モートゥル・コマンドーGUY

モートゥル・コマンドーGUY

麻薬組織に囚われた恋人を救うために米軍特殊部隊に入り、必殺の戦闘術を習得した青年が、強大な麻薬組織を相手に死闘を繰り広げるアクション作品。「週刊少年ジャンプ」1995年32号から44号にかけて掲載された。

正式名称
モートゥル・コマンドーGUY
作者
ジャンル
軍隊・軍人
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
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あらすじ

第1巻

あらゆる状況において、確実に相手を死に至らしめる必殺の戦闘術「モートゥル・コマンドー」を習得し、米軍特殊部隊最強の呼び声も高い本城ガイは、麻薬大国のギズエラで日々麻薬組織と戦っていた。そんな中、モーリスの指揮のもと、仲間と共に麻薬工場破壊の任務を遂行していたガイは、退却中に負傷して現地に取り残された仲間のタンクを、的確な判断力で救出する。危険な状況でもいっさい動じないガイの冷静さと胆力に感嘆したタンクは、日本人であるガイが、なぜ他国の麻薬組織と命がけで戦うのかを不思議がり、その理由をガイに問い正す。タンクの言葉に反応したガイは、自分の過去を静かに語り出す。6年前、使命に燃える若きジャーナリストだったガイは、麻薬組織の実情を広く世界に知らしめるためにギズエラに入国。しかし、街を散策している時に麻薬組織「ブライス・カルテル」に誘拐され、強制収容所に入れられてしまう。そこで同じ境遇の奴隷の人々と出会ったガイは、過酷な環境でも人々を励まし続ける女性ルシアに勇気づけられ、奴隷達の脱出を手助けするが、奴隷仲間であったザザの裏切りにより、脱出計画は失敗。ほとんどの奴隷は惨殺され、ガイはなんとか脱出を果たしたものの、ルシアとは離れ離れになってしまった。ただ一人逃げ延びたガイは、地元政府や日本にブライス・カルテルの捜査を依頼するも、そのすべては無視されてしまった。万策尽きた事を悟ったガイは、自らの手でルシアを救い出す事を決意。米軍特殊部隊に入隊し、長きにわたる厳しく苦しい訓練の末に最強の軍人へと成長を遂げたのだった。その話を聞いたタンクは、ガイに対し強い尊敬の念を抱く。その後、ガイの超人的な活躍によって麻薬組織の支配地域から抜け出した一行だったが、ガイは敵のアジトに取って返し、敵の心理の裏をかいた奇襲をかける事を提案する。その提案は無謀に思われたが、最終的にモーリスが作戦に同意。麻薬組織のアジトへと潜り込んだガイは、元締めのゴエスを発見し、用心棒のロムルダーごと倒す事に成功する。しかし、アジトからの脱出後、タンクが敵の残党の攻撃によって重傷を負い、そのまま命を落としてしまう。

第2巻 

タンクの死という大きな犠牲を払いながら麻薬組織の破壊を達成した本城ガイに、コロンビアの麻薬組織を偵察するという次の指令が下される。任務前のわずかな休息のあいだに立ち寄ったカフェで、少女を守るために身を挺して麻薬中毒者を叩きのめしたガイは、そこで謎の青年と出会う。翌日、作戦に参加する人物と顔合わせをしたガイは、昨日の青年が今回の作戦指揮をとる幹部候補生のマット・ヒュームである事を知る。少女を守るためとはいえ、自らの身を麻薬中毒者にさらして負傷したガイを、軍人としてあまりにも感情的すぎるとしてマットは責め立てる。さらに、マットは自分がタンクの兄である事を明かし、タンクの死の原因がガイにあるとして、次にガイが個人的行動を起こした場合、軍法会議にかけたうえで、米軍からの退役を命じると断言する。後日、マットと共にコロンビアに入国した特殊部隊一行は、そこでガイの旧知の軍人であるギルバード・バレンティーニに遭遇。口は悪いが腕は立つギルバードを仲間として迎えた一行は、任務を遂行する中で、徐々に心を通わせ、互いの結束を強めていく。その途中、ガイはジャングルの奥で麻薬組織によって麻薬中毒にさせられた少年兵を救出する。麻薬切れの禁断症状で苦しむ少年を介抱したガイは、症状が落ち着いた少年からルシアの情報を聞かされる。ルシアが生きている事を知ったガイは、麻薬組織のアジトへの攻撃を決意。防衛する敵部隊の一群の中にルシアらしき女性の姿を見たガイは、マットとギルバードの支援を受け、単身で敵部隊への突撃を敢行する。

登場人物・キャラクター

本城 ガイ

米軍特殊部隊に所属している日本人の男性。あらゆる格闘術の長所を取り込んだ総合戦闘術「モートゥル・コマンドー」を習得しているプロの軍人。元は麻薬大国であるギズエラに現地取材に来ていた一介のジャーナリストにすぎなかったが、麻薬組織「ブライス・カルテル」に誘拐て運命が一転。奴隷として過酷な重労働に従事させられる身となってしまう。 収容所で出会った同じ奴隷の美しい女性・ルシアに励まされ、過酷な環境を生き延び、皆で力を合わせて脱出を画策する。しかし、仲間であったザザの裏切りにより計画は失敗に終わり、ルシアとも離れ離れになってしまう。混乱の最中、単身で収容所の脱出を果たしたガイは、ルシアを取り戻すために麻薬組織と戦うことを決意。 米軍特殊部隊に志願入隊し、苛烈な特訓の末に、部隊最強の男として畏怖される軍人に成長する。その高い戦闘力で、数々の麻薬組織を壊滅に追い込んできた。冷静沈着な性格をしており、どんな苦境に陥っても決して諦めず、瞬時に的確な判断を下すことができる。

