ヤング島耕作

ヤング島耕作

経済大国へ向かって躍進を続ける一方、浅間山荘事件やオイルショック、連続企業爆破事件など闇の部分も深かった日本の1970年代を背景に、大手電機メーカー・初芝電器産業に入社した、肩書のない若き日の島耕作を描く。「島耕作」シリーズの一作で、物語は『ヤング島耕作 主任編』へと続く。「イブニング」2001年9月号から2006年3号まで連載された。

正式名称
ヤング島耕作
作者
ジャンル
サラリーマン
レーベル
イブニングKC(講談社)
巻数
全4巻
関連商品
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概要・あらすじ

1970年、大手電機メーカー・初芝電器産業に入社した島耕作。7ヵ月の研修期間を経て、彼は第一志望であった営業本部販売助成部に配属され、新入社員としてひたむきに仕事に打ち込む。上司に叱責されたり、仕事に追われながらも、忘年会の幹事や花見の場所取りなど、雑務も精力的にこなしていく。私生活では寮暮らしから初の一人暮らしを経験する。

女性とはあいまいな交際を繰り返す島だったが、岩田怜子だけは一定の距離を保ちながら、常に彼の側にいるのだった。

登場人物・キャラクター

主人公

1970年に大手電機メーカー・初芝電器産業に入社した。新入社員研修で家電製品を川へ廃棄する問題をめぐりショップ店員ともめた際には、偶然通りかかった吉原初太郎会長に、21世紀のゴミ問題について会長に私見... 関連ページ:島 耕作

初芝電器産業の会長にしてカリスマ経営者。電化製品破棄をめぐってショップ店員と揉めていた島耕作が言い放った「モノを造った企業はモノを棄てる責任を負わなければならない」という考え方は中沢喜一のものだと知り... 関連ページ:吉原 初太郎

初芝電器産業東京北営業所の課長。「これからはモノが溢れる時代となり、企業は廃棄する責任も負うことになる」という彼の考え方が島耕作の心を動かす。その発言が島を通して吉原初太郎会長の耳に入る。キャンペーン... 関連ページ:中沢 喜一

中井

初芝電器産業の販売助成部野外広告課に所属する35歳のベテラン女性社員。島耕作が最初に配属された課の先輩で、仕事に厳しく周りからは「オールドミス」などと言われ怖がられている。島と飲みに行って意気投合し、アパートまで送ってきた彼を誘惑する。

重田 律子

初芝電器産業の特許部所属。販売助成部の書類倉庫で行っていた密通を島耕作に見られ、口止め料としてホテルに誘う。その後も島と週に2~3回会う仲となる。付き合いを重ねるうち、自分が連合赤軍の残党であると告白するが、島に「黙って見過ごすことができない」と言われ会社を辞めることになる。

写真家。日本写真家協会の理事を務める写真界の重鎮的存在で、静物を撮らせたら右に出るものはいないと言われている。アシスタントを虫けらのように扱い、良い写真を撮るためにはどんな暴挙も厭わない。島耕作と一緒... 関連ページ:松田 恒樹

真央

島耕作の住んでいた寮の近くのスナック「魔王」のママ。仕事で悩む島をリラックスさせようと、彼を自分の部屋へと誘って以降、肉体関係が続く。一方で、最近は冷たくされているが5年の付き合いになる三雲浩という男性がいる。

城田 登

初芝電器産業の販売推進部に配属された新入社員。父親はハツシバ系列販売会社では関東トップクラスの社長。縁故入社で、五流大学卒の自分の能力のなさに苦しんでいる。地方の名家の長男が会社を辞めて実家に戻ることは世間体が悪くて絶対できないと、日々思い悩んでいる。

三雲 浩

初芝電器産業部品事業部総務部法務課の社員で島耕作とは同じ大学の2年先輩にあたる。旧財閥系の銀行頭取の息子。学生運動のリーダー的存在だったが、現在も寮内では学生時代と変わらぬイデオロギーを語っている。労組活動に島を勧誘するが、半ば論破された恰好となり、以後は島に敵意を抱く。

島耕作が学生時代にアルバイトをしていた、麻布十番の焼き肉店「幸楽」でシェフをしている30代半ばの男性。人間性は最低で、元大阪の暴力団組織にいたと自称し、何かにつけてアルバイト店員たちを威嚇。自分がファ... 関連ページ:次田

