明の直後、ジュンイチローは何者かによって拉致されてしまう。その相手はサイボーグ化した金将軍だったが、同卓していた謎の人物が金将軍を倒す。その人物はヴァチカンの使者「ピエトロ」であると名乗った。そしてジュンイチローは、同行させた杉村タイゾーと共に、ベネディクト16世との対局に臨む事になる。恐るべき雀力を持つベネディクト16世の前にジュンイチローは敗北を喫するが、彼は、迫り来る脅威からこの星を護ってもらうため、ジュンイチローをヴァチカンに招いたのだと語る。

勃発! “神々の黄昏(ラグナロク)”大戦(第2巻~第4巻)

ベネディクト16世の語った地球の危機とは、月面国家「第四帝国」の地球への襲来であった。超科学文明と圧倒的な軍事力を持つ第四帝国は、地球に対し五人の代表雀士を選んで麻雀で勝負を受けるよう宣戦したのである。その五人には、小泉ジュンイチロー、ベネディクト16世、ジョージ・H・W・ブッシュウラジーミル・プーチン、そしてウクライナ首相のユリア・ティモシェンコが選ばれた。こうして、南米のギアナ高地を舞台に、敗者には死が与えられるデスマッチによる決戦が繰り広げられる事となった。第四帝国からの第1の刺客は、「歌劇王」事リヒャルト・ワーグナーであったが、ウラジーミルが勝利を収める。第2戦では第四帝国の「死の天使」事ヨーゼフ・メンゲレがユリアの挑戦を受ける。神経毒で視力を奪うなど卑劣極まりないヨーゼフの戦術に、ユリアは頸動脈を切り裂いて毒を体外へと放出し、からくも勝利を収めた。第3戦、ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領は息子のジョージ・W・ブッシュ大統領と共に卓に着いた。激戦の中、ブッシュ元大統領はブッシュ大統領をかばって命を落とすが、それによりブッシュ大統領が覚醒し、真の実力を目覚めさせる。だが、それでも力及ばず、ブッシュ大統領は第四帝国の刺客、スコルツェニーとルーデルの前についに敗れ去るのだった。第4戦、第四帝国の「フューラー」アドルフ・ヒトラーがその姿を現す。かつて若い頃アドルフとのあいだに因縁のあるベネディクト16世が卓に着き、激戦を繰り広げたものの、アドルフが「スーパーアーリア人」として覚醒。その謎の攻撃の前に、ベネディクト16世はスーパーアーリア人の力の秘密を解き明かすべく、自らの命を犠牲に捧げたのだった。そして迎えた第5戦、この勝負はアドルフとジュンイチローの対戦になるはずだったが、月でロンメル将軍が反乱を起こしたためアドルフは帰還。戦績は地球と第四帝国の2対2のまま、決着は月での決戦に持ち越される事となった。

勃発! “神々の黄昏(ラグナロク)”大戦 ファイナルエピソード(第4巻~6巻)

アドルフ・ヒトラーを倒す筋道を解明するため、小泉ジュンイチローは恐山へと向かう。かつてアドルフを倒した三人の雀士、チャーチル、ルーズベルト、スターリンらの霊と戦うためである。一方、月ではアドルフがロンメルと麻雀を打っていた。スーパーアーリア人と化したアドルフの前に、ロンメルはなす術もなく敗北、絶命する。ジュンイチローはといえば、延々チャーチル達に負け続けていたが、最後の最後、ついに「イカサマ」によって活路を見い出す事に成功。そしてジュンイチローはロケットで月へ向かい、アドルフとの勝負に臨む事になる。アドルフをアシストするのはトリスタン・ゲッベルス、ジュンイチローが連れて行ったのはロボット雀士のアシモであった。アシモの途方もないイカサマ能力に対抗するため、トリスタンは自らの両眼を潰してスーパーアーリア人に覚醒する。だがアシモもまた、再起動する事で対スーパーアーリア人能力を目覚めさせた。そのアシモを封じ込めるために、アドルフは「大三元」の責任払いをアシモに押しつけ、トリスタンからの差し込みを受けて出上がり、アシモをトリスタンもろとも飛ばした。そしてついにアドルフとジュンイチローの一騎打ちが始まる。最後の勝負、ジュンイチローは「国士無双十三面」まであと2枚という配牌を得る。だがアドルフは白と九索をカンし、国士無双を完全に封殺。そこでジュンイチローは、まず「轟盲牌」によって白を作り、そして別の索子から削り取った模様を張り付ける事で、九索をも作り出す「神(ゴッド)盲牌」を用い、必殺の「ファイナルライジングサン」によってアドルフを絶命させるのだった。だが、アドルフの死により月の要塞は崩壊し、ジュンイチローもまた第四帝国と共に月の大地に消えてしまう。

