ファーストレディ

ファーストレディ

日本国首相の妻でありながら政界に染まらず、それ故に多くの人に愛される破天荒な天然派ファーストレディ前田真琴と、その周囲の人々との触れ合いを描く人間ドラマ。「週刊漫画ゴラク」に連載された。

正式名称
ファーストレディ
ふりがな
ふぁーすとれでぃ
作者
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

日本国首相の妻であるファーストレディ前田真琴は、周囲に型破りな首相夫人として認識されていた。政界の荒事にも関心がなく、それよりも野球中継に興味を示す一風変わった人柄。しかし、それ故に多くの重鎮から愛されていた。ある日、真琴は米国国務長官を相手にした対米外交の場に出席することになったが、注文していたドレスが届かない。

相手はイメージ戦略の達人と名高い女性ヒラリー・クイントン国務長官。彼女の前で下手な服装はできないと焦る真琴は、シルクのカーテンをもとにドレスを作ることを思いつく。その意外な発想がクイントンを唸らせ、真琴は外交を成功に導く。そしてそんな彼女の人柄に惚れたクイントンもまた、真琴を認める1人となるのだった。

登場人物・キャラクター

前田 真琴 (まえだ まこと)

日本国首相・前田一太郎の妻で、短い黒髪の女性。ファーストレディとしては若く、考え方も庶民的な感覚を持つ。そのため、ファーストレディでは思いつかないような、奇抜な発想で危機を乗り越えている。一方で心優しく、困っている人を放っておけない実直な性格。その人柄から、「政界のゴッドマザー」とも呼ばれる田中マキコ議員などとも繋がりがあり、その人脈を活かして夫である一太郎をサポートしている。

前田 一太郎 (まえだ いちたろう)

日本国の首相を務めている短い黒髪の男性。外交政策を成功させたことで、好感度がアップし国民の支持率も高い。歴代一番の若さで首相に就任した。反面、小心者なところがあり、年下妻の前田真琴には尻に敷かれている。また、実直で真面目な性格であることから、根回しが必要な交渉事は苦手としている。ただ、その人柄は多くの人に認められ、指導者として高く評価されている。

橘 健吾 (たちばな けんご)

日本国首相・前田一太郎の第一公設秘書を務めている男性。責任ある役割に違わぬ優秀な人物で、通常の業務はもちろん、一太郎の代わりに、彼が苦手とする根回しが必要な交渉事も巧みにこなすなど、多くの面で一太郎をサポートしている。一太郎に対しては、国を思う気持ちに偽りのない真の政治家であると評価しており、彼のためであれば自らを犠牲にすることもいとわない。

田中 マキコ (たなか まきこ)

政治家を務めている女性。元首相の娘にして外務大臣を歴任した経験もあり、周囲からは「政界のゴッドマザー」と呼ばれ一目置かれている。前田真琴とは友人関係にあり、彼女に頼まれてアメリカとの外交問題で悩む前田一太郎にアドバイスを送る。

ヒラリー・クイントン (ひらりーくいんとん)

アメリカで国務長官を務めている、ブロンドヘアで碧眼の女性。イメージ戦略の達人として知られており、外交の場では優れた美貌を用いて主役の座を奪い、心理的な圧力で会談を優位に運ぶのが得意。高級ドレスやブランド品のジュエリー、さらにスタイリストなどの人件費も含め、そのファッションは総額100万ドルは下らないといわれ、「100万ドルの美貌」というあだ名を持つ。 前田一太郎との外交の場では、その妻である前田真琴に心理的に優位に立たれたことで、真琴のことを認めた。それ以後、真琴とはメールなどで連絡を取り合う友人のような関係となる。

塩田 (しおだ)

日本国の官房長官を務めている男性。白髪で眼鏡をかけた好々爺。内閣の重鎮として名高いが、女子高校生との恋愛スキャンダルを激写されてしまう。しかし実際は元妻の娘と一緒にいるところを写真に収められただけであり、塩田は思春期である娘を慮って噂にはあえて口をつぐんでいる。

北川 喜一 (きたがわ きいち)

雑誌の編集を務めている男性。癖のある黒髪で、口ひげを生やしている。30年以上、政治スキャンダルを追い続けてきた経験があり、その激写写真をもとにして政治家と後ろ暗い交渉を何度となく行ってきた。橘健吾からは「ユスリ屋」「政界の暗部に巣食う害虫」と揶揄されている。

鷹山夫人 (たかやまふじん)

かつて首相を務めた人物の妻で、「政界の大和撫子」として慕われている貴婦人。老齢の女性で柔和な笑顔が特徴だが、作法などには非常に厳しい。前田真琴にファーストレディとしての作法を身につけさせるべく指導に当たった。しかし、奔放な真琴の内に秘めた「大和撫子」の資質を認め、指導を途中で切り上げた。

権田 慎一郎 (ごんだ しんいちろう)

警視庁の警備課に所属する男性で、セキュリティポリスとしての経験は12年にもなるベテラン。黒髪の角刈りで、大柄な体格をしている。自らの職務に対して強い誇りを持っており、職務上平和ボケした危機感のない女性を毛嫌いしている。治外法権である大使館でも奔放に振舞い、危機感のない前田真琴に対して嫌悪感を抱いていたが、のちに現場がテロリストによって襲われた際、咄嗟の判断でテロリストを捕らえる手助けをした真琴の判断力を認め、彼女に対する評価を改めた。

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