ルシア

ギズエラ出身の美しい女性。麻薬組織「ブライス・カルテル」の収容所に囚われの身となり、奴隷として使役されていた。絶望的な状況にあっても常に笑顔を絶やさず、弱った他の奴隷を介抱し、献身的に支え続けていた。そのため、奴隷仲間からは女神のように慕われていた。外国人の本城ガイにも優しく寄り添い、ガイからは「地獄を照らす一条の光」と称されていた。 その後、ガイが、脱出用に掘っていたトンネルを看守から隠すために、自らオトリとなって激しいリンチを受けた。そのガイの優しさに惹かれ、相思相愛となる。収容所からの脱出中に銃撃をその身に受け、ガイと離れ離れになってしまった。

タンク

米軍特殊部隊に所属しているアメリカ人の男性。モヒカンの髪型をした大柄な黒人で、戦闘では重火器を扱い、敵を蹴散らす役割を担う。タンクは愛称で、本名は「バート・ウィリアムス」。いかつい見た目とは裏腹に、穏やかな性格をしており、勇敢な軍人である本城ガイを尊敬していた。幼い頃は天涯孤独の身だったが、とある夫婦の養子となり、同じ養子のマット・ヒュームと一緒に兄弟として育てられた。 のろまで要領の悪いいじめられっ子だったため、ハイスクール卒業後に、人間的な成長を期待した両親によって軍隊に入れられた過去を持つ。麻薬組織「ブライス・カルテル」との戦いでガイをかばい、多数の銃撃をその身に受けて命を散らした。

ギルバード・バレンティーニ

危険地帯で傭兵家業をしている屈強な男性。本城ガイの戦友。指揮官のマット・ヒュームを「ひよこ」呼ばわりしたり、任務中にも関わらずタバコを吸うなど、かなりフランクな性格の自由人。言動はいい加減だが、戦闘能力自体は非常に高く、ガイとも五分に渡りあえるほど。もともとは米軍特殊部隊に所属していた正規の軍人で、ルシアを救うために特殊部隊に入ったガイのことを見下していた。 しかし、ガイの機転と胆力によって生き延びることができたため、彼を戦友として認めるようになった過去を持つ。自身の銃に「イザベラ」という名前を付け、パートナーとして肌身離さず持ち歩いている。

マット・ヒューム

米国国防省に所属している幹部候補生の男性。コロンビアにある麻薬組織に対する偵察任務の指揮官となり、本城ガイらの上官としてともに現地へと赴いた、将来を嘱望されたエリート軍人。幼い頃に両親に捨てられ、ある夫婦の養子に入り、同じ養子のタンクと一緒に兄弟として育った過去を持つ。そのため、タンクの死に関わったガイを逆恨みしており、戦場で彼を殺害しようとしていた。

モーリス

米軍特殊部隊に所属しているアメリカ人の男性。指揮官として本城ガイやタンクを率い、ジャングルにある麻薬工場破壊の任務に就いていた。かつて特殊部隊訓練所に入ったばかりのガイを、教官として鍛えていたことがあり、彼の超人的な戦闘力や精神力には一目置いている。

ゴエス

麻薬組織「ブライス・カルテル」の構成員の男性。ジャングルに存在するアジトと麻薬精製工場の1つを仕切っていた。他人を虫ケラとして考えていない冷酷非情な性格をした悪党で、人間を瞬時に廃人にするニュータイプのドラッグ開発も行っている。現地人の人質を取り、アジトに侵入した本城ガイの抵抗を封じて殺そうとしていた。

ザザ

麻薬組織「ブライス・カルテル」の収容所に囚われていた奴隷の男性。奴隷のリーダー格として仲間を仕切っており、ルシアに対しては強い想いを寄せていた。ルシアが心を寄せ始めた本城ガイに嫉妬し、奴隷仲間が計画していた脱出計画を「ブライス・カルテル」の人間に明かしてしまう。

ロムルダー

麻薬組織「ブライス・カルテル」の構成員の男性。元・スーパーヘビー級のランカーだったボクサーで、筋骨隆々の体をした屈強な戦闘員。殺人パンチを武器に、リング上で幾人も再起不能に追い込む。そのため協会から永久追放され、「ブライス・カルテル」に流れ着いた。ゴエスのアジトで本城ガイと死闘を繰り広げる。

集団・組織

ブライス・カルテル

南米のギズエラで暗躍し、軍隊並の武力を保持している巨大麻薬組織。他の麻薬組織と異なり、表向きには存在してないとされる影の組織。国内の人間や外国人観光客を誘拐し、国内の麻薬工場や巨大農場に送り込んで奴隷として使役している。

その他キーワード

モートゥル・コマンドー

あらゆる格闘術の長所を取り込み、1つにした総合戦闘術。本城ガイが作り出したもの。あらゆる状況に応じ、繰り出される技の数々が必ず敵を死に至らしめることから、必殺(モートゥル)の戦闘術「モートゥル・コマンドー」と呼ばれることになった。

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