ファイブ+

ファイブ+

ふるかわしおりの漫画『ファイブ』の続編。3年生に進級した麻生ひなと人気男子グループ「メンズ5」の高校生活と恋愛模様を描いた学園ラブコメディ。「月刊アクション」2016年7月号から掲載の作品。

正式名称
ファイブ+
ふりがな
ふぁいぶぷらす
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
アクションコミックス(双葉社)
巻数
全7巻完結
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

女神の左腕

宗珱学園の成績優秀者が集う「特Aクラス」に在籍する麻生ひなは、転校して来たばかりの頃は友人が少なかったものの、「メンズ5」に出会ったことで多くの仲間と知り合う。騒がしくも楽しい日常を送っていたひなは、宗珱学園での学校生活にも慣れた頃、清水トシと思いが通じ合って恋人同士になる。そして春休みを終えたひなは、3年生に進級する。春休み中はトシたちとずっと会っていなかったひなは、久しぶりにみんなに会えるのを楽しみにしながら始業式のために登校するが、運悪く自転車にぶつかって遅れてしまう。今日だけは遅刻厳禁だと告げられていたものの、その理由をひなはまったく知らずにいた。なんとか時間に間に合ったひなだったが、校内に入った瞬間に窓や扉が鉄格子で封鎖されてしまう。それはクラスの入れ替えを懸けた、「バトルロイヤル昇降祭」の始まりを告げる合図だった。相手のデータが見える特殊な眼鏡を装着しペイント弾入りの銃を持った瞬間、この1年間の学校生活を大きく左右する、ほかの生徒たちとの熱いバトルが始まる。困惑したままでバトルに参加するひなは、メンズ5を捜しながら先に進んで行くが、特Aクラスへの昇格を目指す男子に執拗(しつよう)に狙われ、追い詰められてしまう。特Aクラスに所属するひなの周りは敵だらけで次々と急襲を受けるが、仲間とまた同じクラスになるためにも、負けるわけにはいかなかった。そんなひなのピンチを救ったのはトシで、すぐに泰楽ジュン有沢ナオ矢内小次郎も駆けつけてくれた。だが、そこには岩淵拓依の姿だけがなく、彼は別のクラスの生徒に捕まっていることが判明する。眼鏡に表示されたHELPのマークに導かれ、ひなたちは拓依を救出すべく行動を開始する。

ナンバー1の男

北海道からの転校生、佐藤銀も仲間に加わったことで、麻生ひなと「メンズ5」の学校生活はますますにぎやかになっていた。銀の起こした騒動が解決し、彼の妹が治療のためにアメリカに渡ってからしばらくして、ひなたちは学力テストに追われていた。このテストの結果は、新しい生徒会執行部会長を決めるという「会長選抜レース」にも深く関係していた。参加者は学力テスト上位10名のみで、特Aクラスのひなとメンズ5はもちろん、まだ転校して来て日が浅い銀も清水トシと並ぶ成績で会長候補者の一人となる。会長選抜レースは知力・体力・時の運をそれぞれ争う内容で、銀と成績が並んでNo.1の座が危うくなったトシは、ひそかに対抗心を燃やしていた。最初の体力コースをなんとか乗り越えたひなたちは、テーブルに座って知力と時の運が問われるトランプ勝負を開始。トシや銀の罠に引っかかったひなと矢内小次郎は先に脱落してしまい、勝負はトシと銀の一騎打ちとなる。銀はある方法で勝利をつかもうとするも、それを見抜いていたトシの前に敗れる。だが、トシは成績トップの座を誰にも譲りたくなかっただけで、生徒会長の座には興味がないと言う。結局、トシがガンダムに生徒会長を任せたことで、会長選抜レースは無事に終了となる。平和な日常が戻ってきたと思われたが、今度はひなが急激な体重増加に悩むようになる。ひなは太ったことをトシたちに知られるのが嫌で、学校でも彼らとの接触を避けるようしながら、必死にダイエットを始める。

