ドッグソルジャー

ドッグソルジャー

どこにも属さず、「野良犬」と呼ばれる凄腕戦士のジョン・キョースケ・飛葉と相棒の不動正美が、JCIA(内閣情報調査室)から与えられる任務をこなしつつ、世界中の巨悪と戦う姿を描いたバトルアクション。「ヤングジャンプ増刊 ザ・グレート青春号」vol.4からvol.12にかけて連載されたあと、「月刊ベアーズクラブ」プレ創刊号から1991年6月号にかけて連載された作品。

正式名称
ドッグソルジャー
作者
ジャンル
軍隊・軍人
 
バトル
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あらすじ

第1巻

かつてはアメリカ軍特殊部隊「グリーン・ベレー」に所属し、輝かしい戦果を上げていたハワイ日系三世のジョン・キョースケ・飛葉は、今では日本で借金まみれの貧しい生活を送っていた。ある日、そんなジョンのもとへ、JCIA(内閣情報調査室)の室長である武智幸夫とその部下の不動正美が現れ、府中刑務所から脱走した過激派集団「赤狼軍」のメンバー八人と、この脱走を企てた者たちを捕えてほしいと依頼を受ける。一度はこの依頼を断るジョンだったが、幸夫に新種の細菌を打たれたことで、ワクチンと引き換えに協力せざるを得なくなる。正美と共に囚人たちが立てこもる西王プラザホテルに向かったジョンは、「赤狼軍」の脱走をサポートしている傭兵が、自分の元上官であるカーネル・ハリーであることを知る。カーネルを野放しにはできないと判断したジョンは、かつてカーネルに無残に殺された母子のことを思い出しながらカーネルを打ち倒す。そんなジョンの姿を見ていた正美は、幸夫に従うだけの生活に見切りをつけ、JCIAを辞職してジョンと行動を共にすることを決意する。

第2巻

武智幸夫からジョン・キョースケ・飛葉のもとに、不動正美の元部下の史村がクーデターを起こしたという情報が入る。史村たち陸上自衛隊員七名は、戦車や銃器類を奪って脱走し、現在テレビ局「ABSテレビ」に人質を取って立てこもっているのだという。きまじめな史村がそんな大胆な行動をするとは思えず、正美はショックを受ける。幸夫から受けた史村殺害の任務は、彼が説得に応じた場合のみ捕獲することに変更できるという条件で応じる。そんな正美の心境を察したジョンは同行を決意して、二人は現地に向かう。一方その頃、史村たちは内閣総理大臣の仲田根の出頭を要求しながら、人質を次々に殺害していた。現地に到着した正美は史村を説得しようとするが、史村は戦車に乗って逃走を図り、首相官邸へと向かう。そんな史村の真の目的は、仲田根とアメリカ政府が結んだ密約を阻止することだった。仲田根は自衛隊の海外派兵を約束しており、手始めに史村の部隊を派遣しようとしていたのである。だがこれは偽の情報で、史村は自衛隊第一空挺団の小尾に利用され、仲田根の命を狙っていたのだった。これを知ったジョンと正美は小尾を追うが、小尾はその頃すでに首相官邸に到着していた。

第3巻

ジョン・キョースケ・飛葉は、「新世界革命軍」との戦いでアメリカのレーガン大統領を殴り、府中刑務所に収監される。しかしホワイトハウスからの、ジョンがベトナム帰還兵のマーキー・ブラウン殺害の任務を果たせば釈放するとの申し出を受け、仕方なく応じることになる。マーキーは、かつてアメリカのヒーローだったが、今は麻薬密造に手を染めているだけでなく、レーガン大統領に脅迫文まがいの手紙を送るなどの危険な行為を繰り返しており、今となっては国の邪魔者になっていた。こうしてジョンは不動正美と共に、マーキーが暮らすボリビア国境付近の城へ潜入。ジョンはマーキーの殺害、正美はコカイン畑の焼却へ向かう。しかし、二人はあっさり捕まってしまい、マーキーと対面することになる。そこで二人は、かつてアメリカに忠誠を誓っていたマーキーが、別人のようになってしまった理由を知る。それは、かつてアメリカのために命を賭けて戦ったマーキーたちが、終戦後国中からひどい扱いを受け、やがてアメリカそのものを憎み、復讐を誓うようになったというものだった。さらにジョンは、マーキーが戦時中に枯葉剤を浴びて癌に侵されていることを知る。そこでジョンは、せめて彼を軍人らしく葬りたいと考え、彼との一対一の戦いに応じる。

第4巻

ジョン・キョースケ・飛葉の「グリーン・ベレー」時代の仲間が次々に殺され、生き残ったダッチも人体実験で戦闘マシーンに変えられる事件が起こる。ジョンはこの人体実験を行った謎の組織への復讐を誓うが、手がかりは組織のマークだけだった。そんなある日、ジョンと不動正美は、ニューヨークで出会った浮浪者から、組織のマークは兵器産業の最王手「ゴールデン・スネーク社」の社長であるケビン・スネークの家紋であることを教えられる。ジョンと正美はゴールデン・スネーク社が、人間を兵器化しようとしている計画を知り、すぐに会社へと潜入を試みる。そこで待ち構えていた刺客のクモとの戦いをみごと勝利したジョンは、ゴールデン・スネーク社の兵器工場の破壊に成功する。

第5巻

ジョン・キョースケ・飛葉不動正美は、武智幸夫からチャイニーズマフィア「赤龍会」について調査するように命じられ、香港にやって来た。到着するなり命を狙われるが、これは幸夫が赤龍会にわざと二人の情報を漏らすことで、赤龍会の居所をあぶりだそうとしていると知る。そこで二人は赤龍会の事務所に乗り込むが、そこには「神聖堂教」の件で知り合ったが捕えられていた。張は生き別れになった兄を捜しに香港に来たが、赤龍会のボス・ハンからジョンを殺すように命じられ、拒んだために捕えられていたのである。そんな張を解放した二人は、一度撤退したのちに張の知人の幼い兄弟と知り合う。しかしその直後、兄のリーチェンが赤龍会の刺客に殺され、弟のクォンが捕えられる事件が起こる。ジョンたちはクォンを救うため「悪魔島」にある赤龍会の本拠地へ向かうが、そこにいたのは張にそっくりな男性の神龍だった。赤龍会は神龍の所属する華(ファ)財閥の支配下にあり、赤龍会の真のボスはこの神龍だったのである。そんな神龍の目的は、8年後の1997年に行われる香港の中国返還を阻止し、香港を独立させて自分の理想国家を作ることだった。

