概要・あらすじ
40年前に現れ、姿を消した超能力者バビル2世。彼自身と、彼の所有するバベルの塔を手中に収めようと、アメリカが全軍をもって襲撃をかける。21世紀の最新鋭兵器のみならず、バビル2世の血液で超能力を得た101部隊、アメリカと密かに接触して超テクノロジーを与えてきた異星人たちとの戦いは複雑化し、バビル2世は次第に疲弊していく。
登場人物・キャラクター
山野 浩一 (やまの こういち)
遠い先祖バビル1世より超文明の遺産バベルの塔を託された、バビル2世と名乗る超能力少年。彼を狙うアメリカ軍に対し、自身の超能力と三つのしもべを駆使して立ち向かう。
ロプロス
バビル2世の命令に従う三つのしもべの1つ。翼を生やした、100m以上の巨大人型ロボットといった外見。最新鋭ジェット戦闘機を遥かに上回る飛行能力を持つ。40年前にモンゴルへ墜落し、恐竜の化石のような形状で沈黙していたが、落雷のエネルギーで復活する。
ポセイドン
バビル2世の命令に従う三つのしもべの1つ。陸上では100mを超える巨大人型ロボット、海中では全長130mの潜水艇の如き形状をとる。海中では無敵だが、陸上では人類の高出力兵器にしばしばダメージを与えられ、苦戦している。
ロデム
バビル2世の命令に従う三つのしもべの1つ。何にでも変形できる不定形生命体で、主に黒豹のような形態をとるが、人間の青年の姿で行動することも可能。肉声やテレパシーでバビル2世と会話でき、常に高い忠実さを示している。
伊賀野 晋作 (いがの しんさく)
日本政府の官房長官を務める男。かつてはバビル2世と行動を共にした事のある国家保安局諜報員だった。バビル2世を捕えようとするアメリカに抵抗を続け、ついには官房長官を辞して体ひとつでバビル2世のもとへ駆けつける。
クリス・サンダー
アメリカ国務長官。高い知能を持つ才女で「超能力者」(サイキッカー)と渾名される。事実、テレパシー等の超能力を持ち、監視者の一人でもある。
バイラス
超能力兵士の研究過程で偶然生まれた、生体兵器。異様な形状を持ち、単体でバビル2世と互角に戦う戦闘能力を持つ。ネバダではより小型の量産型多数がバビル2世、伊賀野晋作と戦った。
ヨミ
バビル2世と同じく宇宙人の祖先を持つ超能力者。かつては世界征服を目指し、祖先の遺産であるバベルの塔をめぐってバビル2世と何度も対立した。今なお世界中に多くの信奉者を潜伏させている。クリス・サンダーら監視者による干渉を快く思わず、現在は、バビル2世を援護する立場をとる。
古見 由美子
山野浩一の同級生だった少女。家が病院であり、負傷したバビル2世を治療したこともあった。現在は2児を持つ女医。
H・S・トルーマン
アメリカ合衆国第33代大統領。現在も宇宙ステーション内で存命しており、MJ-12の長を務める。地球人を導くため、異星人のオーバーテクノロジーが必要と主張する。
マーズ
地球人を危険視する異星人が古代から送り込んでいた、青年の姿をした人造人間。彼が死亡するか、彼がガイアーに命じるかすれば、地球は爆破される。だが、事故により己の使命を忘れてしまう。
ガイアー
地球人を危険視する異星人が、マーズや他の超兵器と共に古代から送り込まれた、巨大ロボット。マーズが命じるか、マーズが死亡するかすれば、地球を爆破する使命を帯びている。
集団・組織
101部隊 (わんぜろわんぶたい)
『バビル2世 ザ・リターナー』に登場する組織。アメリカが所有する超能力兵士の部隊。アメリカの研究機関が、バビル2世の血液を普通の人間に輸血することで作り出した。「101」とは元々、バビル2世を指すコードネーム。
MJ-12 (まじぇすてぃっくとぅえるぶ)
『バビル2世 ザ・リターナー』に登場する組織。異星人と、極秘裏に異星人と接触している地球人からなる秘密組織。オーバーテクノロジーによって地球人を導こうとしているが一枚岩ではなく、それぞれが異なる思惑を隠し持つ。
ゼータ星 (ぜーたせい)
『バビル2世 ザ・リターナー』に登場する組織。1940年代から地球人に接触していた異星人の1つ。量子コンピューターや人工衛星からの砲弾コントロールなど、高度な科学技術をアメリカに流してきた。
クレジット
- 原作
前作
バビル2世 (ばびるにせい)
宇宙人バビルの後継者に選ばれた山野浩一が超能力者「バビル2世」として、悪の帝王ヨミと闘い、世界を守っていく姿を描く。 関連ページ:バビル2世
関連
その名は101 (そのなはわんぜろわん)
山野浩一は超能力者として101のコードネームを持つ少年である。彼はCIAによって自分の血液が悪用され、人工的に超能力者が産み出されていることを知る。研究機関から脱出した101は、その超能力を使って、人... 関連ページ:その名は101