獅子の血族編(第7巻~第9巻)

小泉ジュンイチローを失った日本は麻雀力増強の必要に迫られ、自衛隊の中から精鋭三人の雀士を選出し、「第13独立麻雀部隊」を結成した。これに選ばれたのが、海上自衛隊の真田又次郎、陸上自衛隊の奥村、技術研究本部の乾怜視らであった。杉村タイゾーを教官に、三人は血のにじむような麻雀力強化の修行に明け暮れる。そんなある日、自由民主党が選挙に大敗、民主党政権が誕生し、第13独立麻雀部隊もレンホー大臣による事業仕分けの対象にされる事になった。三人はそれを防ぐため、レンホーが放つ三人の刺客と対決する。すなわち仕分け3on3である。第1の刺客は、社会民主党元党首土井タカコ。対するは奥村である。古典的なイカサマ技「ドラ爆弾」を用いるタカコに対し、奥村は十八番の「大四喜(ヘイロー)」をもって勝利をおさめる。二人目に登場したのはレンホー自身、そして対するは怜視。その勝負の最中、現在行われているミッションの真の目的が月にいるジュンイチローの救出である事、本人は知らなかったのだが、又次郎がジュンイチローの息子である事実が明かされる。さて、レンホーはコンビを組んでいるリンホーとのあいだで「通し(ローズ)」を行うイカサマを得意とした。これに対し怜視は、牌を光学的に見えなくするトリック「心神」で対抗。勝利をおさめた。そして三人目の刺客は内閣総理大臣の鳩山ユキヲ、対するは又次郎とタイゾーである。「牌を掴んでタイゾーを殴りつける」「タイゾーがいい手を張ったら台をひっくり返す」など、もはやイカサマですらないチョンボを繰り返すユキヲであるが、その雀力は確かであり、二人は苦戦を強いられる。ユキヲの能力は、「チョンボを繰り返せば繰り返すほど雀力が高まる」という異形の力であった。それに対して又次郎が取ったのは、「ユキヲがチョンボする前に自分がチョンボする」という手であった。

血戦!! 尖閣諸島沖波高シ!! 前半(第10巻~第13巻)

任務で共産ゲリラを打倒した真田又次郎は、五人の最強の雀士を尖閣諸島沖に連れて来い、とのメッセージを何者かから受け取る。そして現地に派遣された真田又次郎、奥村乾怜視らが見たものは、味方として現れたダライラマと、復活した毛沢東、そして毛沢東に率いられた「ネオ中華ソビエト共和国」の軍勢であった。そして日本とネオ中華ソビエト共和国は、尖閣諸島を賭けて麻雀で勝負する事になる。第1の刺客はペルー反政府組織の元指導者アビマエル・グスマン、対するは奥村。奥村はこの戦いに勝利を収め、アビマエルは死亡する。同時に、尖閣諸島の五つの島と岩礁のうちの一つの日本の領有権を認める、とネオ中華ソビエト共和国は宣言。ここに至り、5戦のうち1戦でも落とせば、尖閣諸島の領有権を一部奪われてしまうという状況が明らかになる。2戦目は怜視と、「地獄からの独裁者」ポル・ポトの対決となる。ポル・ポトは生物兵器として手なずけた粘菌を駆使して、すべての牌をステルス状態にする力を有していたが、怜視に破れ、自らの粘菌に喰われて死亡。3戦目は毛沢東の妻、江青と、日本から派遣されて来た蒼井うさぎと名乗るアイドルの対決となる。激戦の末、「四槓子字一色」を江青に責任払いさせて飛ばし、うさぎが勝利する。