第6巻

ジョン・キョースケ・飛葉不動正美は、武智幸夫からアメリカの新型戦略爆撃機「B-78SR」を守るように命じられ、アメリカの砂漠にやって来た。しかしそこへ、中央アフリカにあるエガンダ共和国の刺客であるタブリン・サンチェが現れ、「B-78SR」が盗まれてしまう。さらに正美はタブリンに毒の吹き矢を打たれ、昏睡状態になってしまうのだった。幸夫から、この毒の解毒剤はエガンダ宮殿にしかないと知らされたジョンは、正美を救うためにエガンダ宮殿へ潜入する。そこでタブリンと再会するが、大統領のゾット将軍は、なぜかジョンをタブリンごと罠にはめる。ゾット将軍は、最近政治に口を出すようになったタブリンが邪魔となり、ジョンといっしょに始末しようとしたのである。さらに彼は国民たちの食事に毒を混ぜ、大量虐殺まで行っていた。これを知ったジョンはタブリンと手を組み、脱出を図る。既に深手を負っていたタブリンは途中で力尽きるが、ジョンは宮殿まで駆けつけたエガンダの人々と共に、ゾット将軍を倒すのだった。

第7巻

ジョン・キョースケ・飛葉不動正美は、武智幸夫からの任務を受け、アメリカへ向かった。現在、ブルーノ・サバルコという殺人鬼がアメリカの薬会社「ジャック・ドラッグス・カンパニー」のオーナーであるジャック・ニールセンの命を狙っており、二人はジャックの護衛と、ブルーノの殺害を命じられたのである。ジョンはジャックがブルーノの恨みを買っていると考えていたが、ジャックはブルーノの母親から土地を買い取っただけで、支払いもきちんと行ったという。それでも不審に思ったジョンは、ジャックの家を襲撃してきたブルーノに真相を尋ねる。するとジャックの話とはまるで違う、衝撃の事実が発覚する。ブルーノの母親はまったく文字が書けず、ジャックに無理やり契約させられていたのだ。そのうえ、母親は「ジャック・ドラッグス・カンパニー」で、秘密裏に行われている人体実験の犠牲者となって亡くなっていた。この事実を知ったジョンはブルーノを打ち倒したのち、ジャックを殺して人体実験を行っている工場も破壊する。そしてジョンは、すべてを知りながら自分たちに協力を要請したアメリカ大統領にも、このような外道な行為は許さないと釘を刺すのだった。

第8巻

ジョン・キョースケ・飛葉は「グリーン・ベレー」時代に知り合った友人のディアズ・ルーパーに再会した。当時傭兵だったディアズは、今は自然保護運動に熱心で、次期上院議員にも立候補する予定だという。かつてディアズに命を救われたことのあるジョンは、ディアズを心から応援するが、ディアズの心はすでに悪に染まっていた。ディアズは傭兵を辞めたあと、国際的秘密結社「薔薇十字騎士団」の一員となっていたのだ。そして表向きは実業家として活動しながら「薔薇十字騎士団」の力を後ろ盾に、腐敗した政治家を殺害するなどして、世界を裏からあやつろうとしていたのである。この事実をディアズから打ち明けられたジョンは、深いショックを受けるが、ディアズを止めるためにも対決を決意。だが、戦闘の最中に崖から落ちて大ケガを追ってしまう。そんなジョンを助けたのは、山奥で義理の息子の神宮寺健介と二人暮らしをしている神宮寺だった。神宮寺はかつて「薔薇十字騎士団」に所属していたが、裏切り者の息子として殺されるところだった健介を助けるため、組織を抜け出したのである。そのことを知らないジョンは、二人と平和なひとときを過ごすが、そこにディアズが現れる。

第9巻

ジョン・キョースケ・飛葉不動正美は、武智幸夫からの任務を受け、冤罪でソビエト連邦軍人刑務所に囚われたニコライ・バルビッチ・ゾーリンを救出することになった。ニコライはソ連書記局の内通者で、捕まる数日前に保守派の政治家たちに大打撃を与える二つの書類を手に入れていた。しかし、この書類の流出を恐れる保守派に捕えられ、口封じのために殺されようとしていたのである。さっそくジョンたちは刑務所内に潜入し、拷問にかけられていたニコライを救出するが、ニコライが保管する二つの書類の内容は、想像を絶するものだった。一つは保守派によるゴロバチョフ大統領暗殺計画の全容を記したもので、もう一つは金公団と政治家の癒着を記した書類だった。同時にジョンは、書類の内容といっしょに聞いたニコライの苦しい境遇と、ゴロバチョフ大統領を慕う思いに胸を打たれる。そして最終的に、三人は無事に二つの書類を持っての脱出に成功する。しかしその直後、ニコライが死んだという知らせが届く。二つの書類の中には、ゴロバチョフ大統領もまた金公団と癒着した証拠が記されていた。そこでゴロバチョフ大統領は、この事実が明るみにならないよう、ニコライに書類を回収させたあとに殺害したのである。一度はゴロバチョフ大統領を信頼しかけていたジョンは、ゴロバチョフ大統領に激しい怒りを燃やすのだった。

第10巻

ジョン・キョースケ・飛葉不動正美は、武智幸夫からの任務を受け、最近新たに駐日米大使となったジャック・バランスの護衛をすることになった。ジャックが駐日米大使となった頃から、ベトナム戦争で共に戦った仲間が次々殺されており、次は自分が狙われるのではないかと恐怖していたのだ。こうして二人は任務を開始するが、ジャックの差別的な態度に辟易してしまう。ジャックは白人以外のすべての人種を嫌っており、特に黒人差別が激しかった。中でも大使館の運転手であるヘイグは、黒人というだけの理由で不当に解雇されていたのである。そんな折、ジャックは件の連続殺人事件の犯人と思われる人物によって連れ去られる。ジョンと正美は運転手のヘイグと三人で犯人を追い、捕まえてみるとジャックと犯人の意外な関係が発覚する。犯人はベトナム戦争で、ジャックといっしょに戦った黒人男性のクラウドであった。ベトナム戦争中のある日、クラウドはベトナム人女性を集団暴行した挙句に殺害したジャックたちを咎めるが、これに腹を立てたジャックに撃たれ、大ケガを負ってしまう。その際、自分が亡くなったことにして、ジャックたちへの復讐の機会を待っていたのである。

第11巻

1990年7月。ジョン・キョースケ・飛葉不動正美は、事件に巻き込まれて亡くなった友人、メリィの遺骨を届けるためにフィリピンへやって来た。そこで二人はアメリカ空軍に捕えられ、クラーク基地に連れていかれる。そこで二人は武智幸夫から、反政府ゲリラの大佐であるコナサンの殺害を依頼される。反乱軍は政府転覆を企てており、クーデターが起これば現マキノ政権があやうくなってしまうのだ。この依頼を断る二人だったが、コナサンのもとには、すでにジョンがコナサンの命を狙っているというウソの情報が流されており、二人は命を狙われる。どうにか危機を回避した二人はメリィの自宅までたどり着くが、そこで出会った少年のペドロから、フィリピン国民のあまりにも苦しい境遇を聞かされる。ペドロの姉のクリスは家計を支えるために、ふつうの仕事に加えて身売りまでしていたのだ。さらに弟のペドロは男たちに声を掛けてクリスを紹介していたのである。ジョンは苦しい現状から抜け出そうとせず、クリスに甘えてばかりいるペドロを叱責する。この言葉によってペドロは反省するが、そこにクリスが働く工場が火事になったという知らせが届く。