特A会議

男子グループ「メンズ5」といっしょにいることが多いために、いつもはほかのクラスの女子から目の敵にされている麻生ひなだったが、その日は珍しく女子たちが好意的に接してきたうえに、ひなのことを応援していると言い出す。それ以外にも周りの様子が朝からおかしいために困惑するひなだったが、実は彼女たちの通う3年特Aクラスは、2年特Aクラスとあるものを懸けて戦うことになっていた。それを決めるのは3年特Aと2年特Aだけが集まる「特A会議」で、それぞれの代表が移動教室の校舎を巡って話し合いをするも、両クラスが同じ第2校舎を希望し譲らないために交渉は決裂。しかも2年特Aには、メンズ5の面々の幼なじみやライバルをはじめ、昔から彼らとなんらかの関係がある生徒が集まっていた。こうして、それぞれの縄張りともいえる第2校舎を巡って二つのクラスがぶつかり合う、因縁のバスケットボール対決が始まる。ひなたちのクラスはスポーツの得意な岩淵拓依の活躍もあって順調だったが、2年特Aはリーダー格の山近守のワンマンプレーにより、クラスの連携が乱れ始めていた。試合は後半に入り、守の挑発的な言葉にカチンときた佐藤銀はひなと共に試合に参戦する。しかし、ほかのクラスメイトを足手まとい扱いして交代しようとしない守は、クラスメイトたちの反感を買ってしまう。今にもケンカになりそうな守たちの様子を見かねた清水トシとひなは止めに入り、お互いに言いたいことを言ってきちんと話し合うよう勧める。

明かりが消える、その前に。

因縁の台場コレクション当日、思わぬライバル登場により焦りを隠せずにいた有沢ナオは、仲間のおかげで自分を取り戻すことができた。そんなナオはライバルブランド「バンビーノ・ドール」との人気投票対決と、自らのブランド「マーダーベア」の新ショップのグランドオープンを成功させるため、みんなを驚かせるようなとっておきの秘策を用意していた。一方、モデル役としてナオに協力する「メンズ5」は、マーダーベアの新作をまとって登場し、早くも観客の注目の的となっていた。そしてステージの最終仕上げを任されていた麻生ひなだったが、バッグがひったくり犯に盗まれるというトラブルが発生する。入念に準備したステージは早くも大変な騒ぎになり、さらにひったくり犯が刃物を所有していたために会場は大混乱に陥る。怒ったナオは隠された本性を現してひったくり犯を派手に蹴散らすも、観客たちの騒ぎは収まりそうにもなかった。ナオたちが万が一のために用意しておいたパフォーマンスとアナウンスにより会場は落ち着きを取り戻し、予想外の事態も仲間と共に乗り越えたナオは、ステージの成功を喜ぶ。そんなナオのもとに、バンビーノ・ドールのCEOである間宮オリコが感動しながら駆け寄って来る。

あの日のキミは

特A会議にファッション対決など、2年特Aクラスも加わったふつうじゃない学校行事の数々を満喫する麻生ひなは、付き合い始めてからしばらく経った清水トシとの仲も順調に進展していた。そんなひなたちの特Aクラスに、美人教育実習生の葛木舞子がやって来た。早くも男子たちに歓迎される舞子はトシの中学生時代の元家庭教師でもあり、彼女との再会によりトシは珍しく、いつもと違う様子を見せる。二人の関係を詳しく知らないままのひなは、トシの態度が気になりながらも舞子の緊張を察し、優しく接する。そんな中、ひなはトシたちに誘われてサイエンスイベントに遊びに行くことになる。そこにはひなに招待された舞子も参加し、ひなは舞子とトシに昔のようになかよくして欲しいと気を利かせる。ひなの言葉にあまり乗り気ではないトシだったが、廊下で舞子との会話をひなに聞かれてしまったことで、思わぬすれ違いが生じてしまう。恋のライバルの登場でひなの心は大きく揺れ動き、深刻な悩みを抱えたことで体調を崩し、次の日は学校を欠席してしまう。先日のことが原因ではないかと心配したトシは、ひなの家に見舞いに向かう。