血戦!! 尖閣諸島沖波高シ!! 後半(第13巻~第16巻)

目の前で自らの妻、江青が死亡したのを受け、毛沢東は生命維持装置のガラスを破ってその場に降り立つ。真田又次郎がここで出ようとしたが、それを遮って対局に臨んだのはダライラマであった。毛沢東は發や索子を増殖させる「∞増殖(マルティプライズ)」という能力の使い手で、染め手を得意としていた。一方、ダライラマは亜光速で動くオーラの手を用いて、牌のすり替えを行うイカサマを得意としていた。ダライラマのすり替えの前に毛沢東が苦戦するかに見えたが、いつしかダライラマの手の中にも發が増殖し、すり替えは封じられてしまう。さらに毛沢東は染め手の究極系である「全部發」による上がり、すなわち「字一色緑一色(ユグドラシル)」によってダライラマに深手を負わせる。だがここで、オヒキを務めていた周恩来が毛沢東を裏切り、ダライラマは一命を取り留める。そしてダライラマは奥義「千手観音」を発動し、「全部一筒」による上がり、すなわち「清老頭四暗刻単騎(ニルヴァーナ)」によって毛沢東を絶命させるのだった。だが「ネオ中華ソビエト共和国」には地獄から蘇ったレーニンが最後の刺客として残っていた。さらに彼のオヒキとして、小泉ジュンイチローに瓜二つの「麻雀仮面」が姿を現す。そんな二人に対し、又次郎と杉村タイゾーが勝負を挑む。だが、味方であるはずの麻雀仮面の「国士無双十三面」によって、レーニンは東一局にして消滅。続いて、タイゾーも倒れる。その激戦の中、麻雀仮面の正体が、「レオン・トロツキーに寄生されたジュンイチロー」である事が判明する。

登場人物・キャラクター

小泉 ジュンイチロー (こいずみ じゅんいちろー)

第89代日本国内閣総理大臣。実在の政治家小泉純一郎がモデルと思われる。必殺技国士無双十三面は彼の代名詞でもある。また、牌の表面を削り取って白を作り出す轟盲牌というイカサマの達人で、白14牌による天地創世という必殺技を持つ。その超人的なカリスマ性と技量、そして豪運によって数々の激戦を潜り抜けてきた歴戦の猛者であり、日本のためならば身を粉にしつつも最後まで勝利を諦めずに麻雀を打ち続ける。 金将軍が放った点テポドンから日本を守り、行方不明となるが、ロシアにて茫然自失の状態で発見されたのち、杉村タイゾーと麻雀の最中に自我を取り戻す。アドルフ・ヒトラー率いる第四帝国からの襲撃から世界を守るため、他4人の首脳と共に、麻雀決戦に臨む。

ジョージ・W・ブッシュ

第43代アメリカ合衆国大統領。実在の政治家ジョージ・W・ブッシュがモデルと思われる。小泉ジュンイチローに麻雀で20億円負けた腹いせに、杉村タイゾーをカモにしてジュンイチローとの再戦を仕組んだが、返り討ちにされてしまう。格下相手には毅然とした態度で威圧するも、劣勢に転じると子供じみた思考回路と精神年齢が露呈する。 第四帝国との対決の際は、パパ・ブッシュのおヒキ役程度にしか認識されていなかったが、パパ・ブッシュの死を目の当たりにした瞬間、真・パパ・ブッシュとして覚醒しその潜在能力の高さを見せつけた。試合はほぼ相打ちに近い形で敗北となったものの、一命を取り留め、その後、父親のような威厳ある政治家として大成した。