第12巻

ジョン・キョースケ・飛葉不動正美は、車で移動中に突如何者かに襲われ、ジョンは右手を動かせなくなってしまう。実はジョンは国際テロ・ネットワークの賞金首となっており、100万ドルの賞金がかけられていたのだ。その後もジョンは何度も命を狙われ、無関係の人間が巻き添えになることを案じた武智幸夫は、ジョンを府中刑務所に収監する。しかしその直後、警視庁に集英ビルの爆破予告が届く。予告どおりビルは破壊され、さらに犯人はこれはデモンストレーションの一つに過ぎないと宣告する。ジョンは自分一人を殺すために罪のない人々を次々巻き込む犯人に激しい怒りを燃やし、やがて犯人の次の標的はコンサートが行われている東京ドームであることを知る。すぐに東京ドームへ向かったジョンたちは、コンサート会場の天井に仕掛けられている爆弾を発見して迅速に処理。そして、ついに現れた犯人のベントレーと対峙することとなる。

登場人物・キャラクター

ジョン・キョースケ・飛葉

ハワイ日系三世の若い男性。前髪を目の上で切り、肩につくほどまで伸ばしたぼさぼさの黒のセミロングヘアに、赤いバンダナを巻いている。非常に筋肉質で、がっしりとした体形をしている。一見軽薄でいい加減そうに見えるが、実際は誠実で心優しく、情に厚い性格の持ち主。そのため、自分と無関係の人物であっても、罪のない人が危険な目に遭うのを放っておけない。1972年、家族で野球観戦に出かけたところ、テロリストグループ「新世界革命軍」に両親を殺され、復讐を誓う。その後、1979年にアメリカ陸軍に入隊し、1982年には特殊部隊「グリーン・ベレー」に所属する。これまで名誉章7個、銀星章23個、功勲章34個の勲章を授与された。5年前、エルサルバドルでの内乱で、上官のカーネル・ハリーから、左翼派ゲリラ部隊の女性と子供を殺すように命じられる。しかしこれを断ったところ、カーネルが二人を殺害したことで、強い罪の意識から不眠症になり、特殊部隊もクビになってしまう。また、この出来事を忘れないために、殺害された子供が所有していたペンダントをつねに首にかけている。軍を去ってからは日本に移住し、多額の借金を抱えながらも自由気ままに暮らしていた。しかしある日、JCIA(内閣情報調査室)の武智幸夫の任務を受けたことがきっかけで不動正美と出会い、それからは正美と共に、たびたび幸夫に協力するようになる。しかし、政府から受け取る報酬金は汚い金だととらえており、任務に成功しても基本的に報酬は受け取らず、貧乏生活を続けている。誕生日は11月25日で、苦手なものはコウモリと政治家。

不動 正美

ジョン・キョースケ・飛葉の相棒で、元JCIA(内閣情報調査室)に所属する若い男性。前髪を上げて額を全開にし、髪全体を真上に立てたスポーツ刈りにしている。しかしジョンの仲間になって、すぐに真ん中の部分を刈り取られる事故に遭い、以来この部分が生えずに禿げてしまった。非常にがっしりとした筋肉質の体形をしている。この容姿から、周囲にはゴリラのようだと評されることが多い。元自衛隊陸軍第一空挺団(レンジャー部隊)の指揮官を務めており、空手五段の腕を持つ。きまじめな性格で、心優しく情に厚いが融通のきかないところがある。そのため、上官の命令に従うのは当り前だと考えており、JCIA時代は室長の武智幸夫には絶対の忠誠を誓っていた。しかし、ジョンと出会ったのがきっかけで自分の生き方に疑問を抱き、JCIAを辞職する。以来、ジョンと共に行動するようになるが、次第に幸夫が二人を必要とするようになり、ジョンと共に幸夫から受けた任務をこなすようになる。現在の生活には納得しているが、辛いことがあるたびに過去を振り返りがちで、すぐに自分の輝かしい経歴を主張してしまう。秋田出身のため、興奮すると秋田弁になる。血液型はA型で、おとめ座。母親には頭が上がらない。

武智 幸夫

JCIA(内閣情報調査室)の室長を務める男性。癖のある前髪を目の上で切って真ん中で分けた癖のある短髪で、眼鏡をかけている。高圧的で傲慢な性格で、人を道具のように扱う。しかし、武智幸夫自身も日本政府から道具のような扱いを受けており、厳しい立場にある。ある日、府中刑務所から脱走した過激派集団「赤狼軍」のメンバー八人と、この脱走を企てた者を捕えるため、部下の不動正美と共にジョン・キョースケ・飛葉に協力を依頼する。これがきっかけで正美はJCIAを去ってジョンの仲間となったが、その後も断れない状況に追い込んで、任務を強要していた。しかしジョンと接するうちに、次第にジョンの真摯で正義感の強い人柄に影響を受け、武智自身も変化していく。

カーネル・ハリー

傭兵の中年男性で、ジョン・キョースケ・飛葉の元上官でもある。かつては特殊部隊「グリーン・ベレー」に所属していたが、軍の物資を横流ししたことで追放されている。前髪を額が見えるほど短く切った坊主頭に、もみあげを長く伸ばしている。非常にがっしりとした筋肉質の体形をしており、口ひげを生やしている。残虐な性格で、目的のためなら平気で殺人も犯す。これはベトナム戦争で人を殺し過ぎたことによる弊害で、ジョンが軍を去るきっかけとなった、左翼派ゲリラ部隊の母子を殺したのもカーネル・ハリー自身である。ある日、日本の過激派集団「赤狼軍」のメンバー八人を脱走させることに成功するが、雇い主が公安にマークされている西王プラザホテルに自分を案内したことで、雇い主を殺して自らが指揮を取ることを決意。さらに、ホテル内に日本の内閣総理大臣の仲田根がいることを知り、彼を人質に取って要求を通そうとした。しかし、そこに駆け付けたジョンと不動正美により倒されて死亡する。

キャサリン(アメリカ大統領令嬢)

アメリカ人の若い女性で、レーガン大統領の娘。前髪を目の上で切って、胸の高さまで伸ばしたウルフカットにしている。明るい性格ながら、気の強いところがある。ある日プライベートで日本へ訪れ、ロイヤルホテルに滞在する。しかし結局は、アメリカ大統領令嬢としての仕事を押し付けられて辟易していたところ、突如現れた自分の元護衛のレッド・リー・ジェンマたちに襲われる。この時、偶然事態に気づいたジョン・キョースケ・飛葉に助けられ、不動正美とも知り合う。ジョンたちにボディーガードになってもらい、東王ホテルに避難するが、ここでレッドに再会。レッドが自分が会いに来た理由は、彼らがアメリカから受けた仕打ちを伝えるためだったと知ることになる。レッドのことは蛇のような男と評して煙たがっていたが、本心から嫌っていたわけではない。そのため、レッドが自分の護衛を辞めたことを知ってからは、レッドの存在と彼にまつわる真実をマスコミに発表した。