真人登場

清水トシの幼ななじみであり高柳の孫でもある真人千和が、久々にアメリカから戻って来た。ある目的でしばらく宗珱学園に居座ることになった千和は、麻生ひなたちの特Aクラスの授業に参加したり早押しクイズを出したりと、相変わらずマイペースに過ごしていた。実は千和の目的は、宗珱学園付属大学の入学率がここ2年ほど落ちているうえに休学希望者まで出ているため、その原因を探ることであった。ひなの言葉を受け、千和は特Aクラスの生徒たちに、1か月だけ付属大学へ体験入学してもらうことを決める。千和の思惑を警戒し当初は行くつもりがなかったトシだったが、ひなが心配になったために「メンズ5」も体験入学に参加することとなる。翌日、付属大学に到着したひなたちは千和に案内されながら校舎内を見学していたが、校舎の外に出たひなが車にぶつかってしまう。うまく受け身を取っていたひなは無事だったが、車から出て来たのは、付属大学の3年生の来栖ライであった。この大学の成績優秀者には「宗冠」という称号が与えられ、その中でも各学年の成績トップ三名は「宗冠三羽鳥」と呼ばれており、3年トップのライもその一人であった。次々とほかの生徒が集まりひながライたちと揉(も)めていたところ、ひなたちの先輩であり先代生徒会執行部の中込悦小諸佳那が駆けつけ、さらには山近亨も現れる。1年生でありながら歴代トップクラスの成績を誇る亨は、宗冠の3年とライバル関係にあった。千和はひなたちの案内を亨に任せ、入学率が下がっている原因が宗冠の3年にあると推測し、ある秘策を高柳に提案したうえで大学を離れる。千和が提案したこの秘策は、付属大学の生徒の運命はもちろん、ひなたちの学園生活を大きく揺るがすことになる。

登場人物・キャラクター

麻生 ひな (あそう ひな)

宗珱学園高等部に通う女子。特Aクラスの紅一点。3年生に進級後も特Aクラスに在籍している。黒のロングヘアで眼鏡をかけている。勝気で負けん気が強く、ウソや隠し事ができない素直な性格で、頭より先に体が動くタイプ。周囲からは「姫」の愛称で呼ばれている。元転勤家族で、宗珱学園に来るまでは引っ越しと転校を繰り返していた。このため友達が少なく、ふつうの学校生活にあこがれを抱いていたが、男子グループ「メンズ5」に出会ってからは友人も増え、トラブルの絶えないにぎやかな学校生活を送っている。ブランド物を集めるのが趣味で、人気ブランド「バンビーノ・ドール」と「マーダーベア」が特にお気に入り。昔から武術を習っていたため、男子にも負けないほどの強さを誇り、コーヒーを飲んで酔っぱらうとさらに強くなる。頭脳明晰ながらドジな一面もあるおてんば娘で、恋愛にあこがれながらも、色恋沙汰には天然で鈍感なところがある。情に厚く初対面の相手にも優しく接する反面、曲がったことは嫌いで思ったことははっきりと口に出す。料理は壊滅的ながら、おにぎりやおかゆに関しては別で、味も見た目も完璧に仕上げられる。過去のトラウマから雷が苦手で、お化けなど武術の通用しない相手も苦手。当初は対立しがちだった清水トシとは学校行事を中心とするさまざまな出来事を通して好意を抱くようになり、2年生の冬に思いが通じ合って付き合うようになった。しかしお互いに不器用なため、ケンカやすれ違いをよく起こしている。7月5日生まれのA型で、身長は157センチ。イメージカラーは緑。

清水 トシ (しみず とし)