ジョージ・H・W・ブッシュ

第41代アメリカ合衆国大統領。実在の政治家ジョージ・H・W・ブッシュがモデルと思われる。ジョージ・W・ブッシュの実父。小泉ジュンイチローの祖父小泉マタジローとの対戦経験もある。その麻雀力はブッシュJr.を遥かに超え、アメリカ大統領のあるべき姿を身をもって教える。 時には父に甘えようとするブッシュJr.を厳しく叱りつける。第四帝国との対決の際、スコルツェニー・ルーデル相手に善戦するも、息子を庇ってダブルロンの直撃をくらい、敗北を喫する。

ベネディクト16世 (べねでぃくとじゅうろくせい)

第265代ローマ教皇。実在するローマ教皇ベネディクト16世がモデルと思われる。小泉ジュンイチローをはじめとした、第四帝国に対抗しうる麻雀力を持った首脳達をヴァチカンへと招待する。神の導きによる大三元を得意とし、並みの麻雀士ではその気迫に呑まれ絶命してしまう。 小泉ジュンイチローほどの打ち手でも、初戦で完全敗北してしまうほどであったが、その際も実力の10分の1しか発揮していなかった。対第四帝国戦の副将戦にてアドルフ・ヒトラーと牌を交え、神々の麻雀(ラグナロク)で善戦するが、スーパーアーリア人として覚醒したヒトラーの八連荘になすすべもなく敗北し、消滅してしまう。 しかし、彼の残したヒントは、後の大将戦を勝利へと大きく導いた。

ウラジーミル・プーチン

第2代ロシア連邦大統領。実在の政治家ウラジーミル・プーチンがモデルと思われる。小泉ジュンイチローの轟盲牌を封じるため劣化ウラン牌を持参し勝負を挑む。KGB諜報員時代は最凶の人物として恐れられており、今でもその驚異的な身体能力は健在である。対第四帝国戦では先鋒を務め、蘇った音楽家ワーグナーと対戦し、凄まじい攻防を繰り広げる。

ユリア・ティモシェンコ

第13代ウクライナ首相。実在の政治家ユーリヤ・ティモシェンコがモデルと思われる。本作の麻雀士の中では珍しく可愛らしい外見をしているが、その中身は「魔女」というべきほど腹黒く、本性を見せる際は普段の姿からは想像も出来ないくらいに歪んだ表情を見せる。サッチャーが体調不良で対第四帝国戦に参加できないため代役として抜擢された。 2の2の天和/核分裂という必殺技を使い相手を戦闘不能にする。

アドルフ・ヒトラー

かつての第三帝国の総統であり、第四帝国の建国者。実在した政治家アドルフ・ヒトラーがモデルと思われる。地球侵略を目論む。圧倒的なカリスマ性を持ち、その柔和な顔付きを見たものは誰でも虜になってしまう。ベネディクト16世に「人和禁止」というハンデを持ちかけながらも、数順にも満たないその驚異的な手の速さで、ベネディクト16世を追い込み、さらにスーパーアーリア人化することで、なすすべがないほど徹底的に叩き潰した。

杉村 タイゾー (すぎむら たいぞー)

小泉チルドレンとして衆議院議員になった男性。実在の政治家杉村太蔵がモデルと思われる。初心者のフリをしたブッシュJr.をカモろうとした結果、逆にカモられてしまうなど思慮浅薄な面もあるが、小泉ジュンイチローの数々の激戦を見る中で彼自身も成長を遂げ、豪運の持ち主としての片鱗を覗かせ始める。

真田 又次郎 (さなだ またじろう)

眉目秀麗な青年男子。小泉ジュンイチローに代わり「獅子の血族」編以降、主人公となる。海上自衛隊護衛艦たかおの艦長を務める。小泉ジュンイチローの実の息子であり、父の得意技であった技国士無双十三面や轟盲牌を用いる。

麻生 タロー (あそう たろー)

日本国外務大臣。実在の政治家麻生太郎がモデルと思われる。「スナイパー御曹司」の異名を持ち、時には銃を用いて敵を狙撃する。ジュンイチローが首相を退任してからは、第92代日本国内閣総理大臣に就任し、様々な面において彼をサポートし、見事な連携を見せる。

