百年戦記 ユーロ・ヒストリア

ブラウザゲーム『百年戦記 ユーロ・ヒストリア』の世界観をもとに構成されたコミカライズ版。百年戦争が勃発した中世のフランスを舞台にし、若き少年少女達が戦地を駆け抜ける姿を描いた戦記ファンタジー。「別冊少年マガジン」2014年5月号から2015年3月号にかけて掲載された。

正式名称
百年戦記 ユーロ・ヒストリア
原作者
カプコン
漫画
ジャンル
戦争
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
全2巻
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あらすじ

第1巻

フランスの小さな村で生まれ育ったリュカルカの兄弟は、領主によって強制的に傭兵ギルドへと入れられ、生き分かれてしまう。3年後、フランス王国軍直属の傭兵ギルドで小隊長になったリュカは、イングランド軍に対抗する有力な戦士へと成長を遂げていた。しかし、とある戦いの中で、近年イングランド軍で頭角を現した騎士が、ルカであるという衝撃の事実を知ってしまう。1年後、イングランド軍に占拠されたオルレアンのトゥーレル砦を奪還するため、聖女ジャンヌ・ダルクが率いるフランス解放軍が動き出した。解放軍の中隊長に出世していたリュカは、トゥーレル砦への強襲を計画するが、自軍に忍び込んでいた間者から、仲間の中に裏切り者がいる事を示唆されてしまう。その言葉通り、トゥーレル砦へ突撃を開始した解放軍は、イングランド軍を指揮するルカに完全に手の内を読まれ、火薬兵器によって退却に追い込まれる。リュカは裏切り者が同じ中隊長のフリューゲルだとにらむが、そのフリューゲルも何者かによって惨殺され、真相は闇の中へと葬られる。その後、リュカ達はトゥーレル砦に少人数で忍び込み、火薬を水浸しにする事で無力化を目論むのだった。

第2巻

聖女ジャンヌ・ダルクが農夫の娘にすぎないという噂が解放軍に流れ、ペテン師として拘束されるジャンヌ。噂される自らの生い立ちを認めたジャンヌは、それでも自分について来てほしいと兵士達に懇願する。その最中、天空から差した一条の光がジャンヌを照らしたため、ジャンヌは本物の聖女として認められる事になった。しかしその直後、仲間のクロエが何者かの手で瀕死の重傷を負わされてしまう。怒りに震えたリュカは、部隊を率いてトゥーレル砦へと出撃。強敵のハワードドミニクを撃破し、城門を突破する事に成功する。トゥーレル砦の中にいたのは、裏切り者のフリューゲル。彼女は己の死を偽装し、作戦情報をイングランド軍に渡していたのだった。リュカとの死闘とクロエの説得を経て、戦う意思を失ったフリューゲルだったが、クロエと共にイングランド軍に殺害されてしまう。激高したリュカは、敵の有力騎士であるマンフレッドを撃破。しかし、現場に現れたルカの策略にはまり、袋の鼠となってしまう。敵味方の区別なく、紅蓮の炎で焼き尽くそうとするルカに対し、リュカは彼がイングランド軍の騎士として戦う理由を問いただすのだった。

登場人物・キャラクター

リュカ

フランスのノルマンディー地方にある小さな村で生まれ育った少年。明るく元気でバイタリティにあふれ、剣を振るったら誰にも負けない根っからの剣士。日々の食べ物にも事欠く貧しい家に育ったため、早く立派な兵士になって母親と弟のルカを養おうとしている家族思いな性格。些細な罪により、領主の手で傭兵ギルドへと強制的に入れられ、母親やルカと生き別れてしまう。 傭兵ギルドに入ったあとは、ずば抜けた戦いのセンスを発揮してめきめきと頭角を現し、4年後にはフランス解放軍に所属、聖女ジャンヌ・ダルクのもとで第二中隊長として、フランス解放のために死力を尽くす事になる。幼い頃から鍛えあげた剣の腕は一流で、指揮官としての能力にも優れており、不利な戦況でも的確な指示を出し、多くの仲間の命を救っていた。 訓練と戦いに明け暮れる日々を送る中でも、時間を見つけては生き分かれてしまったルカを探し続けていたが、とある戦いでルカがイングランド軍の有力騎士となっていた事を知り、驚愕する。

ルカ

フランスのノルマンディー地方にある小さな村で生まれ育った少年。リュカの弟で、非常におとなしく、人や動物を傷つける事をためらう心優しい性格。武器をとっての戦いはからっきしだが、戦術的な指揮をとる才能には優れていた。些細な罪によって領主に傭兵ギルドに強制的に入れられ、母親やリュカと生き別れる事となり、その後、イングランド軍の傭兵部隊に送られた。 過酷な体験を経たのち、ノルマンディー地方の領主権を手に入れるために、出世を目指すようになる。勝利のためなら敵味方を問わず殺戮するという、非情な戦略を採用する事もいとわない冷徹な指揮官。人の血で赤く染まった羽根飾りのついた兜をかぶっており、近年のイングランド軍の象徴としてフランス軍からは非常に恐れられていた。 のちにフランス領オルレアンにあるトゥーレル砦の指揮官となってフランス解放軍を大いに苦しめ、兄であるリュカも翻弄し続ける。

