概要・あらすじ
普通の高校生早紀子は10年前に火事で母を亡くし、今は優しい父との二人暮らし。そして素敵な彼氏や親友に囲まれて幸せに過ごしているつもりだったが、ある日、自分の記憶の全てが曖昧なことに気付く。その時、幼い自分を火事から助け出してくれた男の人が、早紀子の前に年をとらずに同じ姿で再び現れる。その男リュウは早紀子のことをサキと呼び、本当の記憶をとりもどせと言うのだった。
登場人物・キャラクター
サキ
普通の女子高校生。10年前火事で母を亡くし父と二人暮らし、平凡な女子高校生と本人は信じていたが、実はそれは贋物の記憶だった。リュウと出会ったことで本当のサキの記憶の断片が思い出されるが、高梨によってまた記憶を書き換えられてしまう。そしてある日、高梨が自分に薬を盛っていることを偶然知り、助けに来たリュウと逃げる。
リュウ
ファームでサキと出会い、心を閉ざしていた彼女と心を通わせるようなる。火事でファームが燃えた事で、ファームを出てハルと廃墟に住んで、裏取引やインサイダー、脱税などのまっとうではない金を得て生活をしている。記憶を操作された早紀子に近づき、彼女にサキとしての本当の記憶を取り戻させようとする。
ハル
口の悪い男の子。サキに車の運転を教えてもらい、子供なのに運転ができる。1歳の時にロッカーに捨てられていた。リュウと共に廃墟に住んで、裏取引やインサイダー、脱税などでまっとうでは金を得ている。IQがとても高く、普通の本だと30分で覚えてしまう。一番長くもっていたのは電話帳で3日間。
タク
眼鏡をかけた青年。動物と話す特殊な能力を持ち、動物の怪我や病気を治すのがうまい。ファームの部屋でゴキブリを飼っていた。組織によって記憶を操作され、サキを暗殺するため派遣される。
高梨 (たかなし)
早紀子の父親として一緒に暮らしている。しかし実は父親ではなく、ある組織からサキに早紀子というでたらめの記憶を植え付けて安心させ、監視するために派遣された男。ある組織の研究のコードネームは「フェイク」といい、人の記憶の操作などをしている。
良秋 (よしあき)
早紀子が横浜から東京に引っ越してきた時、迷っていたところを助けてくれた芸大に通っている学生。早紀子が自分の記憶と現実があまりにも違っているためパニックを起こしてしまう。そんな彼女と喧嘩し、そのまま会えなくなってしまったことを後悔している。
その他キーワード
ファーム
『フェイク』に登場する機関。政府の機関で国の研究所。リュウたちはその研究所のことをファームと呼んでいる。特殊な能力を持った子供を集めて、能力を引き出すレッスンをしている。