あらすじ
第1巻
腰痛持ちのジジむさいネコのニャーおっさんは、依頼人の幸せをお助けする会社「ニャンデモ21」のアルバイトとして働いている。今日も社長のタコ社長からの命令で、一人で留守番をする人間の女の子のシッターとして、派遣先の家へ向かう。二足歩行で炊事や掃除をこなし、女の子の母親が帰宅するまで立派に仕事を務め上げる。しかし、女の子のオヤツに作ったタイヤキをうっかり自分で食べてしまったのは内緒にしている。へとへとに疲れて会社に戻ったニャーおっさんをねぎらい、タコ社長は腰に湿布を貼ってくれる。栄養ドリンクで疲れを癒しているニャーおっさんだったが、タコ社長から早くも次の仕事を言い渡される。(第1話。ほか、22エピソード収録)
登場人物・キャラクター
ニャーおっさん
ハラマキをしたジジむさいネコ。依頼人の幸せをお助けする会社「ニャンデモ21」でアルバイトとして働いている。ふだんは四足歩行だが、仕事中は二足歩行なため腰痛に悩まされている。腰痛ですぐに疲れたり、休んだりしているので、仕事仲間からは「ニャーおっさん」と呼ばれている。仕事上がりには、栄養ドリンクの「またたびドリンク」で疲れを癒す。ハラマキはポケット付きで、中にはおさいふとスニャートホンが入っている。タコ社長のムチャぶりに苦しめられながらも、日夜仕事に励んでいる。
タコ社長 (たこしゃちょう)
依頼人の幸せをお助けする会社「ニャンデモ21」を経営する社長のタコ。ホストのようなサラサラの金髪をしている。すぐに仕事を請け負うことから、アルバイトとして雇われているニャーおっさんは日々疲弊している。たまにニャーおっさんといっしょに仕事場へ出向き、コンビを組むこともある。
イカねーさん
カフェ「イ・カフェ」の店長を務めるイカ。厚めのメイクをしている。ニャーおっさんが勤務する会社「ニャンデモ21」の入ったビルの1Fに店舗を構える。店番をニャーおっさんに頼むこともあり、ニャーおっさんやタコ社長とは仲がいい。
チュー坊 (ちゅーぼう)
調子のいいネズミ。ニャーおっさんとは同級生の間柄。学生時代はお互いライバルとしてレベルの低い争いを続けていた。街中で偶然ニャーおっさんと再会し、ちゃっかり家に転がり込む。そのまま「ニャンデモ21」のアルバイトとして雇用された。
カッパ
ポシェットを持ったカッパ。花見の場所取りの仕事をしていたニャーおっさんのとなりに現れ、同じく花見の場所取りをしていた。この世界でも珍しい存在らしく、キュウリをポリポリとかじる。うたた寝をして頭のお皿から水がこぼれてしまった際に、ニャーおっさんがお皿にビールを注いだことで酔っ払ってしまう。
ペリコ
UFOに乗ってやってきた宇宙人。R14星の王女。見た目はタコで、金髪のオカッパ頭にしている。見た目がタコ社長に似ているので、ニャーおっさんからはタコ社長の関係者かとカン違いされた。地球にはお寿司を食べにやってきたらしいが、「ニャンデモ21」の入ったビルにUFOが墜落し、そこで出会ったニャーおっさんに一目惚れする。
光太郎 (こうたろう)
大きなハシビロコウ。飼い主がバカンスに行くあいだ預かってもらうため「ニャンデモ21」に依頼し、ニャーおっさんが面倒を見ることになる。無口でほとんど動かないが、初日にいきなり飛び去ってしまい、イカねーさんを食べそうになった。