宗瑛学園高等部に通う男子。「メンズ5」のリーダー的な存在。3年生に進級後も特Aクラスに在籍している。制服の時はダボ袖のカーディガンを愛用しており、照れた時や考え事をする時は、袖で口元を隠す癖がある。クールでドライに見えるが心根は優しく仲間思いで、ふだんは面倒事を嫌いながらも、仲間を助けることには非常に積極的。一方で、感情表現には不器用で素直になれないところがある。真人千和、山近亨とは幼なじみ。頭脳明晰(めいせき)なイケメンで校内外問わず女子からの人気は高い。以前は女癖が悪かったが、麻生ひなと付き合ってからは女遊びをしなくなった。しかし過去の女性関係が災いし、現在も女性トラブルに巻き込まれることがある。何かと天然気味なひなを心配し何度も助けているが、彼女からも助けられている。不得意分野は皆無でケンカも強いが、暗所恐怖症という弱点があり、暗い所にいる時はひなに手をつないでもらっている。つねに成績は学年トップで、佐藤銀が転校して来てからは彼とトップを争っている。新たな生徒会執行部会長を決める「会長選抜レース」では銀と一騎打ちになり最終的に優勝するが、生徒会長に興味はないためガンダムに譲った。両親はおらず、現在はマンションで一人暮らしをしており、部屋はよくメンズ5のたまり場になっている。9月5日生まれのA型で、身長は179センチ。イメージカラーは赤。

岩淵 拓依 (いわぶち たくい)

宗瑛学園高等部に通う男子。「メンズ5」のメンバーの一人。3年生に進級後も特Aクラスに在籍している。尖(とが)ったツンツンヘアと、鼻に貼った絆創膏(ばんそうこう)が特徴。制服の上からパーカーを着用している。活発で明るい性格のお調子者で、運動神経も抜群でどんなスポーツもそつなくこなす。カバンの中には、勉強道具の代わりにおもちゃやお菓子などが詰まっている。女子生徒をはじめ、中年女性にかわいがられることが多いおばちゃんキラーで、購買の販売員にもパンやおにぎりをサービスしてもらっている。共働きで忙しい両親の代わりに家事を担っているため、非常に家庭的。大家族の頼れるお兄ちゃんタイプで、まだ幼い弟妹の面倒もよく見ており、料理や裁縫も得意。異性に対しては何かと純情で、以前は麻生ひなに純粋な恋心を抱いて告白したこともあるが、彼女が清水トシを好きだと悟った際は身を引いた。中学生まではトシたちと別の学校に通い、宗瑛学園入学時はトシにいい印象を持っていなかったが、有沢ナオに協力したのをきっかけに自然となかよくなった。弟妹が通っているスイミングスクールでアルバイトをしている少女と知り合って合コンにも誘われたが、彼女の本当の目的を知ったあとはきっぱり断った。家族思いであると同時に仲間思いで、仲間や家族をバカにする相手には誰であろうと怒りをあらわにする。5月5日生まれのO型で、身長は163センチ。イメージカラーはオレンジ。

有沢 ナオ (ありさわ なお)

宗瑛学園高等部に通う男子。「メンズ5」のメンバーの一人。3年生に進級後も特Aクラスに在籍している。小柄な体型で明るい性格のムードメーカー的な存在で、女子生徒からの人気も高い。語尾に「~だよん」を付けて話す。素直な性格の麻生ひなのことを気に入っている。実家は資産家と知られる有沢財閥で、有沢ナオ自身も大企業の社長を務めており、ひなのお気に入りブランドでもある「マーダーベア」のCEOも務めている。ふだんは温厚で優しいが怒ると口調や雰囲気が激変して「キレモード」になり、一人称もふだんの「僕」から「俺」に変わり、仲間でも抑えられないほどに凶暴化する。泰楽ジュンのことが大好きで、彼の小さな変化にもすぐ気づくほどの理解者でもある。台場コレクションで開催されたライバルブランド「バンビーノ・ドール」との人気投票イベントでは、仲間たちの協力を借りながらトラブルも乗り越えてステージを成功させる。幼少期から父親に厳しく育てられ、何事も一番であることが当たり前と教えられていたため、父親とのあいだには確執を抱えていた。しかし人気投票イベントを通じて、父親と和解することができた。3月5日生まれのAB型で、身長は155センチ。イメージカラーは黄。

矢内 小次郎 (やうち こじろう)

