概要・あらすじ
西暦1978年。浪人生・敷井隆の下宿の庭から第二次世界大戦中に投下された不発原爆が発見される。この原爆は、パニック・シンジケートなる謎の組織が、爆破スイッチを握っており、もし爆破されれば国際社会の均衡は崩れ、第三次世界大戦に発展しかねない。都民が一斉非難をする中、隆は泰然と構えるのだったが、無人の首都にパニック・シンジケートの魔の手が迫っていた。
登場人物・キャラクター
敷井 隆 (しきい たかし)
18歳。東京都文京区の風化荘アパートの四畳半に下宿する九州出身の浪人生。路上で立ち話をした中年男が狙撃射殺されてしまい、それ以降、怪しげな人物達に身辺を嗅ぎまわられることになる。小心者で用心深いが、神経は図太く、周囲で殺人が起こっても意外に動じない。風化荘の庭で発見された原爆騒ぎで無人と化した都内で好き放題を繰り広げる。
北野 ミレイ (きたの みれい)
カリフォルニアからの帰国子女。由紀という姉がいるが、実は姉妹は共に秘密組織パニック・シンジケートの一員。原爆爆破を阻止するために派遣された日本の秘密情報部員と相打ちになる。
集団・組織
パニック・シンジケート
『パニックワールド』に登場する組織。世界に紛争の種をまき、そのドサクサに脅迫や略奪行為を行う国際犯罪結社。第二次世界大戦中に東京へ投下された原爆を爆破すると脅し、日本政府に対し多額の金を要求する。また、都民が総避難した無人の東京に降下し、残された無尽蔵の金目のものを狙う。
その他キーワード
原爆 (げんばく)
『パニックワールド』に登場する爆弾。第二次世界大戦中の昭和20年8月1日、広島、長崎に先駆けて東京に投下された不発弾。ナガサキ型プルトニュウム爆弾と呼ばれ、破壊力は20キロトン。この弾頭は、特殊なFM電波で始動する特殊なもので、パニック・シンジケートの持つトランジスターラジオ型の起爆装置で遠隔爆破することができる。