概要・あらすじ
少女・吉岡晴は通学途中、車に轢かれそうになった猫の国の王子ルーンを助ける。晴はルーンの父親、猫の国の王・猫王から息子の妃にと見込まれてしまう。身の危険を感じた晴は、謎の声に導かれて「猫の事務所」を訪れる。そこで出迎えてくれたのは不思議な猫の顔をした人形バロンだった。そして彼は晴に事件の解決を約束してくれたのだった。
登場人物・キャラクター
吉岡 晴 (よしおか はる)
セミロングの動物が好きな優しい性格の少女。ただ、おっちょこちょいで、すぐよけいなことをしてしまったりする。飼っていたネコのユキちゃんが7~8年前にいなくなってしまったことをいまだに気にしている。
ムタ
『バロン 猫の男爵』に登場するネコ。十字街に住む白くて大きなネコ。右耳だけ茶色のブチがついている。本名はルナルド・ムーン。ぶっきらぼうだが、案外動きは素早く、頼りがいがある。猫の国へ行き、脱出した経験を持つ。
猫王 (みょうおう)
『バロン 猫の男爵』に登場する猫の国の王様。額に猫目石をつけ、魔法を使うことができる。息子のルーンを喜ばせようと吉岡晴に目をつけ、ルーンの妃にしようと画策した。思い込みが激しく、周りの者たちの話を聞こうとしない。
ルーン
『バロン 猫の男爵』に登場する猫の国の王子。左耳に耳輪をしている。人間界で車に轢かれそうになったところを吉岡晴に助けられた。かつて晴が飼っていたユキちゃんと恋仲。意外にのんびりした性格をしている。
ユキちゃん
『バロン 猫の男爵』に登場する猫の国の住人。かつて吉岡晴に飼われていた。小柄な体型の白ネコで、大きなリボンを首に巻いている。晴を心配して「猫の事務所」に行くようにアドバイスする。
その他キーワード
バロン
『バロン 猫の男爵』に登場する人形。「猫の事務所 地球屋」を開く猫の顔をした人形。シルクハットとスーツを着用している。大きさはムタより小さい。制作者が付けた名前はフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。優しくて思慮深く、落ちついた物腰の紳士。同作者の作品『耳をすませば』にも登場している。
トト
『バロン 猫の男爵』に登場するカササギの石像。120年前から吉岡晴が住んでいる町を見守っている。かつてケガをしたカラスを助けた晴に感謝している。バロンとは仲が良いが、ムタとはそりが合わない。
ベース
耳をすませば (みみをすませば)
図書カードに書かれた名前しか知らない相手に惹かれていく中学生の女の子と、その周囲の人々の恋模様を描いた少女マンガ。続編として『耳をすませば 幸せな時間』と、スピンオフ作品として猫の男爵が登場する『バロ... 関連ページ:耳をすませば
関連
耳をすませば 幸せな時間 (みみをすませば しあわせなじかん)
1995年に宮崎駿監督により映画化された、柊あおいの『耳をすませば』の続編。月島雫が中学3年の夏休みに体験した、不思議な出来事を描く。「りぼんオリジナル」1995年8月号に掲載された作品。 関連ページ:耳をすませば 幸せな時間