ジャンヌ・ダルク

フランス救国の徒として国民から崇められている聖女。フランス軍大隊長としてオルレアン解放軍の指揮をとっている。凛として美しく、心優しい女性として振る舞っており、兵士や従者から非常に慕われてる。しかし、気心の知れた仲間が集まる作戦会議場では、表向きの姿とは異なる自由奔放な振る舞いをしており、特にリュカに対しては小言と嫌味ばかりを吐いていた。 そのため、リュカからは「根っからの性悪女」だと、心の中で毒づかれていた。もともとは一介の農民の娘だったが、親友のリリアーヌが聖女認定を受けたあとにイングランド軍のマンフレッドに惨殺されたため、自ら聖女を名乗り、フランス解放のための戦いに身を投じた過去を持つ。

ジスラン

オルレアン解放軍に所属する青年で、第一中隊長を務めている。リーチの長い長刃剣を自在に扱うかなりの実力者。クールで生まじめな性格をしているため、勝手気ままな言動を繰り返すクロエには手を焼いている。過去にイングランド軍の捕虜になっていた時期があるが、そんな苦境の中でもイングランドには決して寝返らなかった芯の強い人物。

クロエ

オルレアン解放軍に所属する若く美しい女性で、第三中隊長を務めている。非常に露出度の高い格好ををしているのが特徴で、作戦会議場でも自分勝手な言動を繰り返している奔放なタイプ。もともとはイングランド人で、親に対する反発からフランス軍へと加わった過去を持つ。無口なフリューゲルに度々ちょっかいを出している。

フリューゲル

オルレアン解放軍に所属する女性で、第四中隊長を務めている。背が非常に低い。つねにマントと兜で容姿を隠しているため、仲間であるリュカすらも、彼女が女性である事を知らなかった。実はイングランド軍のスパイで、軍議上のすべての情報をトゥーレル砦を占拠するルカへと漏らしていた。のちにトゥーレル砦内に進入したリュカ達と敵対し、巨大な鎌と人知を超えた身軽な動きで翻弄した。

トマ

フランス軍に所属する少年。リュカやロランとは傭兵ギルド時代からの親友で、苦楽を共にしてきた間柄。投げナイフの達人で、百発百中の腕前を誇る。気さくかつ面倒見がいい性格をしており、過酷な戦場においてリュカを支えるよき友人となった。ロランの事を憎からず思っているが、その気持ちは本人に伝えてはいない。

ロラン

フランス軍に所属する少女。リュカやトマとは傭兵ギルド時代からの親友で、苦楽を共にしてきた間柄。弓の達人で、狙った獲物を正確に矢で射抜く事ができる。ここ最近、トマの事を異性として意識するようになった。

マンフレッド

イングランド軍に所属する騎士の男性。長髪の強面で、戦闘と指揮の両面に優れた強者。聖女として認定されたリリアーヌの情報をいち早くつきとめ、フランス軍の士気をくじくためにためらいなく惨殺するなど、残虐非道な性格。のちにルカの部下となり、トゥーレル砦でリュカ達と死闘を繰り広げる。

リリアーヌ

フランスの小さな村で生まれ育った、聖女になるのを夢見ている少女。親友であるジャンヌ・ダルクのアイデアで、村に咲き乱れた百合をたくさん家に集めた事がきっかけとなり、フランス政府から聖女として認定された。しかし、聖女出現の噂を聞きつけたマンフレッドによって惨殺されてしまう。

ドミニク

イングランド軍に所属する隊長格の騎士。各地の戦場で名を馳せた優れた傭兵で、剣の達人。目にもとまらぬ素早い刺突で相手の動きを封じ、敗北へと追い込む。ハワードと打ち合わせて武器の相性がいいリュカと戦い、その素早さによって大苦戦させていた。

ハワード

イングランド軍に所属する隊長格の騎士。威風堂々とした体格で、各地の戦場で名を馳せた優れた傭兵。斧の達人で、長斧剣を振るって相手を叩きのめす。ドミニクと打ち合わせて武器の相性がいいジスランと戦い、彼を敗北寸前まで追い詰めていた。

クレジット

原作

カプコン

書誌情報

百年戦記 ユーロ・ヒストリア 全2巻 講談社〈講談社コミックス〉 完結

第1巻

(2014年10月9日発行、 978-4063952261)

第2巻

(2015年3月9日発行、 978-4063953084)

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