パイナップルARMY

パイナップルARMY

民間軍事援助組織・CMAに所属する軍事インストラクター、ジェド・豪士が、さまざまな事情を抱える人物の元に派遣され、生き延びるために戦闘方法をレクチャーしていく1話完結および数話からなるショートストーリー作品。連載当時の1980年代の世界情勢を物語の中に反映させており、2000年代に社会問題になった民間軍事援助組織をいち早く取り入れた職業漫画。原作は工藤かずや。

正式名称
パイナップルARMY
作画
原作
ジャンル
戦争
レーベル
ビッグコミックス(小学館) / 小学館文庫(小学館) / マイ ファースト ワイド(小学館)
巻数
全8巻完結
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概要・あらすじ

民間軍事援助組織・CMAに所属する元傭兵の軍事インストラクター、ジェド・豪士が、様々な事情により戦う術が必要になった人々に、生き残る方法をレクチャーしていく。そして、ジェド・豪士が依頼を次々と受けては片付けていくなかで、怪しげな影が見え隠れし始める。それは、かつてベトナム戦争でジェド・豪士に地獄を見せた、謎の日本人テロリストであった。

登場人物・キャラクター

ジェド・豪士 (じぇど・ごうし)

主にヨーロッパを拠点としている日系人で、民間軍事援助組織・CMAの軍事インストラクター。拳銃や爆弾の扱いから格闘技の指導、場合によっては歩兵小隊まるごとの軍事訓練なども請け負う。依頼主に対しては勝つことよりも生存を第一に考えており、そのカリキュラムは凄まじく過酷。 建前上は戦い方を教えるだけだが、訓練中のアクシデントなど状況によっては自ら武器をとって戦うこともある。また、旧友やかつての恩人達の招聘に応えた結果、大きな事件に巻き込まれることも珍しくない。かつてはアメリカ海兵隊隊員としてベトナム戦争に参加し、除隊後は傭兵として各地を転戦。1979年のリビアでの戦闘にて、状況によっては簡単に傭兵を見捨てる大国のエゴに憎悪し引退した。 西側諸国では名の知れた爆発物のスペシャリストで、ブービートラップ用のピアノ線を携帯。また、グレネードランチャーの達人でもあり、ライフルのように扱い正確に標的を爆破する。オフの時は拳銃を持たない主義で、趣味の日曜大工に没頭しているが腕前は今ひとつである。

(ちん)

情報収集のエキスパートで、中南米で活動していた頃のジェド・豪士の部下。1979年のリビアの戦闘にも同行しており、傭兵経験もある。その口調から中国人のようだが、詳細は不明。ジェド・豪士との付き合いはかなり長く、バカンスにも同行。チェスの相手でもあり、ジェド・豪士に負けたことがない。

ジャネット

スナイパーライフルを操る女性の狙撃兵で、走っているオープンカーから追いかけてくる車のタイヤを正確に撃ち抜けるほどの腕前を持つ。1981年のエルサルバドルにて、ゲリラの攻撃を受ける一個中隊救出任務についた時にジェド・豪士と出会った。ジェド・豪士に惚れており、くっついては離れてを繰り返していたが、諦めて別の男性との結婚を決意。 だが、結婚式の5分前にジェド・豪士に呼び出され、腐れ縁を続けることになる。

サミュエル・ハリデー

40年間アメリカ軍に在籍し、闘将とも呼ばれた退役軍人の老人。ノルマンディ上陸作戦を初陣に、朝鮮戦争やベトナム戦争などに従軍した。ベトナム戦争では次々と送り込まれる新兵たちを勇気づける父親のような存在で、ジェド・豪士からもそう思われていた。最終的な階級は准将。 退役後はスミソニアン兵器博物館の館長をしていたが、ジェド・豪士の危機に戦車・M4シャーマンを持ちだして救出に来るなど、現役時代と変わらない闘将ぶりを見せる。

ジェフリー

格闘技のエキスパートで、凄腕のドライビングテクニックも持っている黒人の男性。ジェド・豪士とはアフリカで出会い、「少尉殿」と呼んで慕っている。また、傭兵時代の戦友でもあり、1979年のリビアの戦闘でも共に戦った。服役中にも関わらず脱獄して、有事に巻き込まれているジェド・豪士を助けに来る粗暴な人物だったが、のちに陽気な姿を見せることが多くなる。

オールビー・コーツ

筋金入りの軍人で、ベトナム戦争時代からのジェド・豪士のライバル。ジェド・豪士とは幾度と無く敵味方に分かれて戦場で相まみえた。アメリカ軍第31海兵隊の指揮官だったが、核兵器の使用権限を大統領から副大統領へと移行させるクーデターに参加し、指名手配犯となる。 最終章の小東夷率いるテロリスト・黒の手紙結社との戦いでは、ジェド・豪士と共に戦った。