レッド・リー・ジェンマ

アメリカのCIAにある、暗殺チームに所属する男性。キャサリン(アメリカ大統領令嬢)の元護衛で、通称「レッド・スネーク」と呼ばれている。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪で、非常に筋肉質のがっしりとした体形をしている。かつてはシークレットサービスとして主にキャサリンの身辺警護をしていたが、ある時からCIAの暗殺チームに配属される。そこでKGBスパイやテロリストたちを次々に暗殺するようになる。しかし、これがジャーナリズムによって表沙汰になりかけたことで、アメリカ政府から裏切られ、抹殺されそうになる。そこで殺される前に、仲間のジェドとジェロニモと共に、日本にいるキャサリン(アメリカ大統領令嬢)へこの事実を伝えようとする。最終的には、レッド・リー・ジェンマの殺害任務を受けたジョン・キョースケ・飛葉に倒されて死亡するが、キャサリン(アメリカ大統領令嬢)と話し、真実を伝えることには成功した。

シャノン・バートン

元アメリカ陸軍特殊部隊「グリーン・ベレー」の一員の若い男性。ジョン・キョースケ・飛葉の幼なじみでもある。髪全体を真上に立てたスポーツ刈りで、非常に筋肉質のがっしりとした体形をしている。しかし、任務中に受けた傷により左足を切断しており、左足はセラミック合金の義足になっている。まじめな心優しい性格で、アメリカ国家に忠誠を誓っている。ある日、武装集団「ガスマン」を通じて偽の情報を東側諸国に流し、共産勢力を内側から破滅させるという任務を受け、二重スパイとなる。そこで重要機密書類を手に入れることに成功。しかし、ジョンが武智幸夫たちに騙され、シャノン・バートンが二重スパイであることを知らぬままやって来たことで、彼と戦うことになり、敗北する。しかし、このままでは終われないと考え、ジョンを裏切って殺そうとする彼の仲間を殺害したのち、死亡した。

史村

陸上自衛隊員の若い男性で、不動正美の元部下。階級は三曹。非常に筋肉質のがっしりとした体形をしている。素直な心優しい性格で、正美との関係も良好だった。しかし小尾から、総理大臣である仲田根とアメリカ政府は自衛隊の海外派兵を密約しており、手始めに史村の部隊を派遣しようとしていると偽りの情報を流される。そこで自分を含めた七人の陸上自衛隊員で、クーデターを起こすことを決意。戦車や銃器類を奪って脱走し、テレビ局「ABSテレビ」に人質を取って立てこもる。しかし「ABSテレビ」に乗り込んできた正美だけは撃つことができずに彼に撃たれ、自分の知っていることを伝えて死亡した。

小尾

陸上自衛隊第一空挺団(レンジャー部隊)の指揮官を務める男性。史村の上司にあたり、階級は一尉。不動正美の後任として武智幸夫には期待されており、剣道は示現流免許皆伝の腕前。前髪を上げて髪の毛全体を立てたスポーツ刈りで、非常に筋肉質のがっしりとした体形をしている。父親の小尾剛一は第二次世界大戦中、現在の総理大臣である仲田根と共に、軍の化学兵器研究所員として働いていた。この研究所で、剛一と仲田根はさまざまな人体実験を繰り返していたが、終戦後は剛一だけが罪を着せられ、捕虜虐待の罪で処刑された。このことを小尾は激しく恨んでおり、部下たちをだましてクーデターを起こし、仲田根の命を狙う。しかしこれは失敗し、最終的にはジョン・キョースケ・飛葉によって倒されて死亡した。

モーガン

アメリカ人の中年男性で、アメリカ陸軍特殊部隊「デルタフォース」の一員。ステファニーの兄でもある。前髪を眉が見えるようにM字に切った短髪で、非常に筋肉質のがっしりとした体形をしている。アメリカが誇るNo.1兵士として知られており、阻止したテロは星の数ほどで、テロリストからはモーガンの首に10万ドルの賞金がかけられている。ある日、アメリカ国防総省生体科学研究所で人体実験のロボトミー手術を受けたことで、感情を失って精神障害者となり、研究所から逃げ出して無差別殺人を行うようになった。アメリカ政府がこの事実をもみ消すため、モーガンの抹殺を指示。この任務を受けたジョン・キョースケ・飛葉によって倒されて死亡した。

ステファニー

アメリカ人の若い女性で、モーガンの妹。癖のある前髪を目の上で切り、胸の下まで伸ばしたロングヘアを、首の付け根の高さで一つにまとめている。唇の右下にほくろが一つある。両親を交通事故で早くに亡くしており、モーガンと二人で生きてきた。そのため、年の離れたモーガンのことは、兄というよりも父親のように慕っている。自分が生きてこられたのはモーガンのおかげだと考えており、ある日彼の抹殺を阻止するために、ジョン・キョースケ・飛葉と不動正美のモーガン捜索に同行。やがて発見したモーガンを正気に戻そうと尽力するが、それは叶わなかった。しかし、かつてモーガンが作ったペンダントを見せたことで、死ぬ間際の一瞬だけ、彼に正気を取り戻させた。

ザルドス

アフリカの狂信的な殺人者集団「新世界革命軍」の首領を務める中年男性。スキンヘッドで、頭頂部にクモの巣の刺青を入れている。太めの体形で、三白眼で目つきが悪い。また耳が大きく福耳で、大きな輪のピアスをしている。新世界革命軍の力でアフリカを解放すると謳っているが、実際に行っているのは手段を選ばぬテロ行為ばかりで、目的のためなら迷うことなく核兵器のスイッチさえ押してしまう狂人。来日中のアメリカ大統領を殺すため、日本を訪れてテロ行為を行い、東京都を大混乱に陥れる。しかし、最終的にはジョン・キョースケ・飛葉によって倒されて死亡した。

マーキー・ブラウン

ベトナム帰還兵の男性。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪で、非常に筋肉質のがっしりとした体形をしている。銀星章や名誉勲章を持つ優秀な兵士で、射撃と破壊工作に長け、格闘技においてはチャンピオン級の強さを誇る。さらにアメリカ国家に対する忠誠心も強く、非の打ちどころのない軍人だった。そのため、戦時中はアメリカのヒーロー的な存在だったが、終戦後は国中からひどい扱いを受け、就職もできずに家で過ごすようになってしまう。さらに、厳しい戦いによって神経が研ぎ澄まされたことで不眠症となり、ある朝、自分を起こしに来た母親を、敵とカンちがいして刺し殺してしまう。以来、アメリカそのものを憎み、復讐を誓うようになる。現在ではボリビア国境付近の城でベトナム帰還兵たちと、コカインやクラックなどの麻薬密造を行っている。これをアメリカ中に蔓延させることで、国中を麻薬常習者であふれさせ、破壊しようとしている。さらに、レーガン大統領に脅迫文まがいの手紙を送ったり、麻薬ルートを使って東側諸国に情報を流したりするなど、危険な行為を繰り返しており、アメリカ政府から敵視されている。除草剤を浴びた後遺症によりがんに侵されており、余命わずかで、マーキー・ブラウンの抹殺の任務を受けたジョン・キョースケ・飛葉と出会い、マーキーの病状を悟ったジョンによって倒されて死亡した。

