概要・あらすじ
請負人として働くマローネは、霊魂を見たり操ったりする能力を持つ少女。その能力ゆえに人々からは「悪霊憑き」と忌み嫌われ、仕事の報酬で足元を見られることもしばしば。それゆえに貧しい暮らしに甘んじていた。そんなある日、ひょんなことから大金を手に入れたマローネは、その資金で島を買い取る。ところが島には、かつての勇者スカーレットの生き霊が住み着いていたことが判明。
そしてスカーレットは、人ならざる霊魂すべてを敵とみなし、マローネの家族であるアッシュに襲いかかる。
登場人物・キャラクター
マローネ
霊魂のアッシュとともに島で暮らす、請負人の少女。霊魂を見ることと、自らに憑依させることができる能力を持つが、その能力のせいで「悪霊憑き」と呼ばれ、世の多くの人から忌み嫌われている。気立ての良い優しい性格なことから、依頼人に足元を見られたり、報酬を踏み倒されるようなことがしばしばある。しかし持ち前の元気と明るさでへこたれることはない。
アッシュ
常にマローネとともにいる若い男性の姿の霊魂。生前は腕利きの請負人として、マローネの両親とともに活動していた。3人が冒険中に全滅した時にまだ幼いマローネのことを頼まれた。霊魂となった今もマローネを守り、家族としてともに暮らしている。
パティ
金品などのアイテムを集めてはどこかに隠す習性を持った、小人のような生き物。それなりに高い知性を持っているが、人語は話さない。多くの人に忌み嫌われており、またの名を「森の盗っ人」と呼ばれている。一時期、マローネの島で暮らしており、別れ際にマローネに宝石を渡した。この宝石でマローネは島を買うことができた。のちに、パティというのは個体名ではなく種族名であり、同じような姿をした同族がいることが判明する。
カスティル
癒しの湖島で両親とともに暮らす少女。病のため体が弱く、車椅子なしでは移動することもできない。両親が出稼ぎに行く必要が生じたため、依頼を受けたマローネが子守の仕事を引き受けることになり、お互いにとって初めての友達となる。長い間帰って来ない兄のことを今でも慕っている。
カスティルの兄 (かすてぃるのあに)
請負人の青年。非常に金にがめつく、他の請負人の仕事を横取りしたりと、金のためなら手段を選ばない。今でも家族を大切に思っており、カスティルが必要とする薬を作っている薬屋を密かに経済的に援助するなど、遠回りな方法でカスティルを支えている。
シェンナ
マローネが借りている島の持ち主の女性で、年齢不詳。マローネが島の賃金を滞納してもあまり怒る風もなく、ひょうひょうとした雰囲気をまとっている。実はその正体は30年前の大戦で活躍した勇者スカーレットその人である。
場所
島 (しま)
マローネとアッシュが暮らしている島。島の中の集落で暮らしているのではなく、島そのものを毎月、賃金を払って借りて暮らしている。のちに大金を手にしたマローネは、この島を買い取って自分のものとする。
その他キーワード
霊魂 (ふぁんとむ)
あちらこちらに存在する、死せるものの霊で、マローネはこの霊魂を見たり操ったりする能力を持つ。アッシュも霊魂である。アッシュは自分の意思で生きた人間の前に姿を現すことができるが、霊魂は基本的には普通の人間には見ることができない。なお、死んだ人間がすべて霊魂になるわけではなく、マローネは自分の両親の霊魂には会ったことがない。
請負人 (くろーむ)
依頼された仕事を請け負って金を稼ぐ何でも屋のような存在で、マローネも請負人として働いている。マローネ以外にも同業者は大勢おり、その適正に応じて請け負う仕事の種類もさまざま。子守りのような平和な仕事を好んで請け負う者もいれば、裏稼業というべき後ろ暗い仕事を好んで請け負う者もいる。
クレジット
- 原案
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日本一ソフトウェア