概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
渡 浩国 (わたり ひろくに)
とある会社に勤務するサラリーマン。面倒見がよく穏やかな性格の持ち主。一日平均16時間労働、休日出勤当たり前の社畜生活を5年続けており、心身共に疲弊している。死を覚悟するほど疲れ果て、路上に倒れ込んだある日、子供の頃に近所に住んでいた年下の深谷甲斐と12年ぶりに再会する。住む場所を失ったという甲斐に同居をせまられ、やむなく同居生活を送ることになる。幼少期の甲斐は複雑な家庭事情を抱えており、一人で公園のベンチに座っていることが多く、渡浩国はそんな彼の面倒をよく見ていた。将来、結婚を約束したこともあったが、その時は本気にしていなかった。しかし、甲斐からゲイであることをカミングアウトされ、結婚の約束をした仲なのにと詰め寄られることになる。そんな落ち着かない日々を送る中、浩国自身への愛情を真っすぐに伝えてくる甲斐を意識するようになる。職場では上司からのパワハラに悩まされ、食事も睡眠も満足に取れない生活環境にあったが、甲斐との同居生活を始めてからは、彼のおいしい食事や自分の好きなものはなんでも知っている甲斐との生活の居心地のよさに癒され、人間らしい生活を取り戻していく。
深谷 甲斐 (ふかや かい)
ゲイの青年。小学生の頃まで渡浩国の実家近くで父親と暮らしていたが、母親はおらず父親はたまにしか帰ってこないため、寂しい思いをしていた。食事はいつもやきそばパンで、公園のベンチで一人で過ごすことが多く、年上の浩国によく面倒を見てもらっていた。ある日、父親の転勤で突然引っ越すことになり、浩国にあいさつできないまま別れることになってしまう。その後、中学生の時に父親がリストラされて蒸発。中学を卒業してからは、定食屋で住み込みで働いていたが、店主が突然倒れてしまったために家を出た。頼れる身内がいなかったため、浩国の実家に連絡して彼の住所を教えてもらい、浩国と同居生活を始めることになる。勝ち気な性格でちょっと生意気なところがあるが、心優しく愛情表現が非常にストレート。子供の頃、将来浩国と結婚することを約束しており、浩国に今でも恋愛感情を抱いている。家事全般が得意で、浩国に朝昼晩とおいしい手料理を振る舞っている。