ラルフ・ガッツオ

元アメリカ陸軍特殊部隊「グリーン・ベレー」の一員の中年男性。階級は少尉。前髪を目の上で切り、耳の下まで伸ばしたボブヘアに、口ひげと顎ひげを伸ばしている。筋肉質のがっしりとした体形で、戦闘能力は非常に高いが、残忍で非人道的な人物として知られている。5年前のエルサルバドルでは、非戦闘員である民間人を大量虐殺し、軍事法廷にかけられた結果、現在は刑務所に服役している。しかしこの大量虐殺は、実は上官のポーリーの命令だった。そのため、自分に罪を着せたポーリーに復讐するために脱走したが、ラルフ・ガッツオの抹殺の任務を受けたジョン・キョースケ・飛葉と出会い、ジョンに真実を伝えたのちに倒されて死亡する。この証言からすべてを知ったジョンによって、ポーリーが殺害されることとなった。

天界大僧正

新興宗教「神聖堂教」の教祖を務める中年男性。信者たちや張には「教祖さま」と呼ばれている。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪をし、釣り目で三白眼。鼻の左側に大きなほくろが一つあり、顎が割れている。教団のある町のすべてを支配しており、デパートや銀行、病院といった町の主要施設には、天界大僧正の写真が飾られている。原子力発電所の建設も、天界大僧正が賛成したことで建設が始まった。原爆を作って日本を乗っ取り「神聖堂教」を日本の宗教にすることを目的にしており、ユキの父親のような邪魔な人物を殺していた。しかし、ジョン・キョースケ・飛葉と不動正美が事態を知ったことにより阻止されて死亡し、教団も滅びた。

天界大僧正に仕える、中国人の若い男性。神龍の弟でもある。前髪を目の上で切った短髪で、両腕に竜の刺青がある。中国拳法の流れを汲む鷺鷹拳(ろようけん)を自在にあやつり、日本語が堪能で丁寧な口調でしゃべる。幼い頃、孤児になったところを天界大僧正に拾われ、彼に育てられる。そのため天界大僧正に忠誠を誓い、彼の邪魔になる人物を殺していたが、子供だけは殺さない姿勢を貫いていた。そのため、ある日天界大僧正から、ユキとその父親を殺すように命じられるが、まだ幼いユキは見逃した。その直後、ジョン・キョースケ・飛葉と不動正美が事態を知ったことによって天界大僧正の野望は阻止され、彼は死亡。しかし張は生き残り「神聖堂教」の崩壊後は、体のどこかに自分と同じ竜の刺青がある生き別れの兄を捜して香港に渡った。しかしチャイニーズマフィア「赤龍会」のボス・ハンに捕まり、ジョンを殺すように命じられてしまう。これを拒んだために捕えられるが、ちょうど赤龍会を調査していたジョンたちと再会。その後、いっしょに赤龍会と戦うこととなるが、赤龍会の真のボスこそが、兄の神龍であることを知る。神龍を倒したあとは日本に戻り、ジョンたちの仲間となった。

ユキ

とある町に住む幼い少女。前髪を目の上で切り、胸の高さまで伸ばしたロングヘアにしている。父親が警察官で、ユキ自身も将来は警察官になりたいと思っていた。しかしある日、父親と車に乗っていた際に張によって父親が殺害され、ユキも「神聖堂教総合病院」に入院することになる。以来、失語症になってしまい、事件の真相を知りながらもそれを伝えることができず、そのうえに命を狙われるという状況にあった。しかし、偶然同じ病院に入院してきたジョン・キョースケ・飛葉と不動正美と出会い、いっしょに行動するようになる。そしてジョンと張の戦いを止めようとしたのを機に再び話せるようになった。

ダンテ

とある殺人組織によって育てられた殺人犬(マーダー・ドッグ)。性別はオスで、犬種はシベリアンハスキー。ある日、組織から脱走したところを偶然、ジョン・キョースケ・飛葉と出会い、交通事故に遭いかけていたジョンを助ける。その後、ジョンと不動正美の家に保護されるが、その夜に組織へと戻った。逃げ出した罰として催眠狂乱剤を打たれ、主の命令によって日本に滞在中のC国大統領の命を狙うこととなる。しかし、武智幸夫からの任務で事態を理解したジョンと正美が駆けつけたことにより阻止され、ジョンによって倒されて死亡した。この時ジョンに襲い掛かったが、わざと急所を避けたことから、ジョンはダンテが催眠狂乱剤を打たれていながらも自分を認識していたことを知り、涙することとなった。

神龍

香港にある華(ファ)財閥に所属する若い男性。チャイニーズマフィアの「赤龍会」は華財閥の支配下にあるため、赤龍会の実質的なボスも務めている。張の兄でもある。前髪を目の上で切って右側は垂らして、左側は上げて額を見せた撫でつけ髪で、眼鏡をかけている。顔立ちと体形が張によく似ており、背中には張と同じ竜の刺青がある。反体制の運動家の父親のもとに育ち、幼い頃は理想国家建設を夢見て父親といっしょに演説やビラ配りをしていた。しかしある日、父親が政府の人間に殺害されたうえに、母親と当時まだ母親のお腹の中にいた張から引き離される。その後は華財閥に引き取られるが、この経験から非力なままで何にもできないと痛感し、力を手に入れて香港を支配したいと考えるようになった。また、つねにほかの国の動向に左右されてきた香港の歴史を憂いている。そのため、今から8年後の1997年に行われる香港の中国返還を阻止し、香港を独立させて華財閥にとっての理想国家を作るために動いている。しかし、武智幸夫からの任務で香港を訪れたジョン・キョースケ・飛葉と不動正美が偶然張と合流し、三人で神龍の本拠地「悪魔島」へ乗り込んできたことで計画が崩壊。最終的にはジョンと戦って敗北して死亡した。

ミン

とある国の出身の超能力少年で、頭にターバンを巻いている。物静かで内気な性格をしている。たぐいまれな超能力を持つために、東側諸国に目をつけられている。そのため、ミンを洗脳して兵器にしようとするCIAに一族を殺され、祖父と二人で日本に逃げてきた。また、そこで偶然ジョン・キョースケ・飛葉と不動正美に出会った直後、刺客のバルシチ兄弟の襲撃を受けて祖父を失い、一度はバルシチ兄弟を激しく憎むようになる。しかしジョンの説得を受けて、自分の力を殺人には使わないことを決意。その後はジョンがバルシチ兄弟を倒した際、巻き込まれて自分もいっしょに亡くなったことにして、ひそかに生き延びることになる。

