バイバイ人類

家族を守るため、そして友人を救うために、人間を襲って体を乗っ取る「奴ら」に立ち向かう女子中学生たちの戦いを描いた日常崩壊系パニックホラー。「少年ジャンプ+」2016年12号から2017年48号にかけて連載された作品。

正式名称
バイバイ人類
ふりがな
ばいばいじんるい
作画
原作
ジャンル
パニック
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
全5巻完結
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あらすじ

第1巻

真山真矢は、クラスメイトで幼なじみの小熊咲に誘われ、肝試しに参加する事になった。その最中、共に肝試しに参加していたクラスメイトの佐藤桐人が、謎の集団に襲われてしまう。次なるターゲットとしてその集団に狙われた真矢たちは、その場から必死に逃げ出す。その翌日、真矢は恐怖を感じながらも登校するが、そこには昨夜襲われたはずの佐藤の姿があった。真矢は様子をうかがいつつ佐藤に話しかけるが、彼は虚ろな目で覇気のない表情をしており、何よりも不気味な雰囲気を醸し出している事に気づく。真矢はそんな彼の様子に違和感を覚え、いっしょに肝試しに参加していたクラスメイトたちと密かに緊急会議を開く。

第2巻

佐藤桐人を襲った「奴ら」は急速にその勢力を拡大させ、あるび田市を占拠していた。それから数か月後、中学を卒業した真山真矢は、千津島高等学校に入学する。ある日の放課後、真矢と神宮寺凛子は駅前のロータリーで、「奴ら」に体を乗っ取られたはずの小熊咲の姿を目撃する。そして咲は、サラリーマン風の中年男性とラブホテルの中に入っていくのだった。真矢たちは咲を追い、非常口からラブホテルに侵入する。

第3巻

真山真矢たちは、あるび田市の隠された真実を暴くために調査をしていた産英新聞の記者・大村秀徳と接触する。互いに情報を交換し合って協力関係を結ぶが、その後、大村は何者かに殺害されてしまう。その犯人を探し求めるうちに、真矢たちはあるび田市の顧問弁護士・宇都宮隆司の名前にたどり着く。そして真矢たちは警察の協力のもと、あと一歩で宇都宮を捕まえられそうなところまで追い詰める。だが、すんでのところで宇都宮は車で逃走し、そのまま海へと転落してしまう。事件の結末にあっけにとられる真矢達に対し、宇都宮逮捕のため同行していた刑事・重兼京は、事態の詳しい話を聞かせてほしいと声をかけるのだった。

第4巻

奴ら」がはびこる前の生活を取り戻すため、そして友人の小熊咲を救うため、真山真矢たちはついに「奴ら」の巣窟であるあるび田市に潜入する。真矢たちはあるび田市の中枢部である製鉄所に向かうが、そこに「奴ら」に体を乗っ取られていたはずの佐藤桐人が現れる。突然の佐藤との再会に戸惑いながらも、真矢は彼の様子を慎重に調べ、人間に戻っていると判断。同行している仲間の神宮寺凛子の反対を押し切り、佐藤を連れて行く事を決断する。

第5巻

重兼京をはじめとする警察の協力もあり、真山真矢たちは、人間が「奴ら」になってしまう原因を突き止める事に成功した。さらに、佐藤桐人の血液から、「奴ら」に体を乗っ取られていた人間を救うための血清を作り出せる可能性も見出す。すべての事態の黒幕があるび田市の廃病院に潜伏している事を突き止めた真矢は、仲間たちと共に「奴ら」との最後の戦いに臨む。

登場人物・キャラクター

真山 真矢 (まやま まや)

