概要・あらすじ
高校生の木村仁奈は祖父の遺したカメラ「ライカⅢf」を使って、「自分の撮りたい写真」を楽しみながら撮り続けている女子高生。依頼があれば、同級生のヌード写真も撮影する。そんな仁奈のもとにある日、とある英語教師の怒った顔写真を撮影して欲しいとの依頼が舞い込んでくる。
登場人物・キャラクター
木村 仁奈 (きむら にな)
写真を撮るのが好きな女子高生。自分の思うままに写真を撮り、それを気に入ってくれた人たちに売っている。写真部にはあえて入らず、自分の好きな写真しか撮らない。興味があることは何でも試し、好きなことをとことこん突き詰める姿勢が、人を惹きつける写真を生み出している。愛機は祖父から譲り受けた「ライカⅢf」。
永瀬 美技 (ながせ みえ)
木村仁奈が通う高校の同級生で友人。仁奈が撮る写真のモデルになることが多く、密かなファンがいるほどモデル映えする少女。女子高生らしくノリは軽く、異性やエッチな話題に関しても仁奈とオープンに話をする。仁奈の写真が好きで、彼女に写真コンテストの応募を勧めている。
田中 (たなか)
木村仁奈が通う高校の写真部の一員で、仁奈とは同級生の男子。たまたま仁奈と竹中が抱き合っている場面を目撃して以来、竹中のことを疑っている。気が弱い性格で、竹中を問い詰めようとしてはいつもはぐらかされてしまう。おっちょこちょいなところがあり、よく竹中にからかわれている。
竹中 (たけなか)
木村仁奈が通う高校で、美術を担当している男性教師。基本的に不真面目な性格で、職務の傍らにアルバイトをしている。仁奈が自分に対して好意があることを知っているが、のらりくらりとかわしている。写真をはじめ芸術に対して深い造詣を持ち、仁奈に助言することもある。
杉岡 (すぎおか)
木村仁奈が通う高校の同級生の女子。校内で仁奈に写真を撮って欲しい人を紹介するなど、仲介的な役割を担っている。サバサバした性格で、少々おっさん臭いところがあるものの、面倒見が良く、何かと無茶をする仁奈のフォロー役でもある。バンド活動が趣味。
森山 春人 (もりやま はると)
高いプライドを持つ写真家で、コンテナを自分のギャラリーとして使っている。写真を撮る技術は木村仁奈よりも優れていて、彼女の写真に足りないものを自らの写真を通して伝える。仁奈がはじめて個展を開いた時は、誘われてもいないのに見学に訪れるなど、仁奈のことを気に掛ける優しい青年。父親は木村一平と知り合い。
桂木 螢子 (かつらぎ けいこ)
木村仁奈とは別の高校に通う、2年生の女子高生。アマチュアのバンドとモデルを務めており、その美貌とオーラは仁奈が同い年とは信じられなかったほど。モデルとしてのプロ意識は高く、仁奈に写真を依頼された際にも被写体として本気で臨んだ。
平沼 雅美 (ひらぬま まさみ)
大阪で写真を撮っている19歳の女性で、個人で大きな個展を開くほどの有名カメラマン。木村仁奈が大阪に写真を撮りに行った際に出会った。来るものを拒まない快活な性格で、初対面の仁奈とお互いに下着姿で写真を撮りあうことになっても躊躇しなかった。永瀬美技に瓜二つ。
木村 一平 (きむら いっぺい)
木村仁奈の祖父。仁奈に写真を教えた人物で、アマチュアでありながら写真の撮り方にこだわりを持っている。その腕前は、プロさえうならせるほど。しかし、あくまで自分の好きに写真を撮る道を選んでおり、その性質は「ライカⅢf」と共に仁奈に引き継がれている。どこか竹中に雰囲気が似ている。
その他キーワード
ライカⅢf (らいかすりーえふ)
木村仁奈が、祖父の木村一平から遺品として譲り受けたカメラ。現像やフィルムの交換など、すべて手動で行う必要があるが、このカメラと共に写真の経験を積んできた仁奈にとっては苦痛ではなく、喜びでさえある。仁奈は、被写体がいいほどこの「ライカⅢf」で撮ることにこだわる。
クレジット
- 原作
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川崎 ぶら