ハッピィミリィ

ハッピィミリィ

生後6か月の赤ちゃん、雛形ミリィは身長が150センチで、生まれてから3日で歩き、7日で言葉を話し始めたが、中身は月齢相応の赤ちゃんそのものだった。そんなミリィの成長と、個性豊かな人達とのかかわりあいをユニークに描いた4コマ漫画。「ジャンプスクエア」2016年7月号から2017年8月号にかけて連載された。

正式名称
ハッピィミリィ
ふりがな
はっぴぃみりぃ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
妊娠・出産・育児
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あらすじ

第1巻

生後6か月の雛形ミリィは、赤ちゃんとしては規格外の成長を遂げていた。しかし、そんなミリィを両親と姉の雛方ルイはすんなり受け入れ、にぎやかで健やかな日々を過ごしていた。そんな中、ミリィは初めての友達で、ミリィ同様規格外の赤ちゃんの赤霧アラタと知り合い、さらに舟橋カナメ郎ズなど個性豊かな赤ちゃん達と出会っていく。人びととの交流を通して、ミリィは身体だけでなく、精神的にも少しずつ成長していくのだった。

登場人物・キャラクター

雛方 ミリィ (ひながた みりぃ)

生後6か月の赤ちゃん。生後3日で立ち上がり、7日で言葉を話すなど成長が通常の女児の何倍も速く、現在身長は150センチ。2リットルのミルクを1日10回以上飲む大食漢。ただし、すべての成長が速いわけではなく、乳歯はほとんど生えていない。立ち上がって歩いたり、見事なバック転をしたりと、運動能力は非常に優れているものの、ハイハイはできない。また、おしゃぶりがないと不安になるなど、年相応の一面も持ち合わせている。赤ちゃんらしく性格は純粋そのもので、好奇心が旺盛。まだ喃語しか話せない乳児の言葉がわかるため、大人との通訳を務める事があるが、伝えなくてもいい内容まで遠慮なく話してしまうため、相手を落胆させる事も多い。

雛方 ルイ (ひながた るい)

雛形ミリィの姉。16歳の高校生。物事を冷静に判断する事ができるクールな性格の美女。その一方で、一見親しみづらい雰囲気を醸し出しているため、友達が少ない事実を指摘されると大いに取り乱す。規格外の成長を見せるミリィに驚きつつも、妹としてかわいがっている。周囲に変わり者が多いため、唯一のつっこみ役として活躍している。

雛方 ヒナ (ひながた ひな)

雛方ミリィの母親。非常にのんびりした性格の持ち主。一方で怒らせると言葉遣いが非常に悪くなる怖い一面もある。また、お尻を叩く破壊力がすさまじく、ミリィからは非常に恐れられている。ミリィが規格外の速さで成長している事は、ミリィの個性だとあまり気にしていない。ミリィの成長をブログに綴っているが、読者からはすべてフィクションだと思われている事に不満を抱いている。

雛方 ジロウ (ひながた じろう)

雛方ミリィと雛方ルイの父親。ダンディな雰囲気を漂わせている。ミリィからは頻繁に「高い高い」をしてほしいとお願いされ、その度に腰を痛めている。ミリィの規格外の成長の速さに驚いてはいるものの、ふつうの赤ちゃんと同様にかわいがっている。身長が高く動きも激しいミリィのため、どうすればうまくかかわれるかを勉強するなど、育児には積極的に参加している。

赤霧 ハナ (あかぎり はな)

赤霧アラタの母親。ブログ「顔面息子」を運営している。雛方ミリィの事は雛方ヒナが綴っているブログで存在を知っていたが、公園で偶然出会った際には感動していた。明るく社交的な女性だが、外出時はつねにアラタが顔面に張り付いているため、素顔を晒す事はほとんどない。また、アラタが顔面に張り付いている時は呼吸ができないため、1時間の外出が限界。素顔は笑顔が愛らしい美人で、明るく穏やかな性格の持ち主。アラタに圧倒され、なかなか育児に参加しない夫の赤霧コウジに対しては不満を抱いている。

赤霧 コウジ (あかぎり こうじ)

