概要・あらすじ
いつも図書室にいる町田さわ子は、自分をバーナード・ショーをもじった「バーナード嬢」と呼んでほしいという少女。読書家に見えるが実は全く本を読まずに、いかにして読書家っぽく見せるかの努力をしているだけだった。彼女の奇行を、読書家の少年・遠藤が見ており、二人は迷走する読書トークを繰り広げる。次第に図書委員の長谷川スミカ、SFマニアの神林しおりを交えて、図書室での雑談は広がっていく。
登場人物・キャラクター
町田 さわ子 (まちだ さわこ)
『バーナード嬢曰く。』の登場人物。脳天気で明るく、読書家に憧れを抱く少女。バーナード・ショーをもじった「バーナード嬢」と呼んでほしいと言うも、だれも呼んでおらず、遠藤には心のなかで「ド嬢」と命名されている。読書をするのが面倒だけど、読書家になりたい、という思考の持ち主で、いかにして読まずに読んだフリをかっこ良くできるかを試行錯誤している。 神林しおりには、そのあまりのぐうたらっぷりを叱られていた。今では町田さわ子がすっかり神林になついてしまい、とても仲がいい。
遠藤 (えんどう)
『バーナード嬢曰く。』の登場人物。読書家ぶっている町田さわ子の奇行をウォッチしている読書家の少年。いつのまにか町田さわ子と仲良しになり、彼女のことを「ド嬢」と心のなかで呼んでいた。一昔前に流行った本を読むのが趣味など、読書傾向は少々偏っているものの、古典から『恋空』まで幅広く読んでいる。図書委員の長谷川スミカに好かれている。
長谷川 スミカ (はせがわ すみか)
『バーナード嬢曰く。』の登場人物。メガネをかけた図書委員の少女。積極的に図書室のオススメPOPを作るなど、図書室の管理に余念がない。小学生の頃から10年ごしのシャーロキアンで、翻訳や表記に強いこだわりがある。遠藤のことがとても好きで、カウンターからいつも見つめている。神林しおりのことは遠巻きに「マニアでメンドクサイ人」と見ていたが、シンパシーを感じて仲良くなった。
神林 しおり (かんばやし しおり)
『バーナード嬢曰く。』の登場人物。SFマニアのジト目の少女。SFには並々ならぬ情熱を注いでおり、翻訳、装丁などまでこだわっている。SFの話題になると饒舌になり、一人で吹き出してしまうことも多い。読書への姿勢がだらしない町田さわ子とは喧嘩が多かった。最近ではすっかり仲良しになっており、そのことを心底喜んでいる自分に気づいて隠そうとしている。 長谷川スミカに対しては「マニアでメンドクサイ人」と見ていたが、シンパシーを感じて仲良くなった。学校の近所の喫茶店でバイトをしている。