宗瑛学園高等部に通う男子。「メンズ5」のメンバーの一人。3年生に進級後も特Aクラスに在籍し、部活は剣道部に所属している。髪を一つに結んで数珠のような首飾りをしており、私服は和服を好んで着用している。日本刀をこよなく愛する寡黙で硬派な侍タイプで、横文字をめったに使わず、武士のような古風な口調で話す。冷静沈着な性格で、ふだんは無口でマイペースに振る舞っている。自分語りをあまりしないため、謎が非常に多い。清水トシも認めるほどの超人で、戦闘力だけならメンズ5の中で最強で、ふだんから鍛錬を怠らない。得意の剣術を活かして仲間たちを何度も助け、みんなから頼りにされている。実家は大きな寺で、遊び回っている兄の代わりに除夜の鐘をついている。小諸佳那とは犬猿の仲で、宗瑛学園付属大学で久しぶりに再会した際も戦っていた。中学生時代はトシと学校を破壊するレベルの大ゲンカをしたことがある。機械と地理が苦手で、方向オンチ。交通事故に遭って一時的に記憶を失った際は気弱な別人のようになっていたが、仲間たちの協力もあって無事に記憶を取り戻した。嫌いな食べ物はキュウリ。1月5日生まれのO型で、身長は184センチ。イメージカラーは青。

泰楽 ジュン (たいらく じゅん)

宗瑛学園高等部に通う男子。「メンズ5」のメンバーの一人。3年生に進級後も特Aクラスに在籍している。長い前髪で右目が隠れており、左目下に泣きボクロがある。大人っぽいイケメンとして女子生徒から人気が高く、ふだんはクールだが営業スマイルを浮かべている。メンズ5の中ではもっともミステリアスな人物で、多くの謎を抱えている。政財界にまで影響力を持つ有名な高級料亭「青楼庵」の息子で、料理上手。特Aクラスの中でも最高位の学力を誇り、高校生離れした頭脳を持つ策士だが、テストや授業にはまじめに取り組んでいない。パソコンをはじめとする機械の扱いに長(た)け、ハッキングや株取引も得意としており、授業中にノートパソコンをいじっていることもある。ほかのメンバーと比べると戦闘力は高い方ではないが、頭脳を活かして仲間をいつもサポートしている。メンズ5のメンバーの中では有沢ナオと特に仲がよく、家族と確執を抱える彼のよき理解者でもある。前からみんなのお兄さん的の存在だったが、麻生ひなとなかよくなったことでますます面倒見がよくなっており、病気の妹を持つ佐藤銀のことも助けた。11月5日生まれのAB型で、身長は177.5センチ。イメージカラーは紫。

佐藤 銀 (さとう ぎん)

宗瑛学園高等部に通う男子。北海道からの転校生。特Aクラスで麻生ひなたちの新しいクラスメイト。中性的で少女のように見えるため、女装しても違和感がない。制服の時はカーディガンを着用し、首元にリボンを結んでいる。小柄でか弱い見た目だが、本来は図太くて負けず嫌いな性格の持ち主。両親はおらず、病気で入院している妹がいる。昔から妹と二人きりで生きていたため、貧乏で苦しい生活をしていた。転校初日から不審な行動が多く、ひなたちを通して泰楽ジュンに接触を図る。その目的はジュンの実家である高級料亭「青楼庵」への侵入であり、妹が入院している須木如総合病院の院長から命令され、横領の証拠が映っているカメラのデータを盗み出すことであった。妹の命が懸かっているために院長には逆らえず計画を実行に移すが、罠(わな)を張っていたジュンの策略により失敗。しかし事情を察したジュンの手助けにより、妹をアメリカの病院に移すことができ、佐藤銀自身も青楼庵の離れに住まわせてもらうようになった。これ以来、ジュンと彼の家族に恩を返すために、学校に通いながら青楼庵の手伝いをしている。学力テストで清水トシに並んで1位を取るほどの成績優秀者だが、運動全般が苦手で泳げない。ひなや「メンズ5」となかよくなり、いっしょに行動していることが多いものの、彼女たちを取り巻く個性的な人物や、宗瑛学園の特殊な行事には毎回驚かされている。貧乏生活が長かったために嫌いな食べ物がなく、ひなの手料理すらも平気で食べられる。2月5日生まれのAB型で、身長は159センチ。イメージカラーはピンク。