赤霧アラタの父親。アラタの規格外の力や、外出時は顔面に張りつく事に未だ慣れず、育児にあまり参加していない。一時は、アラタと接する時にフルフェイスのヘルメットを着用する事で恐怖心を和らげようとしたものの、アラタが飛びついた衝撃によってヘルメットが砕け散った事で、さらにアラタにかかわれなくなってしまう。赤霧ハナが不満を抱いている事にも気づいているが、なかなかうまくいかずにいる。しかしアラタの事は、心から愛している。

赤霧 アラタ (あかぎり あらた)

赤霧ハナの息子。生後10か月。雛方ミリィとは公園で知り合い、ミリィにとって初めての友達となる。家以外が苦手なために、外出時はつねに不安を覚えて、ハナの顔面に張りついている。また大きな音などにも敏感で、すぐにジャンプをしてハナの顔面へと急ぐが、その際の衝撃力はすさまじく、フルフェイスのヘルメットが砕け散るほど。身体が異常に硬く、なにが起こっても動じないマイペースな性格の持ち主。柊トウカに初めての恋心を抱いてからは、少しずつ顔面に張りつく頻度が減っている。

舟橋 リサ (ふなばし りさ)

舟橋カナメの母親。、先祖代々強靭な歯を持つ家系に生まれている。カナメといっしょに雛方ミリィの家の前を通るたび、カナメがミリィに対して自慢の歯を見せつけていた事により、雛方ヒナとミリィ、赤霧ハナと赤霧アラタ親子と親しくなった。破天荒な性格の持ち主で、何事に対してもおおざっぱで適当。以前は保育士をしていたが、子供のかわいらしさに魅了され、かわいさをつまみに酒を飲んだ事で解雇された過去を持つ。

舟橋 カナメ (ふなばし かなめ)

舟橋リサの娘。生後7か月。すでにリサ譲りの硬くて丈夫な歯が生えそろっている。身体が大きく成長の速い雛方ミリィを見つけ、まだ歯が生えていない事を知り、雛方家の前を通りかかるたびに自慢していたため、ミリィと知り合いになった。最初は歯が生えている事を自慢するためにミリィに接近したが、最終的には赤霧アラタも交えて友達になった。特技は嚙んでいいものとそうでないものを適切に見分ける事で、好物は固いせんべい。お姫さまなどかわいらしいものにあこがれを抱いている。

玉崎 ミノル (たまさき みのる)

雛方ジロウの部下の男性。現在は育児休暇を取っている。妻の玉崎ミユリが19つ子の郎ズ達を無事出産したものの、身体の回復に時間がかかっているため、育児に積極的に参加している。全員で150キロにもなる、19人の子供を背負って散歩できるほどの体力と屈強な肉体を誇る。

玉崎 ミユリ (たまさき みゆり)

玉崎ミノルの妻。19つ子の郎ズ達の母親。19人の子供を出産したあと、身体の回復に時間がかかっている事から、ミノルに育児休暇を取得してほしいと依頼する。育児に積極的に協力してくれるミノルに感謝している。大らかな性格の持ち主で、郎ズ達が合体しているシーンを見ても、「神秘的」の一言で片づけている。

郎ズ (ろーず)

玉崎ミノルと玉崎ミユリのあいだに生まれた19つ子。生まれたばかりの乳児。ほとんど同じ顔をしており、他人には区別がつかない。そのため、合わせて「郎ズ」と呼ばれており、ミノルとミユリもそう呼んでいる。19人で合体をして一人の大柄な人間に変身するなど、生体には謎が多い。

伊吹 マナカ (いぶき まなか)

雛方ルイの友達。16歳の女子高校生。友達の少ないルイにとって、数少ない特別な存在である事を誇りに思っている。ルイに対しては友情以上の粘着質な愛情を感じており、ルイからは気持ち悪いと避けられる場面も多い。将来の夢はベビーシッターになる事だが、「赤ちゃんアレルギー」という特殊体質のため、挫折しそうになっている。ただし、雛方ミリィが学校の制服を着ていればアレルギー症状が出ない。

柊 トウカ (ひいらぎ とうか)

雛方ルイの友達。16歳の女子高校生。成績優秀で容姿端麗、さらに裕福な家庭で育った非の打ちどころのないお嬢さま。その一方で親からの期待や習い事の多さにストレスを溜めており、時々テーブルをひっくり返して発散している。基本的に世間知らずのため、一般的な常識からずれているところがある。ルイを通して雛方ミリィとも知り合った。赤霧アラタの初恋の相手。

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