概要・あらすじ
麻見史緒と緑川萌は、オペラ歌手を目指す音大生。2人の生活環境、考え方や能力も違うのだが、池之端蘭丸と3人で組んだ音楽ユニットは、絶妙なユニゾンを生み出す。三人三様の生き方と、彼らにかかわる人間模様を描く。
登場人物・キャラクター
麻見 史緒 (あさみ しお)
木原さわこという有名なオペラ歌手の娘で、三田音大の学生。優等生で歌手としての技量も高いが、相手の心を動かす表現力がないことに悩む。経済的な支援を目的年「結婚は契約だ」という神野隆と結婚の約束をするが池之端蘭丸に惹かれていく。緑川萌、池之端蘭丸とユニットSRMを組む。
緑川 萌 (みどりかわ もえ)
オペラ歌手を目指している立川音大の学生。技術は荒削りだが、人の心を掴む感情的な歌が得意。男運の悪い母親のために苦労が絶えない。人生を変えてくれた神野隆に好意を寄せている。麻見史緒、池之端蘭丸とユニットSRMを組む。
池之端 蘭丸 (いけのはた らんまる)
麻見史緒と同じ三田音大の学生。クラブプリマドンナのオーナーの一人息子で、クラブでは蘭という名前で女装してピアノの演奏をしている。麻見史緒に好意を寄せている。麻見史緒、緑川萌とユニットSRMを組む。
神野 隆 (じんの たかし)
クィーンレコードの御曹司で現在は副社長。冷徹なビジネスマンを装っているが、実は情に厚い。麻見史緒と「結婚は取引だ」と言い、婚約。
菜都子 (なつこ)
銀座にあるクラブプリマドンナの経営者。池之端蘭丸の母。
麻見そういちろう (あさみそういちろう)
麻見史緒で木原さわこの夫。事業に失敗し、ニュージーランドで牧場を手伝うことになる。
木原 さわこ (きはら さわこ)
麻見史緒の母で、彼女が2歳の頃、彼女をかばって車に轢かれて死亡。クイーンレコードのオペラ部門は木原さわこのためにつくられた。
緑川 多美 (みどりかわ たみ)
緑川萌の母で、男に捨てられては酒を飲んでいるホステス。緑川萌はこの母のせいで苦労が絶えない。
松島 春子 (まつしま はるこ)
日本を代表するオペラ歌手。コンクールの際にライバルに下剤を盛って成り上がった。
橘 映子 (たちばな えいこ)
神野隆の腹違いの妹でジャズシンガー橘順子の娘。eikoという名前で音楽活動をしている。
ベティ
世界的ピアニスト。池之端蘭丸の才能を見抜き、ワールドツアーへ同行させる。
星野 権三郎 (ほしの げんざぶろう)
星野製薬の会長でプリマドンナの常連。緑川萌がプリマドンナで働くきっかけを作った。
レバート・パロッティ
世界的なオペラ歌手。
有森 (ありもり)
クイーンズレコードに勤務している、神野隆の秘書。
アントニオ
緑川萌が留学先のイタリアで知り合った男性。緑川萌にはゲイだと嘘をついて金をだまし取る。
ルディ・シュタイン
麻見史緒の留学先であるウィーンのコンセルヴァトリウムの講師。麻見そういちろうに好意を寄せていた。オーストリア人。
マレーネ・シュワルツ
麻見史緒の留学先であるウィーンのコンセルヴァトリウムの同僚でありライバル。母親はウィーンのバラと呼ばれたオペラ歌手エバ。
山崎 ふみよ (やまざき ふみよ)
緑川多美の友人で、スナックふみよのママ。緑川萌を自分の子どものようにかわいがっている。