タブリン・サンチェ

中央アフリカのエガンダ共和国の民族、ムハ族の若い女性。コードネームは「ブラック・ローズ」。前髪を額が見えるほど短く切った癖のあるロングヘアを、頭の高い位置で一つにまとめている。背が高く筋肉質の引き締まった体形で褐色の肌を持ち、両耳に大きな輪っかのピアスをつけている。きまじめな性格ながら、エガンダの苦しい現状を少しでもよくするため、仕方なく大統領のゾット将軍に従っている。5年前、エガンダで起きたクーデターに参加し、前大統領であるヌメイを暗殺した。その後非合法工作員となり、数々の暗殺破壊工作に参加している。ある日、武器コレクターのゾット将軍の命令でアメリカを訪れ、アメリカの新型戦略爆撃機「B-78SR」を盗むことを画策する。この時「B-78SR」の護衛をしていたジョン・キョースケ・飛葉と不動正美と戦い、正美に毒の吹き矢を打って「B-78SR」に乗って逃走。その直後、正美の解毒剤を手に入れるためにエガンダまでやって来たジョンと再会するが、ここでジョンと共にゾット将軍の罠にはめられる。ここでゾット将軍は、最近政治に口を出すようになったタブリン・サンチェが邪魔になり、ジョンといっしょに始末しようとしていること、さらに彼が邪魔な国民たちの食事に毒を混ぜて、大量虐殺まで行っていたことを知る。そしてこれに絶望しながらもジョンといっしょに逃げ出し、最終的にはジョンにエガンダの未来を託して死亡した。

モロゾフ

ロシアのモスクワで人体実験を繰り返している博士で、ロシア人の中年男性。前髪は額が見えるほど禿げあがっており、口ひげと顎ひげを生やしている。人権を無視した人体実験を繰り返すことで、ジョン・キョースケ・飛葉をも超える最強の戦士を作り出そうとしている。その結果、人体実験中の兵士であるバルカンの身体能力を98パーセントまで発揮できる状態に改造した。そのため、バルカンとジョンを戦わせて研究の成果を確認したがっていたが、政府に止められたことで苛立っていた。しかしある日、とうとうしびれを切らしてバルカンにジョンを襲わせるが、敗北してバルカンと共にモロゾフ自身も死亡した。

サリバン

アメリカ陸軍に所属する中年男性で、階級は大佐。特殊部隊「グリーン・ベレー」の一員で、ジョン・キョースケ・飛葉が入隊していた頃の上官でもある。ジョンの父親的な存在で「オヤジ」と呼ばれている。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪で、口ひげを伸ばして、いつもサングラスをかけている。筋肉質のがっしりとした体形をしている。心優しく面倒見のいい性格で、部下に対する愛情は深い。ジョンもサリバンに命の危機を救われた経験があり、この人柄から部下たちには非常に慕われている。ベトナム戦争後、まだ十代ながら戦う以外に生きるすべのない部下たちのことを案じていた。そこで悪人なら殺してもいいと考えるようになり、部下たちを連れて悪党狩りを始めた。ある日、武智幸夫を通じてサリバンの現状を知ったジョンと再会し、部下たちの悲惨な現状を伝えたのち、ジョンに倒されて死亡した。がんに侵されており、余命いくばくもない状態にあった。

ブルーノ・サバルコ

コマンチ族の血を引く、アメリカン・インディアンの若い男性。寡黙で誇り高い性格の持ち主。目の下まで伸ばした前髪を真ん中で分けて額を見せ、腰まで伸ばしたストレートロングヘアを、首の付け根の高さで一つに結んでいる。三白眼で目つきが悪い。3年前に暴行事件を起こして刑務所に服役するが、1か月前に出所した。しかし、母親が製薬会社「ジャック・ドラッグス・カンパニー」のオーナーを務めるジャック・ニールセンに騙されて土地をゆずる契約書にサインさせられたうえ、人体実験にかけられて死亡したことを知る。そこで復讐を決意し、残虐な手口で「ジャック・ドラッグス・カンパニー」の関係者15人を殺害した。だが、武智幸夫からジャックの護衛とブルーノ・サバルコの殺害を命じられていたジョン・キョースケ・飛葉と不動正美と戦い、最終的にはジョンに倒されて死亡した。しかし、この時ジョンに自分の知っていることをすべて打ち明けたため、ジョンは事件解決後、ジャックを殺して人体実験を行っている工場も破壊した。アメリカ大統領にも、二度とこのようなことは許さないと釘を刺した。

トム

アメリカ軍に所属する、アメリカ人の若い男性。ジョン・キョースケ・飛葉の幼なじみで、お互い孤児同士だったこともあり、非常に付き合いが長い。前髪を目の上で切って右寄りの位置で分けた短髪にしている。きまじめな性格だが、少し嫌味なところがある。ジョンとは子供の頃から競い合っていたが、いつも勝利していた。現在は軍人として働き、家庭も築いているが、傭兵チーム「デスリー・インセクト」がアメリカ原子力潜水艦「オハイオ」を盗み出した件で、ジョンと再会。ジョンと不動正美と協力して事件解決を目指すが、その途中で「デスリー・インセクト」に殺された。

赤木 美奈子

フォトジャーナリストの若い女性。とある出版社の雑誌「ヤングベアー」編集部で働いている。前髪を目の上で切ったセミロングヘアに、バンダナを巻いている。ある日、芸能人の松川聖子のスキャンダル写真を撮ろうと自宅付近で張り込みをしていたところ、偶然「顔のない男」と呼ばれる殺人鬼が殺人を犯す現場を撮影する。これによって「顔のない男」に狙われるようになり、同時に彼を追っているJCIA(内閣情報調査室)から派遣されたジョン・キョースケ・飛葉と不動正美と出会う。「ヤングベアー」にはもう2年近く在籍しているが、未だに一度も自分の写真が雑誌に掲載されたことがない。そのため、スクープ写真に執着している。ジョンが「顔のない男」を倒したあともジョンと正美との交友は続いた。

ディアズ・ルーパー

国際的秘密結社「薔薇十字騎士団」で、暗殺部隊の指揮を執る若いアメリカ人男性。キャサリン(薔薇十字騎士団)の恋人でもある。表向きは自然保護運動に熱心な実業家で、次期上院議員にも立候補する予定である。1979年頃は傭兵として活動しており、ジョン・キョースケ・飛葉とは、この時期に出会った友人である。穏やかな性格で、アフリカA国での戦いの際も、本来対立している傭兵と正規軍兵士の関係であったにもかかわらず、ジョンとはすぐに打ち解けた。また、この時大ケガを負ったジョンに輸血するため、自分の危険も顧みずに800ミリリットル以上も輸血をしたことから、ジョンからは感謝されている。しかし、実際は「薔薇十字騎士団」の一員として、邪魔者を殺して世界を裏からあやつろうとしている。ある日、来日中にジョンと再会し、しばらくは友人として過ごす。やがてジョンが仲間になってくれるのではないかと期待して現在の素性を打ち明けるが受け入れてもらえず、最終的にはジョンによって倒されて死亡した。