奥村 (おくむら)

第13独立麻雀部隊の一員である陸上自衛隊空挺団所属の一等陸曹。容貌魁偉で屈強な青年。空挺団所属であるので夜目が利き、完全な闇の中でさえ闘牌する事ができる。もっとも得意とする役は「大四喜(ヘイロー)」。相手が何者であっても自衛隊精神を忘れず、自分に敗れた事で死にかけた土井タカコの事も身を挺して守る。

乾 怜視 (いぬい れいじ)

第13独立麻雀部隊の一員である防衛相技術研究本部所属の技官である青年。自称、「科学に魂を売り渡した男」。腕に装着したテスラコイルを用いた迷彩リーチ「心神」を得意技としている。一見クールそうに振る舞っているが、実はかなりの女たらしである。

ダライラマ

毛沢東の復活を予言により察知し、日本を救援するためにやって来た世界的な雀豪の壮年男性。本名は「テンジン・ギャツォ」。質量をもたない腕を用いて高速のすり替えを行う「千手観音」などの技の使い手。実在の人物、ダライラマ14世がモデルと思われる。

毛沢東 (まおつぉーとん)

「ネオ中華ソビエト共和国」の指導者である老人。過去に死亡した身だが、何らかの手段によって蘇った。ただし蘇生は完全ではなく、生命維持装置らしき機械の中で培養液に漬かっている。実在の人物、毛沢東がモデルと思われる。

江青

毛沢東の4番目の妻。外見は若い女性の姿をしている。過去に死亡した身だが、何らかの手段によって蘇った。まだ毛沢東と出会う前、女優をやっていた事があり、その頃の因縁の相手に外見が似ている蒼井うさぎに理不尽な憎悪を向ける。実在の人物、江青がモデルと思われる。

蒼井 うさぎ (あおい うさぎ)

アイドルの女性。少女のような外見をしているが実際にはアラフォー。薬物事件を起こして逮捕・拘留されていたが、その麻雀の腕を買われ、司法取引によって麻生タローの指令により出獄。尖閣諸島沖での戦いに参戦し、江青との戦いに勝利を収めた。

アシモ

MADE IN JAPANのロボット。光を照らして牌を別の牌に偽装する「光学イカサマ(アシモビジョン)」をはじめとする、「アシモ七大兵器」と呼ばれるイカサマの使い手。単に麻雀を打つだけではなく、月と地球を中継する通信機器としての役割も果たしている。

鳩山 ユキヲ (はとやま ゆきを)

第93代日本国内閣総理大臣の壮年男性。奇怪な言動、宇宙人のコスプレ、極めつけは空中浮遊など人間離れした行動が特徴。チョンボを繰り返せば繰り返すほど雀力が上がる特殊能力の持ち主で、「トラストミー」「手役25%削減宣言」などの口三味線も得意。実在の人物、鳩山由紀夫がモデルと思われる。

金将軍

北朝鮮労働党総書記の壮年男性。対局前に対戦相手を銃撃させるなど手段を選ばない卑劣漢であるが、麻雀そのものはさほど強くはない。小泉ジュンイチローに破れたあと、海に落ちて死亡したと思われていたが、サイボーグ化して生き延びており、ジュンイチローへの報復を企む。実在の人物、金正日がモデルと思われる。

トリスタン・ゲッベルス (とりすたんげっべるす)

「第四帝国」出身の青年。アドルフ・ヒトラーの忠実な腹心であり、アドルフのオヒキを務める。自らもスーパーアーリア人に覚醒したが、アドルフに命を捧げ、アシモと刺し違える形で死亡した。

ポル・ポト (ぽるぽと)

カンボジア共産党書記長の壮年男性。過去に死亡した身だが、何らかの手段によって蘇った。毛沢東からは「サル」と呼ばれている。態度は慇懃で、誰に対しても敬語で話すが、瞳に深い闇を湛えた狂人であり、人の命を何とも思っていない。実在の人物、ポル・ポトがモデルと思われる。

