ヒカリとツエのうた

目の見えない少女ゴゼが、一人で自由に生きようと身につけた三味線の技で、苦労して北の地方で暮らしていく。やはり盲目の年下の少年・二太とゴゼとの出会いや、二太自身の板子(イタコ)の少女との出会いも語られる。他人との心の結びつきを認識して大切にしていこうとする人々を描いた、短編連作形式の人間ドラマ漫画。雑誌掲載された4編に、書下ろしを2編加え、物語の厚みが増した。

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正式名称
ヒカリとツエのうた
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ、人間ドラマ
レーベル
ヤングジャンプコミックス(集英社)

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ヒカリとツエのうた(漫画)の総合スレッド
2016.07.27 13:23

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概要

盲目の少女ゴゼは、かぞえで6歳のとき親方と「手引き」のトミと三味線の修行の旅に出るが、一人で歩きたいと思ったゴゼは、親方の許しを得て光明女子音楽院へ行く。しかし数年後、さらなる自由を求めたゴゼは学校も飛び出し、一人で門つけをして生きていこうとするが、世間の風は冷たかった。野宿しながら三味線の稽古をする彼女の前に、10歳の盲目の少年・二太が現れ、いろいろないきさつの後にゴゼ二太に三味線を教える。

演奏が身についたころ二太は家族の事故死で一人になってしまうが、ゴゼはあえて彼に一人で生きるように言って別れる。幼い三味線弾きとして名が売れるようになった二太は、路傍で「口寄せ」をやって暮らしていた同じ年の身寄りのない板子(イタコ)の少女と出会い、彼女に「手引き」になってもらう。

二太と少女ツエはやがて人気演奏家となったゴゼと再開する。演奏会場でかつて世話になった親方の消息を聞いたゴゼは、二太と少女ツエと一緒にその話の場所を訪れる。そして物語は人々の結びつきを再確認して終結するのだった。

登場人物・キャラクター

主人公
目の見えない少女。初登場時はかぞえの6歳で、両親は共に亡くなっており三味線の師匠(親方)たちと巡業の旅をしていた。本編は彼女が高校生くらいに成長してから始まる。一人で自由に生きたいと考え学校を飛び出し...
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集団・組織

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その他キーワード

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