概要・あらすじ
平凡な小学生の太郎は、ポコニャンという不思議な生物と暮らしていた。タヌキと猫を合わせたような姿のポコニャンは、様々なことを可能にする超能力と、何でも発明できる技術力を持っていた。「ポコニャン!」の掛け声と共に発揮されるそのパワーは、太郎の日々の生活を、不思議でワクワクするものへと変えていく。
登場人物・キャラクター
ポコニャン
幼いころ太郎に拾われた謎の生物。彼の家で家族の一員として暮らしている。二頭身で、猫のような耳、タヌキのような顔と尻尾が特徴。人語を解し、会話もできるが、作品中では「ポコニャン」という言葉しかしゃべらない。様々なことを可能にする超能力と、何でも発明できる高い技術力を持っており、それらを使って太郎の願望を叶えてやっている。
太郎 (たろう)
幼い頃ハイキングに行った先で、まだ小さい頃のポコニャンを拾い、以後家族として共に暮らしている。山川小学校に通う平凡な男の子で、日常生活の中での様々な願望をポコニャンの不思議な力で叶えてもらっている。
みき子 (みきこ)
太郎の友人の女の子。ショートカットの髪にカチューシャが特徴。太郎、ヒヒ山、ラッキョらとよく行動を共にしている。歌が上手い。
ヒヒ山 (ひひやま)
太郎の友人の男の子。ゴリラのような顔をしている。身体が大きく、乱暴な性格の持ち主。近所の子供たちの間ではガキ大将的存在。太郎、みきちゃん、ラッキョらとよく行動を共にしている。
ラッキョ
太郎の友人の男の子。とがった口と刈り上げた髪型が特徴。自分の持ち物を自慢する癖がある。力の強いヒヒ山には下手に出るが、太郎に対しては意地悪な態度を取ることが多い。
とうさん
太郎の父親。会社勤めのサラリーマン。やさしく、のんびり屋。かあさんに頭が上がらないこともあるが、いざというときには頼りになる。ポコニャンのことも家族の一員として扱う。団子が好物。
かあさん
太郎の母親。専業主婦。美人で優しいが、少し心配性で、躾にも厳しい。また、一度言い出したら、他人の意見には全く耳を貸さないという、気の強い部分もある。
その他キーワード
超能力 (ちょうのうりょく)
『ポコニャン』の用語。ポコニャンが持っている不思議な力。雲や風を自在に操る、人の夢を覗く、寝ている人を操る、二人の人間の人格を入れ替える等、あらゆることを可能にする。中でもよく使われるのが、物に特殊な能力を与える力。「ポコニャン!」の掛け声と共に尻尾を振ることで発揮されるこの力は、ガラクタの寄せ集めをカメラにする、粘土を生き物のように動かす、草原を海のように変える等、太郎の願いや困りごとを何でも解決してくれる。
引力をさえぎるガス (いんりょくをさえぎるがす)
太郎の「引力のない国へ行きたい」の願いに応えるためにポコニャンが作った道具。写真用具のブロアーのような形をしており、使い方も同じ。中から出るガスを吹きかけると、かかった物体は引力の影響を受けなくなり、宇宙空間でフワフワと漂っているような状態になる。
タイムマシン
ポコニャンが、目覚まし時計と、その他ガラクタを元に作り上げた時間を移動できる道具。一人用で、12時間先の未来までしかいく事が出来ない。朝寝坊ばかりしている太郎が、次の日の朝に行って自分自身を起こすために使用した。
実物時間逆転機 (じつぶつじかんぎゃくてんき)
ポコニャンが以前作ったカメラを改造して作った道具。太郎がインクをこぼして汚してしまったとうさんの書類を元に戻すために使用した。ファインダーを覗きながら作動させると、レンズが向いている物体の時間を逆転させることができる。
パニック機 (ぱにっくき)
ポコニャンの発明品。プラネタリウムの機械のような見た目をしている。立体映画と立体音響で地震や火事や洪水のまぼろしを作り出す道具。災害時にどんな行動をするかをテストするために使用された。
人間をけむりにかえるえんとつ (にんげんをけむりにかえるえんとつ)
ポコニャンの発明品。煙突のような形をしており、頭からかぶると白い煙に変身し、煙突の先から出てくる。変身後の体は形を自由に変えることができ、いろいろなものに変身することができる。
メモリーキャップ
ポコニャンの発明品。三角コーンの先にボールが付いたような形の帽子。かぶった生物の記憶を、頭の上に映し出すことができる。太郎たちが、捨て犬の飼い主を捜すために使用した。