バール横丁奇譚

バール横丁奇譚

不可思議な現象が日常茶飯事である奇妙な商店街「バール横丁」を舞台に、その住人たちが不可思議な事態に巻き込まれる日々を描いた4コマコメディ。同時に、生き霊の少年と人間の少女が恋に落ち、なんとかして本来の姿で結ばれようと奔走するラブストーリーとしての側面もある。

正式名称
バール横丁奇譚
ふりがな
ばーるよこちょうきたん
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

有田セトが通う高校には、セトにしか姿が見えない奇妙な存在が出没していた。その正体は、セトのアルバイト先である古道具屋「愚庵」の店長、益子相馬の、17年前の記憶が具現化した存在であった。その「相馬(高三Ver.)」に対して恋に落ちたセトは、告白して相思相愛となることに成功。しかし同時に、今のように分裂している状態が続けば、相馬の精神が危険な状態に陥るという事実を知ることになる。

こうして、相馬をもとの1人の状態に戻すため、セトの奔走が始まるのであった。

登場人物・キャラクター

有田 セト

高校1年生の女子。古道具屋「愚庵」でアルバイトをしている。しょっちゅう超常現象に巻き込まれているが、気丈な性格なので、へこたれることはない。学校に現れる相馬(高三Ver.)に対して恋愛感情を抱くようになり、告白して恋人同士となる。

益子 相馬 (ますこ そうま)

古道具屋「愚庵」の店長を務める男性。年齢は35歳。過去の記憶を一部失っており、その記憶は相馬(高三Ver.)、相馬(幼稚園児Ver.)という生き霊の形をとって具現化している。現在は、最近の事柄についても健忘がひどくなり始めている。

相馬(高三Ver.)

益子相馬の17年前の記憶が具現化した存在。有田セトと同じ高校に通っていた、高校3年生当時の相馬と同じ姿をしている。セトからは「店長」と呼ばれている。生き霊の一種で、セト以外の人間には見えないが、触れることはできる。また出現するのは学校の中のみで、外に出ることはできない。セトに告白され、恋人同士となる。

相馬(幼稚園児Ver.)

益子相馬の幼い頃の記憶が具現化した存在。幼稚園児の姿をしている。相馬(高三Ver.)が学校にしか現れないのと同様、相馬(幼稚園児Ver.)も一定の限られた場所でしか行動することができない。生き霊の一種で、セト以外の人間には見えないが、触れることはできる。

18年後の相馬 (じゅうはちねんごのそうま)

18年後の未来からやって来た益子相馬。同じく18年後の有田セトとともに姿を現したが、そのセトは時間経過に相応の加齢を見せていたにも関わらず、18年後の相馬は、現在35歳である相馬とほとんど外見年齢が変わっていない。その理由をセトに問われても、はぐらかすばかりで真相を告げようとはしなかった。

白石 萩乃

高校1年生の女子。有田セトのクラスメイトで、園芸部に所属している。セトの幼なじみであり、親友。学校内に生き霊として、アイルランドから姿を現したアンソニーと恋に落ち、遠距離恋愛を始めた。その後、冬休みに、アンソニーに会いにアイルランドまで出かけて行く。

アンソニー

アイルランド人の少年。有田セトの学校に生き霊として姿を現し、言葉は通じないものの、アイルランドに伝わる服の文様でその意を伝え、白石萩乃と恋人同士になった。その後、再び不思議な現象に見舞われ、今度は生霊ではなく、本人が日本に姿を現した。

伊万里

商店街「バール横丁」で、中央アジアの織物であるキリムの店「地母神(エリベリンデ)」を営む女性。35歳の既婚者で、子供もいる。益子相馬とは高校時代にクラスメイトだった。「バール横丁」の住人ということもあって超常現象に耐性がある。相馬の記憶が生き霊となっていた事実にもすぐ理解を示し、その記憶を統合するために協力を申し出る。

場所

バール横丁 (ばーるよこちょう)

古民家を改装した古本屋や古道具屋などが立ち並ぶ商店街。不可思議な現象が日常的に起こる場所であり、人ならざる者、奇妙な生き物、時間や空間を超越した存在などが入り乱れ、超常の力を持ったアイテムなどが出回っていることも多い。

愚庵 (ぐあん)

商店街「バール横丁」にある古道具屋。益子相馬が店長を務めていて、有田セトがアルバイトをしている。基本的にあまり客は来ないが、不思議なアイテムが集まる場所となっており、セトや相馬が怪奇現象に巻き込まれることは日常茶飯事である。

その他キーワード

ソーサーのないカップ

見た目は普通だが、不思議な力を持ったカップ。有田セトが「コーヒーを飲みたい」と念じると、中にコーヒーが現れるが、コーヒーそのものは近くに実際に存在していたコーヒーを横取りしたものである。飲み物に限らず、ダイヤを願った時には近くの宝石店のダイヤを横取りしてカップの中に出現させた。しかし忠実に叶えるのはセトの願いだけであり、相馬(高三Ver.)が真似をした時には、願った飲み物と別のものを出現させた。

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