十津川 剛

松田フォトスタジオ、チーフアシスタント。島耕作を慕いカニ鍋に招待するが、その際に師匠である松田恒樹の高価な7番アイアンを彼の妻が誤って折ってしまう。松田の恐ろしさを知る彼はクビになることを恐れ、島に助けて欲しいと懇願する。

初芝電器産業の販売助成部部長で、東大時代は筋金入りの学生運動家だった。同期の出世頭だが、ねちっこく部下を叱るため嫌われている。社内カレンダー決定の席では、吉原初太郎会長の差し替え提案を無理を承知で聞き... 関連ページ:榊原 康夫

阿部 悦子

初芝電器産業の受付嬢で、ミスワールドの関東代表にも選ばれた美女。あまりにも高嶺の花すぎるため男性が声をかけるのをためらい、実は孤独な女性。密かに島耕作に想いを寄せており、島も阿部悦子に好意を寄せていたが、切ないすれ違いが生じてしまう。

石塚

大手三友銀行の支店長付きの運転手で、もうすぐ定年を迎える60歳の男性。島耕作とは花見の場所取りで知り合い意気投合する。ヤクザに場所を奪われてしまった島に、自分の所有地の桜の下で花見をするよう勧める。

剣崎 良

初芝電器産業の総務部庶務課所属の男性。重田律子と昭和43年入社の同期。島耕作に、連続企業爆破事件で逮捕された連合赤軍の残党である重田と倉庫に一緒にいた男性ではないかと疑われる。剣崎良は、東アジア反日武装戦線のどのグループにも属していなかったが、時限爆弾の本を所持していた。

高橋 江里子

初芝電器産業の特許部所属の若い女性。一人の男とだけ付き合うのは好きじゃないと公言する「翔んだ女性」。島耕作とは不定期に会う付き合いを続けながら、社内の年上男性とも関係を持つ。これまでは男性をあっさりと切り捨ててきたが、突然そんな関係が嫌になったと、島を屋上に呼び出す。

榊原康夫部長が熊本に赴任後、初芝電器産業販売助成部部長となる。東京営業所時代は「恐怖の大王」と呼ばれていた部下に厳しい男性。今は宇佐美欣三が上司にあたるが、竹野の元部下だったこともあり、竹野が「宇佐美... 関連ページ:宇佐美 欣三

初芝電器産業ガス機器事業部事業部長。瞬間湯沸かし器「HGR-120」の月間販売記録を塗り替えた記念の、初芝電器産業販売助成部やクライアントのお偉方を招いたゴルフコンぺで責任者を務めた。コンペ最中に「H... 関連ページ:神代 正勝

初芝電器産業の国際本部所属。島耕作と同じ大学出身で、同期入社した間柄。周囲から同期で一番出世すると言われている男性で、島も一目置いている。仕事のできる上司について優れた面を学ぶため、嫌われ者であっても... 関連ページ:樫村 健三

岩田 怜子

島耕作と同じ大学のサークル「ESS」の2年後輩で、当時は先輩後輩の関係という付き合いをしていた。樫村健三がセッティングした飲み会の帰り、島を自宅に誘い一夜を共にする。島の結婚観を聞いて「つまらない男」とうそぶくが、何故かいつもつかず離れずで島の側にいる。

初芝電器産業技術本部の新製品開発課主任。東京都町田市の山奥にある中央研究所に勤務している。研究者として高く評価されており、同期の中では一番早く主任になった。島耕作とは大学時代のサークル「ESS」で4年... 関連ページ:名倉 大樹

集団・組織

初芝電器産業

日本有数の大手電機メーカーで、会長は吉原初太郎。島耕作は新人研修を経て販売助成部制作課に配属された。島が入社した1970年の大卒高専卒新入社員は925名。初芝の職制では一般社員の上に主任というポストが... 関連ページ:初芝電器産業

関連

島耕作シリーズ

大手電機メーカー初芝電器産業に務める島耕作が課長から社長へと昇進して活躍する約30年間を描いた弘兼憲史の代表的シリーズ作品。初期はサラリーマンの悲哀、オフィスラブを中心にした物語だったが、出世するにつ... 関連ページ:島耕作シリーズ

書誌情報

ヤング島耕作 全4巻 講談社〈イブニングKC〉 完結

第1巻

(2003年4月22日発行、 978-4063520279)

第2巻

(2004年1月22日発行、 978-4063520552)

第3巻

(2005年2月23日発行、 978-4063520989)

第4巻

(2006年2月23日発行、 978-4063521399)

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