神宮寺

国際的秘密結社「薔薇十字騎士団」に所属していた男性。現在は義理の息子の神宮寺健介と共に、山奥で自給自足の生活を送っている。前髪を目が隠れそうなほど伸ばし、顎の高さまで伸ばしたぼさぼさのボブヘアにしている。眉が太く無精ひげを生やした強面ながら、実際は親切で心優しい性格をしている。拳法の達人で、縄鏢(じょうひょう)という中国の武器の扱いを得意とする。また物知りで森の生き物に詳しく、さらに医療技術に優れており、傷の縫合や骨折の副え木ができる。かつては「薔薇十字騎士団」の戦士として、命じられるがままに人を殺してきた。しかし、組織の裏切り者の息子である健介は殺せず、彼を育てるために組織を抜け出した。そのため、正式に「薔薇十字騎士団」を抜けられたわけではない状態にある。ある日、ディアズ・ルーパーとの戦いで崖から落ちたジョン・キョースケ・飛葉を偶然発見し、自宅に保護して傷の手当てをした。しかしディアズに見つかり、人質として健介を奪われたうえに「薔薇十字騎士団」から抜けたければジョンを殺せと命令され、戦うことになってしまう。最終的にはジョンによって倒されて死亡した。

キャサリン(薔薇十字騎士団)

国際的秘密結社「薔薇十字騎士団」に所属する若いアメリカ人の女性。ディアズ・ルーパーの恋人でもある。前髪を目の上で切って左寄りの位置で分け、顎の高さまで伸ばしたボブヘアにしている。ディアズとアメリカで同棲していたが、彼の死後は一人暮らしをしている。ある日、交通事故に遭いかけた子供を助けるが、軽いケガを負ってしまう。そこを偶然通りがかったジョン・キョースケ・飛葉に助けられ、自宅までおぶってもらったことで親しくなった。しかし、以前からジョンのことは知っており、大統領暗殺のためにホワイトハウスへ向かった際に再会して戦うことになる。最終的にはジョンによって倒されて死亡した。

ニコライ・バルビッチ・ゾーリン

元ソビエト連邦の特殊部隊「スペツナズ」に所属する超A級兵士のロシア人男性。前髪を額が見えるほど短く切った短髪に口ひげを生やし、顎が割れている。強制収容所(ラーゲリ)生まれで、両親はスターリンによる強制労働の犠牲となって亡くなった。そのためスターリンを激しく憎んでおり、彼を批判したゴロバチョフ大統領を慕っている。そのため、ゴロバチョフのために身を粉にして働き、ある日保守派の政治家たちに大打撃を与える二つの書類を手に入れる。しかし、この書類の流出を恐れる保守派に逮捕され、シベリアにあるソビエト連邦軍人刑務所に囚われた。そのまま口封じのために殺されそうになっていたが、武智幸夫の任務を受けたジョン・キョースケ・飛葉と不動正美に救出される。そして二つの書類を持っての脱出に成功するが、実はこの書類の中にはゴロバチョフ大統領が金公団と癒着した証拠も記されていた。そのため脱出直後、これが明るみになることを恐れるゴロバチョフ大統領の手の者によって殺害された。

リック・ハドソン

ボクシング世界チャンピオンの若いアメリカ人男性。坊主頭風のパンチパーマで、非常に筋肉質のがっしりとした体形をしている。寡黙で近寄りがたい雰囲気を漂わせているが、実際は純朴な性格の持ち主。プロモーターのドン・アラムのことを誰よりも信頼しているが、もともとマフィア「コルレオーネ」とつながりのあったドンが、リック・ハドソン自身のために縁を切ったことで、半年前から危険な目に遭うようになる。何者かが車に細工したことが原因で交通事故に遭い、その後も食事に毒物を混ぜられたり、爆弾を仕掛けられたりしていた。さらに、試合直後に頭上のライトが落ちる事故まで起きる。これを機にドンが武智幸夫を通じて、ジョン・キョースケ・飛葉と不動正美に護衛してもらうことを決意。最終的にジョンがコルレオーネの刺客を倒したことで平和が訪れる。しかし、ドンはリックのためにコルレオーネを切ったのではなく、ドンが新たに契約したコルレオーネよりも割のいいスポンサーがコルレオーネの敵対組織であったために狙われていたことが発覚し、深いショックを受ける。

ジャック・バランス

駐日米大使を務める中年の男性。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪で、顎が割れている。ベトナム戦争において数々の勲章を授与した英雄として知られているが、白人以外の人種を憎んでおり、特に黒人差別が激しい。そのため、暴力的な組織として知られる白人秘密結社「KKK(クー・クラックス・クライン)団」の一員なのではないかと噂されている。また、ベトナム戦争においても、仲間である黒人のクラウドを差別的に扱ったことから、彼に恨みを買っている。駐日米大使となった頃から、ベトナム戦争で共に戦った仲間が次々殺されており、恐怖する。そこで武智幸夫を通じて、ジョン・キョースケ・飛葉と不動正美に護衛してもらうことになる。しかし、その過程で犯人はクラウドであることを知り、クラウドの話を聞いたジョンからも、自分で手を下す価値もないほどの屑だと認識される。最終的に、ジョンが放った手榴弾を食らって死亡した。

ヘイグ

日本の大使館で運転手を務める中年の黒人男性。前髪を額が見えるほど短く切った、癖のある短髪にしている。ベテラン運転手で東京中の道を熟知しており、運転技術にも優れている。しかしある日、黒人だからという理由だけで、駐日米大使となったばかりのジャック・バランスに嫌われてクビを言い渡される。しかし、ジャックが殺されそうになっているのを見過ごすことができず、ジャックの命の危機に運転手として協力する。差別はよくないことを理解してもらおうとしたが、最終的にはジャックに理由もなく射殺された。

ヴォルフ・シュナイダー

ヒトラーとその愛人、エヴァの人工凍結された精子と卵子から生まれた若い男性。前髪を目の上で切って右側だけ垂らし、左側は上げた短髪で非常に筋肉質のがっしりとした体型をしている。1945年のベルリン陥落後、ナチスの残党とその子孫が作り出したネオ・ナチス組織「ラスト・バタリオン」の首領を務めており、南米アルゼンチンに秘密基地を作り、ここにナチスの第四帝国を築こうとしている。生まれた時からユダヤ人を憎むように教育されており、ヒトラーの遺志を継ぐことを至上目的としている。しかし、ジョン・キョースケ・飛葉と不動正美が、武智幸夫を介してイスラエルの秘密情報機関「モサド」からヴォルフ・シュナイダーの任務を受けて秘密基地に現れたことにより、組織は崩壊。最終的にはジョンによって倒されて死亡した。

メリィ

東京にあるキャバレーで働く、フィリピン人の女子。偽造パスポートで入国したために19歳と偽っているが、実際はまだ13歳。また、ジョン・キョースケ・飛葉と不動正美の友人でもある。前髪を目の上で切り、癖のあるセミロングヘアをポニーテールにしてまとめている。明るく前向きな性格で、故郷に仕送りするために、あまり気の進まないキャバレーの仕事も懸命にこなしている。しかし、同僚のマリアンが不審死を遂げたことに疑問を抱き、ジョンと正美に調査を依頼。さらにメリィ自身も調査を行っていたところ、社長の角倉が変態性的嗜好の高田幹事長にマリアンを売り、マリアンは暴行された末に亡くなったことを知る。これをジョンたちに報告した直後、角倉に刺されて死亡した。しかし、すべてを知ったジョンによって角倉は殺害され、高田幹事長の性的嗜好も日本中に知れ渡ることとなった。