ガンダム

宗瑛学園高等部に通う男子。特Aクラスに在籍している。小太りな体型で眼鏡をかけたオタク男子。ロボットアニメ絡みの文字が書かれたハチマキを巻いている。麻生ひなが転校して来た時から彼女に片思いしていたが、告白には失敗した。3年生に進級後もひなたちと同じクラスになり、新たな生徒会執行部会長を決める「会長選抜レース」に参加するもトランプ勝負で敗退。優勝した清水トシが生徒会に興味がなかったため、彼の代わりに生徒会長を務めることになった。

山近 守 (やまちか まもる)

宗瑛学園高等部に通う2年生の男子。山近亨の弟。特Aクラスに在籍している。清水トシとは幼なじみだが、トシのことはライバル視している。つねに髪が命と言い張り、どんな時でも自慢のリーゼントヘアをこまめに整えている。ふだんはつっぱっているが、実は不器用なだけで本来は仲間思いで、亨を慕うブラコンでもある。成績優秀でスポーツも得意なため、クラスのリーダーとしてみんなを引っ張っている。しかしワンマンプレーが多いため、クラスメイトとぶつかることも多い。麻生ひなたちの3年特Aクラスとぶつかり合う特A会議では、クラスメイトを足手まとい扱いしたためにまとまりがなくなっていたが、ひなやトシに助けられて素直な本音を吐露した。この際に助けてくれたトシを慕うようになり、亨と同様にトシが大好きな「トシコン」と化した。

美月 鎌樹 (みつき かまき)

宗瑛学園高等部に通う2年生の男子。特Aクラスに在籍している。七三分けの短髪で、眼鏡をかけている。理知的な風貌をしており、いつも敬語で話す。泰楽ジュンとは遠い親戚で、昔から一方的に彼のことをライバル視している。データ至上主義で、パソコンになどの機械には強い。

村雨 鶴子 (むらさめ つるこ)

宗瑛学園高等部に通う2年生の女子。特Aクラスに在籍している。切りそろえた黒髪のロングヘアで、目は長い前髪でほとんど隠れている。生真面目な性格で厳格な態度を見せているが、実は照れ屋で恥ずかしがり屋なところがある。古風な口調で話す。矢内小次郎と同じ剣道道場に通っていたが、不器用なため剣道の腕前は上達していない。小次郎を一方的にライバル視すると共に意識しており、居合わせるとすぐに勝負を申し込む。しかし、本当は小次郎にあこがれを抱いており、彼に名前を呼ばれただけでときめいている。通り魔事件では麻生ひな、辻モコと共に変装しておとり役を務めた。小次郎が記憶喪失になった時はかつて通っていた道場に連れて行き、彼の記憶を取り戻すことに全力で協力した。

辻 モコ (つじ もこ)

宗瑛学園高等部に通う2年生の女子。特Aクラスに在籍している。ウェーブのかかったロングヘアで、スタイル抜群の巨乳美少女。いつもニコニコと笑顔を浮かべ、ふわふわしたしゃべり方をすることもあって、男子からも人気が高い。友人にはあだ名を付けて呼んでいる。通り魔事件では麻生ひな、村雨鶴子と共に変装しておとり役を務めた。かわいい見た目に反して腕っぷしは強く、幼少期からよく痴漢に遭うために護身術を学んいる。合気道が得意で、体に触ってきた相手を一瞬で投げ飛ばすことができる。

木根 天 (きね てん)

宗瑛学園高等部に通う2年生の男子。特Aクラスに在籍している。愛称は「テンテン」。キツネの着ぐるみパジャマのような服を着ている。ふだんはおとなしい性格ながら、プライドが非常に高い。キツネをモチーフにした人気ブランド「DAYFOX」の専属デザイナーを務める。同業者である有沢ナオとはライバル関係で、対立することが多い。

間宮 オリコ (まみや おりこ)