バーバラ

民間軍事援助組織・CMAのマンハッタンオフィスに勤務するエージェントの女性。アメリカ在住時のジェド・豪士に仕事を紹介している。ジェド・豪士に気があるようだが、肝心のジェド・豪士にはまったく気がつかれていない。禁止されている他者の仕事の書類を上司に内緒でジェド・豪士に見せるなど、大胆で肝の太い一面を持つ。

ミゲール

ウエストバージニア州のグジニア農場で働く大柄な男性。かつてのジェド・豪士の部下で、ジェド・豪士を「軍曹」と呼んで慕っている。核兵器の使用権限を大統領から副大統領へと移行させるクーデター事件で、それを世間に公表しようと機密書類のフロッピーディスクを盗み出したグジニア農場の雇い主の息子・レオン・グジニアを助けるため、ジェド・豪士とともに行動。 入手したフロッピーディスクを守るため、大型トラックに跳ねられて死去した。

バレンヌ

パリのフォルショー通りを拠点とする娼婦たちのまとめ役。多くの上客に通じており、金回りがいい。殺人事件を目撃され、口封じのために娼婦たちを無差別に殺害していた国土監視局(DST)の男たちと戦う方法を身につけるため、ジェド・豪士に協力を仰ぐ。最終章の直前に再登場し、黒の手紙結社のメンバーに追われて負傷したオールビー・コーツを匿った。

キース

傭兵時代のジェド・豪士の部下で、その右腕として信頼されていた男性。過酷な戦場の中でも笑顔を絶やさないジョーク好きの明るい男だったが、1979年のリビアの戦闘で敵の銃弾を受けて25歳の若さで死亡する。不幸な生い立ちで、同じような境遇の人々を救うために戦っており、すべてを真っ白に美しく覆い尽くす雪が大好きだった。

トム・ローガン

不動産屋を装っているが、実は凄腕の経歴を持つCMA所属のフィクサー。ジェド・豪士が受けたベンガル兵訓練の妨害任務に就く。ジェド・豪士とは同じマンションにすむ住人同士であり、日曜大工でも勝負していた。CMAからの任務ではジェド・豪士に敗北して手を引くこととなったが、日曜大工勝負では勝利を収め、5ドルを勝ち取る。 最終章の小東夷率いるテロリスト・黒の手紙結社との戦いでは、ジェド・豪士と共に戦った。

ハイツマン

最終章の小東夷率いるテロリスト・黒の手紙結社との戦いで登場した男性。黒の手紙結社の追手により負傷したオールビー・コーツのボディガードを務めており、その後はジェド・豪士とともに黒の手紙結社と戦った。元グリーンベレーと語っていたが、ある事情により身元を偽っており、その正体はソ連の特殊部隊スペツナズ所属の将校。

小東夷 (しゃおとんいー)

テロリストたちのカリスマとして、その存在のみ匂わせていた男。ゲリラ戦術を得意とし、消音装置を内蔵した銃を多用する。ベトナム戦争ではベトコンたちを率いてジェド・豪士の在籍した部隊を襲撃し、壊滅寸前にまで追い込んだ。最終章で黒の手紙結社を設立し、ジェド・豪士と対決。 その目的は核廃棄物を搭載したコンテナをベルギーのブリュッセルで爆破させて、ヨーロッパ全土を壊滅することだった。

集団・組織

CMA

『パイナップルARMY』に登場する組織。軍の有力者や退役軍人たちからの多額の寄付で成り立っている世界規模の民間軍事援助組織。倉庫にはFBIやCIAも極秘扱いにする重要資料が保管されている。主な任務は依頼人に戦闘訓練を施す軍事インストラクターや、政治活動や有力者の活動を裏側から支援するオフィサーなど。 人手が少ないようで、軍事インストラクターのジェド・豪士がオフィスワークに駆り出されることもあった。

書誌情報

パイナップルarmy 全8巻 小学館〈ビッグコミックス〉 完結

第1巻

(1986年5月発行、 978-4091810816)

第2巻

(1986年5月発行、 978-4091810823)

第3巻

(1986年12月発行、 978-4091810830)

第4巻

(1987年4月発行、 978-4091810847)

第5巻

(1987年7月発行、 978-4091810854)

第6巻

(1987年11月発行、 978-4091810861)

第7巻

(1988年7月発行、 978-4091810878)

第8巻

(1988年9月発行、 978-4091810885)

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