あるび田市に住む中学3年生の女子。黒髪のボブヘアで、左目の下に小さなほくろがある。父親が6年前に失踪してからは、母親と二人で生活をしている。サバイバル等の専門知識に長けていた父親の影響で、さまざまな専門書を読む読書家。学校の休み時間にもよく読書に耽っており、クラスメイトと会話する事は少ない。基本的には内向的でおとなしい性格をしているが、持ち前のサバイバル知識でクラスメイトたちの危機を救う等、タフな精神力を持つ。 また、「奴ら」に体を乗っ取られてしまった人々を一人でも多く助けたいという、強い正義感の持ち主でもある。特技は爆弾作りで、通学バッグの中にはピッキングツール、指向性マイク、自作発煙弾、通信機、注射器といった、中学生の所持品とは思えないような物ばかり入っている。

服部 めぐみ (はっとり めぐみ)

あるび田市に住む中学3年生の女子。真山真矢とはクラスメイトで、真矢と共に肝試しに参加した一人。栗色の長髪を左右に分けてツインテールにしている。明るく活発な性格。クラスメイトの小熊咲が「奴ら」に体を乗っ取られてしまった事を機に、親友の池永ナオが不登校になってしまい、精神的ダメージを負うが、真矢と共に「奴ら」と戦う事を決意する。 好きな異性のタイプは、イケメンで体育系のワイルドな年上の先輩。勉強が嫌いで、学校の成績は芳しくない。

神宮寺 凛子 (じんぐうじ りんこ)

あるび田市に住む中学3年生の女子。黒髪ロングヘアの美人で、クラスではアイドル的な存在。実家は代々、製鉄所を経営しており、成績優秀で品行方正なお嬢様。2か月前に両親が事故死し、会社を乗っ取られてしまった事をきっかけに不登校になっていた。だが、あるび田市で「奴ら」が人々を襲う事件が勃発してクラスメイトが次々と引越しをしていく中、突然学校に登校して来るようになる。 しかし、以前と比べて感情の起伏が激しい性格に豹変。髪の毛も白髪になり、外見的にも著しく変わってしまった。台所には生まれてから一度も立った事がなく、料理はまったくできない。

小熊 咲 (おぐま さき)

あるび田市に住む中学3年生の女子。真山真矢とはクラスメイトにして家が近所の幼なじみで、真矢と共に肝試しに参加した一人。ボブヘアで前髪にひよこの形をしたヘアピンを付けている。声が小さく、おとなしくて内向的な性格をしているが、学校でいつも一人でいる真矢を心配するなど、優しい心の持ち主。「依子」という妹がいて、「ムク」という名前のペットを飼っている。 あるび田市内にある実家から戻って来た母親の異変に気づき、真矢に助けを求めるが間に合わず、「奴ら」に体を乗っ取られてしまう。

池永 ナオ (いけなが なお)

あるび田市に住む中学3年生の女子。茶色い長髪を左右に分けてツインテールにしている。クラスメイトの真山真矢とは家が近所の幼なじみで、真矢と共に肝試しに参加した一人。誰にでも分け隔てなく接する、社交的な性格をしている。気が小さく、クラスメイトの小熊咲が「奴ら」に体を乗っ取られてしまった事にショックを受け、家に引きこもってしまうような繊細な一面も持っている。

佐藤 桐人 (さとう きりと)

あるび田市に住む中学3年生の男子で、真山真矢のクラスメイト。黒髪のショートカットで、唇の左端にほくろがある。自転車が趣味で、好きが高じて一人で自転車旅行をするほど。クラスメイトたちと行った肝試しの最中に「奴ら」に襲われ、体を乗っ取られてしまう。

緒方 (おがた)

先祖代々、神宮寺家で働いている執事の女性で、神宮寺凛子が幼い頃から身辺の世話をしている。青くて長い髪を左右に分けて三つ編みにし、右目にモノクルをかけている。あるび田市で「奴ら」が人々を襲う事件が勃発して以降、持ち前の戦闘術を駆使して、命がけで凛子を守り抜いてきた。無表情で物静かな性格をしており、普段からあまりしゃべる事がない。

重兼 京 (しげかね きょう)