人気ブランド「バンビーノ・ドール」のCEO兼デザイナーを務める男性。長髪で中性的な見た目のイケメン。人気ブランド「マーダーベア」のCEOである有沢ナオとはライバル関係にある。台場コレクションの人気投票イベントで、バンビーノ・ドールの大ファンである麻生ひなと知り合う。バンビーノ・ドールが好きな人を老若男女関係なく愛している。ふだんは冷静で温厚な性格だが、バンビーノ・ドールが好きな人を見つけると大袈裟に感動し、抱きついてくることもある。

葛木 舞子 (かつらぎ まいこ)

宗瑛学園高等部の教育実習生として、麻生ひなたちの特Aクラスにやって来た若い女性。セミロングヘアの美人で、男子生徒からも人気が高い。大学1年生の頃に中学生時代の清水トシの家庭教師を務め、互いに下の名前で呼び合う仲。このため、トシの性格から女癖の悪さまでよく知っている。ひなからはトシとの関係を誤解されていたが、別に彼氏がいる。海外転勤の決まった彼氏からプロポーズされていたが、教師を目指しているため迷っていた。しかし生徒たちの優しさに感動し、結婚は延期して教師になると決意した。

山近 亨 (やまちか とおる)

宗瑛学園付属大学に通う1年生の男子。山近守の兄。高等部時代は生徒会執行部会長を務めていた。女子生徒から人気が高く、ふだんはおだやかで冷静に見えるが、実は面倒くさくて不器用な性格をしている。幼なじみの清水トシのことが大好きで、周囲から「トシコン」と呼ばれて慕っており、彼に会うたびに抱きついている。真人千和とも幼なじみで、昔は彼女とトシの三人でいっしょに遊んでいた。周りの助けもあって思いが通じ合った中込悦と、高等部時代から付き合っている。大学入学後は早くから過去最高クラスの成績を叩(たた)き出し、学年ごとの成績優秀者「宗冠三羽鳥」になり、1年のトップとなっている。2年生と3年生の宗冠三羽鳥とは対立している。体験入学に来ていた麻生ひなたちと再会を果たし、千和に任されて案内役を務める。8月9日生まれのB型で、身長は176センチ。

中込 悦 (なかごめ えつ)

宗瑛学園付属大学に通う1年生の女子。高等部時代は生徒会執行部副会長を務めていた。大学では、学年ごとの成績優秀者「宗冠三羽鳥」の一人となっている。黒髪をポニーテールにまとめ、眼鏡をかけている。通称「ミス中込」。自分にも他人にも厳しい性格だが、友人が増えたことで現在は温和な性格になっている。ふだんは生真面目で冷静なクールビューティーだが、山近亨のことになると大慌てすることがある。麻生ひな、小諸佳那とはお互いに恋愛相談をするほどの仲。体験入学に来ていたひなたちと再会を果たす。12月24日生まれのA型で、身長は162センチ。

小諸 佳那 (こもろ かな)

宗瑛学園付属大学に通う1年生の女子。高等部時代は生徒会執行部書記を務めていた。大学では、学年ごとの成績優秀者「宗冠三羽鳥」の一人となっている。生まれつきの巻き毛の髪を、ツインテールにまとめている。老人のような古風な口調で話す。矢内小次郎とは犬猿の仲で、ライバル関係にある。空手部の経験を活かして戦闘能力は高い。麻生ひな、中込悦とはお互いに恋愛相談をするほどの仲。体験入学に来ていたひなたちと再会を果たす。4月1日生まれのO型で、身長は146センチ。

真人 千和 (まさと ちわ)

麻生ひなたちの通う宗瑛学園の理事長、高柳の孫。清水トシと山近亨の幼なじみ。茶髪のセミロングヘアで、背が高くスタイル抜群の美女。たまに遊びで男装することがあり、その時は男子グループ「メンズ5」と並ぶほどのイケメンになる。一人称は「僕」。ふだんはアメリカでデザイナーとして活躍しており、日本にはたまにしか帰国しない。語学が堪能で、英語以外の外国語も流暢(りゅうちょう)に話すことができる。付き合いの長いトシのよき理解者でもあるが、自由奔放で少々イタズラ好きな一面もあり、帰国するたびに宗瑛学園に顔を出してはトラブルに巻き込むため、トシから警戒されることがある。久しぶりに帰国した際に、高柳の頼みで宗瑛学園付属大学の入学率低下問題について調査を始める。久しぶりに再会したひなたちには、調査のために付属大学への体験入学を依頼する。10月10日生まれのB型で、身長は175センチ。