ヨーゼフ・メンゲレ (よーぜふめんげれ)

「第四帝国」に所属する医師の男性。「死の天使」の異名を持ち、ナチス要人の中でも広くその名を知られている。「七対子(双子はどこだ)」を得意とするほか、「ゾーリンゲン轟盲牌」と称する、メスで牌を切断し白を作るイカサマを用いる。実在の人物、ヨーゼフ・メンゲレがモデルと思われる。

土井 タカコ (どい たかこ)

元社会民主党党首である老婆。自衛隊が大嫌いで、サイコロで9の目を出してこれを「自衛隊に終末を告げる数字」であると称する「ドラ爆弾」を得意とする。奥村に敗北したため死亡しかけたが、奥村にかばわれたために一命を取り留めた。実在の人物、土井たか子がモデルと思われる。

レンホー

民主党政権で仕分け担当大臣を務める女性。年齢は不詳。双子の妹・リンホーとのコンビ打ちによる「通し(ローズ)」を得意とする。小声での通しのため、襟の立った服を着ており、その襟をアンテナとして利用し集音を行っている。実在の人物、蓮舫がモデルと思われる。

集団・組織

第四帝国 (だいよんていこく)

『ムダヅモ無き改革』に登場する国家。第2次世界大戦後、ナチスによって建国された月面国家。アメリカとソ連が月面開発を断念したのは、すでに月が第四帝国の支配下にあったからであると述べられている。独自に科学技術・医療技術を発展させており、ヒトクローン、死者蘇生、UFOなどが実現している。

ネオ中華ソビエト共和国

尖閣諸島沖に空母を率いて突如として現れ、建国を宣言した自称国家。毛沢東を指導者と仰ぐ紅衛兵(レッド・ガーディアン)の集団であるが、アビマエル・グスマンをはじめ、歴史上の人物と思わしき共産主義指導者達もまた大勢参加している。

その他キーワード

国士無双十三面 (らいじんぐさん)

『ムダヅモ無き改革』に登場する技。小泉ジュンイチローの代名詞とも呼べる役。アガリの形式は普通の国士無双と同じだが、轟盲牌を用いて白を作り出し相手を欺いたり、相手の国士無双に対して、国士無双十三面返しをするのが小泉流である。1筒を日の丸に見立てたことに名前の由来がある。

轟盲牌 (ごうもうぱい)

『ムダヅモ無き改革』に登場する技。小泉ジュンイチローが得意とするイカサマ技。牌の表面を凄まじい指の力を使って削り取り、新たな白を生み出す。これにより、場に白が4枚出尽くしている状況であっても、国士無双をあがることが可能である。この轟盲牌を封じるために、劣化ウラン牌という牌が発明された。さらに、ジュンイチローの手にかかれば、牌の一部のみを削ることも可能で、7索から9索を作り出し国士無双をあがるという離れ業をやってのけた。

天地創世 (びぎにんぐおぶざこすもす)

『ムダヅモ無き改革』に登場する和了り役。小泉ジュンイチローが対プーチン戦において繰り出した必殺技で14牌の轟盲牌を作り出すことによって完成する。少し削るだけでも膨大な熱量を発する劣化ウラン牌を何牌も削らなければいけないため、死んでもおかしくないほどの炎に身を焼かれながらも耐えなければいけない。役は「字一色・三暗刻・四カンツ・役牌4・リンシャン・ドラ72」となり合計で105翻、点数にして908溝6519穣5024秭3594垓8349京9283兆6857億6135万1700点という膨大な数字をたたき出した。

八連荘 (えいとせんしず)

『ムダヅモ無き改革』に登場する和了り役。スーパーアーリア人状態となったアドルフ・ヒトラーが用いる必殺技。一つのアガリ牌に対して複数のアガリを同時に存在させることで、1回アガリの点数を数倍まで引き上げることができる。また、振り込んだ本人は、“複数回振り込んだ”という事実さえ認識することができず、体感的には1回振り込んだのみのため、盤外の者にこの技の本質を伝えることができない。

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