フリージアの恋

フリージアの恋

70年代の日本の街を舞台に、「少女の日の夢」を独特の絵とリリカルな構成で描き、少女まんがの世界に新しい叙情を吹き込んだ文月今日子のデビュー作。「別冊少女フレンド」昭和48年7月号に掲載された作品。

正式名称
フリージアの恋
ふりがな
ふりーじあのこい
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

フリージアの花ことばは「むじゃき」。その通りに無邪気で可愛い野々村みちるは、小学校低学年の女の子。赤ちゃんの頃に両親を事故で亡くし、17歳年上の兄、野々村勉に育てられたみちるの夢は、早く大きくなって勉の花嫁さんになることだった。会社帰りの兄をフリージアの花を持って迎えに行ったり、公園で焼き芋を食べたり、銭湯に行ったりと、兄と一緒に幸せな日々を過ごしていくみちる。

だが中学生になった彼女は、その夢が叶わないものだと悟る。そして兄の恋人である木村の涙を公園で見た日、みちるはある決意をするのだった。

登場人物・キャラクター

野々村 みちる (ののむら みちる)

赤ちゃんの頃に両親を事故で亡くし、当時17歳だった兄の野々村勉に育てられた。現在は風呂なしの家に兄と2人暮らし。焼き芋が好きな明るくかわいい女の子で、大好きな兄の花嫁になるのが夢。

野々村 勉 (ののむら つとむ)

妹の野々村みちると2人暮らしをしている会社員の青年。17歳で両親を亡くした後、赤ちゃんだったみちるを連れて高校に通いながら世話をし、育てあげた。「背が高くてハンサムでダンディでカッコイイ」男性で、女性にもてもて。

木村 (きむら)

野々村勉の会社の同僚で恋人。野々村家の近所に住んでいる綺麗な女性で、野々村みちると銭湯に一緒に入るなど優しい面も持つ。幼い妹を育てるために結婚しない勉を理解し、彼のことを諦めようとする。

となりのアパートのおばさん

野々村みちるの隣のアパートに住むかっぽう着姿のおばさん。アパートの間借り人からの収入で生活に困っておらず、みちるの両親に恩義があることから、みちると野々村勉の食事作りなどいろいろ世話を焼いている。

ひろし

一丁目に住む少年。野々村みちるに恋しており、裏山の桜を見にピクニックしたり、一緒にレコードを聞こうと誘ったりと、何かとアプローチする。みちるの言葉ひとつで気落ちしたり、急に元気になったりする。

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