来栖 ライ (くるす らい)

宗瑛学園付属大学に通う3年生の男子。学年ごとの成績優秀者「宗冠三羽鳥」の一人で、3年生のトップ。黒の長髪で理知的な風貌をしている。無表情を崩さずクールな態度を貫くが、少々傍若無人で不愛想なところがある。プライドが高く、宗冠三羽鳥の中でもトップクラスであることを誇りに思っている。過去に巫魔玲を車で轢(ひ)いて以来、彼女に慕われている。体験入学に来ていた麻生ひなのことを車で轢いた際に、彼女と揉め事になる。

アラン・舞門・ガルシア (あらん まいもん がるしあ)

宗瑛学園付属大学に通う3年生の男子。学年ごとの成績優秀者「宗冠三羽鳥」の一人で、3年生のNo.2。色黒肌のアジアンハーフで、片言の日本語で話す。温和な表情を崩さないが、裏で何を考えているかわからない不気味なところがある。誰にでもにこやかに優しく接するが、実は腹黒な一面を抱えている。

種子島 りぃたろ (たねがしま りぃたろ)

宗瑛学園付属大学に通う3年生の男子。学年ごとの成績優秀者「宗冠三羽鳥」の一人で、3年生のNo.3。小柄な体型のかわいらしい容姿だが、わがままで傲慢な性格をしている。少々ケンカっ早く、友人のアラン・舞門・ガルシアにいなされることが多い。

楪 風花 (ゆずりは ふうか)

宗瑛学園付属大学に通う2年生の女子。学年ごとの成績優秀者「宗冠三羽鳥」の一人で、2年生のトップ。ロングヘアの巨乳美女。明るく快活な性格で、したたかな一面も隠し持った女豹(めひょう)。高等部時代は生徒会執行部を務め、後輩である清水トシとは関係を持ったことがある。大学では漣理子と仲がよく、行動を共にすることが多い。

漣 理子 (さざなみ りこ)

宗瑛学園付属大学に通う2年生の女子。学年ごとの成績優秀者「宗冠三羽鳥」の一人で、2年生のNo.2。ショートヘアの美女だが、暗い表情を浮かべている。過去のトラウマから男性恐怖症であり、男に近づかれると奇声を上げたり怯(おび)えたりする。大学では楪風花と仲がよく、行動を共にすることが多い。

巫 魔玲 (かんなぎ まれい)

宗瑛学園付属大学に通う2年生の女子。学年ごとの成績優秀者「宗冠三羽鳥」の一人で、2年生のNo.3。ゴスロリ風のドレスを着用し、頭に大きなリボンを付けている。通学中に来栖ライに車に轢かれたのをきっかけに、彼に一目惚れして一途な思いを寄せている。いつも持ち歩いている日傘には武器を仕込んでおり、ライに近づく女子はすぐに敵と見做(な)して攻撃的になる。

高柳 (たかやなぎ)

宗瑛学園の理事長の男性。真人千和の祖父。ふだんは生徒たちの前にもめったに姿を現さず、謎の多い人物。宗瑛学園付属大学の入学率低下と休学希望者の増加を問題視しており、孫の千和や学園の上層部と共に調査・協議している。その結果、学年ごとの成績優秀者「宗冠三羽鳥」を生徒たちによる投票で選び直すという「宗冠選抜総選挙」を開始することになった。

前作

ファイブ

麻生ひなは転校先で、人気男子グループ「メンズ5」と知り合ったのをきっかけに、学校で起こるさまざまな騒動に巻き込まれていく。ひなの学園生活や恋愛模様を描いた学園ラブコメディ。「別冊マーガレット」2004... 関連ページ:ファイブ

書誌情報

ファイブ+ 全7巻 双葉社〈アクションコミックス〉

第7巻

(2023-08-09発行、 978-4575858723)

SHARE
EC
Amazon
logo