捜査一課の刑事の女性。黒髪のロングヘアで、目の下にそばかすがある。手で口元を隠しながら話す癖があり、気だるそうな雰囲気を全体的に醸し出しているが、現場では状況に応じて機敏に対応するスペシャリスト。警察が新聞記者・大村秀徳殺害の容疑者として割り出す前から、宇都宮隆司と対面していた真山真矢たちに興味を抱き、真矢たちに事情聴取を行った。 以降、真矢たちを信頼に値する人物と判断し、協力関係を結ぶ。

大村 秀徳 (おおむら ひでのり)

産英新聞の記者の男性。黒い短髪で眼鏡をかけている。まじめで仕事熱心な性格をしており、近年犯罪が多発するあるび田市への転居者が、関東を中心に急増している事に疑問を抱き、その真相を追っていた。そのさなか、「奴ら」が人間を襲っている場面を目撃。以来、公には報道されていないあるび田市の真実の姿を暴くために情熱を燃やしていた。 真山真矢たちと知り合い協力関係を結ぶが、「奴ら」とあるび田市の関係を知りすぎたため、宇都宮隆司に殺害されてしまう。

宇都宮 隆司 (うつのみや たかし)

あるび田市の顧問弁護士を務めている男性。容姿端麗で、茶髪を4対6に分けている。東大法学部を卒業している秀才だが、その正体は自我を持つ新しいタイプの「奴ら」。「奴ら」の存在に気づき、あるび田市の実態を暴いて全国に公表しようとしている大村秀徳を殺害し、大村がまとめていた調査書類やPCのファイルを抹消した。 その後、大村の勤めていた産英新聞のサーバーに侵入してウイルスを撒いた。狡猾でコミュニケーション能力が高く、「奴ら」の中では支配者階級の地位に立っている。

間辺戸 (まべと)

あるび田市の市長を務めている男性。短髪でスーツを着用している。近年増加する凶悪犯罪から市民を守るために、市内を高さ5メートルの壁で囲み、周囲の市からあるび田市を隔離した。だが、その正体は自我を持つ新しいタイプの「奴ら」。「奴ら」の中心人物的な存在で、真山真矢が通っていた沙川街の中学校や、あるび田市役所の爆発事故にも関与している。

奴ら (やつら)

あるび田市を中心に、人間を襲って乗っ取る謎の生命体。「奴ら」に襲われた人間は、数分で体を乗っ取られてしまう。人間の体を乗っ取った「奴ら」は、人間になりすまして人間社会に溶け込み、着々とその数を増やし続けている。これにより、あるび田市は「奴ら」ばかりが住む街となった。人間の言語を話す事が可能なほか、「奴ら」だけにしか解らない言語も話し、走る速度は時速30キロ以上。 基本的には自我を持たないが、例外的に、宇都宮隆司や間辺戸のような自我を持つ者も存在する。

場所

あるび田市 (あるびたし)

真山真矢たちが通っている学校のある市。東京23区と同じ広さの広大な山林地帯を持っている。ある日突如、「奴ら」と呼ばれる謎の生命体が出現し、次々と人間の体を乗っ取っていく事件が発生する。この事件を機に、あるび田市は「奴ら」だけの住む街となり、市長の間辺戸が市民を守るために市内を壁で囲む事を決断。以来、市境を5メートルの壁で隔てた。 市のマスコットキャラクターは、D52機関車をモチーフにしてデザインされたD52くん。

千津島高等学校 (せんづしまこうとうがっこう)

あるび田市の市外にある高校で、真山真矢や服部めぐみが通っている。丘の上に所在しているが、徒歩3分以内にコンビニ、洋菓子店、本屋、スーパーマーケットが完備されている。また最寄りの駅までバスで5分と、生活環境や交通の便は非常にいい。真矢の自宅もこの千津島高等学校の近くにある。

書誌情報

バイバイ人類 全5巻 〈ジャンプコミックス〉 完結

第1巻

(2016年7月4日発行、 978-4088807126)

第2巻

(2016年11月4日発行、 978-4088807997)

第3巻

(2017年4月4日発行、 978-4088810386)

第4巻

(2017年10月4日発行、 978-4088811437)

第5巻

(2017年11月2日発行、 978-4088812526)

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