ペドロ

フィリピン人の少年で、クリスの弟。前髪を目の上で切った刈り上げた短髪にしている。両親はおらず、姉のクリスと二人暮らしをしている。クリスはペドロを育てるために工場でのアルバイトと身売りをしており、ペドロも男に声を掛けて手伝っている。1990年7月、メリィの遺骨を届けにフィリピンにやって来たジョン・キョースケ・飛葉、不動正美と知り合う。しかし、ペドロの境遇を知ったジョンに叱責され、反省したところでクリスが反政府ゲリラによって殺されてしまう。そんな中、ジョンと正美がリーダーのコナサン大佐に連れ去られたため、二人を助けることを決意して反政府ゲリラの本拠地に潜入し、ジョンたちのサポートをした。この時ケガをして、ジョンたちには死亡したと思われていたが、実際は死んだふりをしたことで難を逃れていた。事件解決後も無事に生き残った。

コナサン

フィリピンで反政府ゲリラのリーダーを務めている若い男性。元は軍人で、階級は大佐だった。前髪を真ん中で分けて額を見せ、肩につくほどまでのセミロングヘアに、口ひげを生やしている。次期大統領になるという野望を抱いており、反共組織のRAM(国軍改革派)を率いて政府転覆をもくろんでいる。また、旧マルコス系財界人やイメルダ夫人から莫大な資金を集め、反政府ゲリラ「新人民軍」や「モロ民族解放戦線」にも積極的に協力し、勢力を拡大している。現マキノ政権からは危険視されているが、国民からは英雄視されつつある。そんなある日、米軍から、ジョン・キョースケ・飛葉と不動正美が自分を殺しに日本からやって来たというウソの情報をつかまされる。そこで二人を捕えて殺そうとするが、最終的にはジョンによって倒されて死亡した。

カミラ

自称、大魔術師マーリンの血を引く妖術師の若い女性で、ドルイドと呼ばれる妖術を使って暗殺者として活動している。前髪を目の上で切って真ん中で分け、胸の下まで伸ばしたストレートロングヘアに、額飾りをつけてローブを身につけている。R国出身だが、キズス首相の独裁政権によって国民が苦しみ、食事にも困る現状を憂いている。そこで、来日中のキズス首相暗殺計画を画策して日本にやって来る。それを迎賓館でキズス首相の護衛をしていたジョン・キョースケ・飛葉と不動正美に知られて倒されるが、とどめを刺される前に自害した。妖術とされているが実は高度な催眠術で、カミラ自身が化け物に変身している幻覚を見せ、相手が混乱しているところを武器の斧で殺害していた。

ボリフ・コールマン

実業家でドイツ人の中年男性。頭頂部は禿げ上がっており、こめかみから下の髪を伸ばし、口ひげを生やしている。左手に鷲型のあざがある。仕事には非常に精力的で頑固なワンマン社長として知られているが、内心では強い淋しさを抱えている。1961年に東ドイツから亡命するが、この時に妻と息子とは生き別れになってしまう。のちに妻は強制収容所で亡くなったことを知るが、息子のユルゲン・コールマンの消息はつかめていない。しかし、ユルゲンの左手には自分と同じ鷲型のあざがあるため、これを手がかりに捜し続けている。その後、貿易事業で大成功をおさめ、現在に至る。さらに政治にも強い関心を持っており、東西ドイツ統一にも貢献した。しかし、これが原因で極左組織に命を狙われるようになってしまう。そこで、執事のゲルドフがジョン・キョースケ・飛葉と不動正美に護衛を依頼した。ジョンに護衛されたことで、自分の過去を打ち明けて交流を深めていくが、自分を狙っている暗殺者こそがユルゲンであることが発覚。洗脳されているユルゲンを説得しようとするも叶わず、ユルゲンはジョンに負けて自害した。

ベントレー

国際テロ・ネットワークに所属する殺し屋の男性。前髪を上げて額を全開にし、髪全体を真ん中に分けた撫でつけ髪をしている。鼻の左下にほくろが一つある。非常に小柄な体形で、一見すると子供のように見える。相手をじわじわと殺すことを好み、死の恐怖を味わわせるためには、無関係の人間を殺すことも厭わない。そのため、国際テロ・ネットワークに多額の賞金をかけられたジョン・キョースケ・飛葉を狙い、爆弾を使って無関係の人間を巻き込みながら殺害しようとした。しかし、最終的にはジョンによって倒されて死亡した。

セルゲイ・ブコビッチ

元ロシアの特殊部隊「スペツナズ」に所属するロシア人の男性。前髪を目の上で切って上げて額を見せ、肩につくほどの長さのセミロングヘアで、左頰に大きな傷跡がある。アフガニスタンからの帰還兵で、当時は輝かしい功績をあげ、赤星勲章や戦闘功績績徽章などの数々の勲章を得た。しかし兵役後は、右翼組織パーミャチィの非合法活動家となり、数々の殺人テロを企て、現在ではKGB第五局の最重要危険人物として指名手配されている。ゴロバチョフ大統領が始めたペレストロイカによって経済が破綻し、自分をはじめ国民が苦しんでいると考えている。そのため、ゴロバチョフ大統領を激しく憎み、彼の暗殺計画に参加した。ある日、先に任務に入った不動正美を追ってロシアにやって来たジョン・キョースケ・飛葉と戦うことになり、すでに捕獲していた正美を利用して追い詰める。最終的にはジョンによって倒されるが、すでに放射能に冒された肉体は限界を迎えていた。そのため、ジョンにとどめを刺してもらったことに感謝しつつ死亡した。

カリブ・フセイン

テロリストの若い男性で、サダム・フセインの息子。サダムがバース党員だった頃に生まれた。頭にクーフィーヤをかぶり、口ひげを生やしている。3歳の頃からサダムに殺人の英才教育を受け、ジョン・キョースケ・飛葉にも匹敵する戦闘能力を持つ。12歳になる頃には殺人技術が芸術的なレベルに達していると、サダムに認められるようになった。カリブ・フセイン自身も私生児であることに負い目を感じており、サダムに認められるために彼の政敵を積極的に殺すようになっていく。その後は大統領親衛隊に所属し、ワリド・マード・シラト将軍などの政敵の粛清やクルド人弾圧などに参加する。のちにイラン・イラク戦争で多大な戦功を上げたとしてあらゆる勲章を受勲している。目的のためには手段を選ばない冷血漢で、無差別テロも辞さない。アラブの大義のもと、次の標的を日本に選び、新幹線の爆破や空襲を行って日本中を恐怖に陥れる。かつてはサダムが日本に友好的だったため、カリブも日本に好感を抱いていたが、湾岸戦争で日本がアメリカに寝返ったと考えており、激しい憎しみを募らせている。

集団・組織

新世界革命軍

アフリカの狂信的な殺人集団。首領を務めるザルドスを神と崇め、敵を殺せば不死身になれると本気で信じている。その戦力は軍隊並みで、兵士たちは日々訓練を重ねており、格闘や武器の扱いにも精通している。さらにザルドスの思想のもとに動いているため、命知らずで目的のためなら手段を選ばない。東側諸国から有り余るほどの資金と武器の援助を受けている。

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