概要・あらすじ
レンタルDVDショップで働く、映画マニアの29歳独身女性、久保田ミワは、大好きな映画に囲まれ幸せな日々を過ごしていた。しかしある日のこと、強すぎる映画愛をお客さんに押し付けた結果、相手を怒らせてしまい、バイトをクビになってしまう。落ち込むミワを励ましてくれるのは、やはり映画であった。幼少期から追いかけ続ける激推しの俳優、八海崇主演のDVDを鑑賞したミワは、いつものようにネットで情報収集を始めた。すると偶然、求人サイトで八海が家政婦を募集していることを知る。色めき立つミワだったが、応募には、大卒以上、TOEIC800点以上、その他様々な資格が必要であった。英検4級で高卒のミワにはとても無理な話だったのだ。「条件が厳しすぎて応募すらできなかったが、せめて採用される人が見たい」そう考えたミワは、数日後、八海邸へと出かけた。邸の近くで様子を見ていると、新しい家政婦らしき女性がやってきた。次の瞬間、その女性は突然飛び出してきた車に轢(ひ)かれてしまう。あわてて女性に駆け寄ったミワは救急車を呼ぶ。女性が運ばれていった直後、八海邸の門が開き、八海の専属マネージャーの藤浦華純が現れた。ミワを見た藤浦は、彼女が新しい家政婦だと勘違いし中へ案内する。「このまま家政婦になりすませば、犯罪になってしまう」。ミワはしばらく逡巡(しゅんじゅん)するが、これまでの引っ込み思案な人生を変えるために一大決心をする。こうしてミワは別人になりすまし、八海崇に仕える家政婦になった。
登場人物・キャラクター
久保田 ミワ (くぼた みわ)
29歳の独身女性。ショートカットが特徴で、年間鑑賞本数1520本という映画マニア。特に好きな俳優は、小さい頃から追いかけ続けてきた国民的俳優の八海崇。引っ込み思案な性格で、嫌われないよう、目立たないよう、自己主張せずに29年間を生きてきた。DVDショップのアルバイトで生計を立てていたが、客に嫌われて解雇される。ひょんなことから、八海崇に採用された新しい家政婦、美羽さくらと間違われ、「なりすまし」家政婦として八海家で働くことになる。
八海 崇 (やつみ たかし)
日本を代表する国際的俳優の男性。54歳、独身で、ロマンスグレーと口ひげが特徴のイケメン。本名は横山崇で、ボトルシップ作りが趣味。物腰は穏やか、優しい性格で、言葉遣いも丁寧な紳士。
書誌情報
ミワさんなりすます 11巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2021-09-30発行、 978-4098611683)
第2巻
(2021-12-28発行、 978-4098612291)
第3巻
(2022-03-30発行、 978-4098612888)
第4巻
(2022-07-29発行、 978-4098614318)
第5巻
(2022-11-30発行、 978-4098615322)
第6巻
(2023-04-28発行、 978-4098618125)
第7巻
(2023-07-28発行、 978-4098625666)
第8巻
(2023-10-12発行、 978-4098626366)
第9巻
(2024-03-29発行、 978-4098627578)
第10巻
(2024-06-28発行、 978-4098630479)
第11巻
(2024-09-30発行、 978-4098630622)