概要・あらすじ
17歳の少女ティータ・ミュウ・越ヶ谷は先代船長の父源太郎・越ヶ谷の死後、その船を譲り受けたペットショップハンター船茶々丸の若き船長。ティータ・ミュウ・越ヶ谷は未熟ながらも、持ち前の判断力と美貌で茶々丸の船員たちをまとめ上げていた。
登場人物・キャラクター
ティータ・ミュウ・越ヶ谷
雲海に生息する生物を捕獲し売却することを生業とするペットショップハンター船茶々丸の船長で若干17歳の美少女。先代船長の父源太郎・越ヶ谷から船を譲り受けた。年齢相応に未熟だが雲海の雲や風を読む力、そして確かな判断力でペットショップハンターの中でもトップレベルの腕前を持つ。
ニコル・ホーキング
ペットショップハンター船茶々丸の操舵手。ティータ・ミュウ・越ヶ谷に好意を持っている。操舵技術はティータたちの暮らす惑星では五本の指に入るほどの実力で休暇中にはレーサーをしている。ナビゲータと呼ばれる副操縦士なしでレースに臨んでいる為、その操縦技術にも関わらずレースで入賞することがなく、レース評論家の中では無冠の帝王と呼ばている。
メイ・リン・ジョーンズ
26歳。ペットショップハンター船茶々丸の船医。船員たちのお姉さん的存在。中国武術の使い手で自分より体格の大きい男を数人相手にしても殴り倒してしまう達人。幼い頃から医学のみならず物理学や神学にも精通していた才女。人の命よりも研究を優先する少女だったがティータ・ミュウ・越ヶ谷と出会ってからその心情に変化が起きる。
ジョシュア・L・バルボア
37歳。ペットショップハンター船茶々丸の航法士。バルボアの名前は偽名で、その正体は若干17歳にして軍の上層部まで上り詰めた天才軍人。とある事件をきっかけに20歳で除隊し、主人公であるティータ・ミュウ・越ヶ谷の父源太郎・越ヶ谷に拾われ、茶々丸クルーとなる。
ミハイル・ディアギレフ
45歳。ペットショップハンター船茶々丸の機関長でクルーからはおやっさんと呼ばれている。主人公ティータ・ミュウ・越ヶ谷の亡き父源太郎・越ヶ谷の無二の親友であり、クルーの中では一番の古株。源太郎の命を救えなかったことを長年悔やんでいる。
ロジャー・ロジャース
年齢不詳。ペットショップハンター船茶々丸の機関手。盗み食いと覗きとニコル・ホーキングをからかうことが日課の陽気な黒人男性。
源太郎・越谷 (げんたろう・こしがや)
ペットショップハンター船茶々丸の先代船長にして主人公ティータ・ミュウ・越ヶ谷の父。屈指の凄腕ペットショップハンターだったが、数年前に青輝死雲(デス・ホール)に巻き込まれ、船員たちの命と引き換えに帰らぬ人となる。
ジェフ・グライス
ジョシュア・L・バルボアの過去を知る人物で軍人時代の同僚。ある作戦に失敗し、バルボアの目の前で死んだはずだが、ある日ティータ・ミュウ・越ヶ谷たち茶々丸クルーの前に現れる。
メイの両親 (めいのりょうしん)
父親を失った主人公ティータ・ミュウ・越ヶ谷の養父母であり、メイ・リン・ジョーンズの実の両親。メイとは親子関係が芳しくなく、メイからは避けられている。
場所
雲海 (うんかい)
一見すると海の様だが実際の海に比べて浮力が極端に弱く、人間が落ちたりすると圧力で押しつぶされるまで沈んで行ってしまう。人々が住んでいる島々は重力を調整することで雲海に浮かんでいる。
その他キーワード
茶々丸 (ちゃちゃまる)
『プラスチックリトル』に登場する船。雲海を航行する反重力船で、主人公ティータ・ミュウ・越ヶ谷が船長を務めるクルーたちの乗る漁船。唯一二万五千メートル以下の深度を潜航できるなど他のペットショップハンター船に比べて高性能。
ペットショップハンター
『プラスチックリトル』に登場する職業。雲クジラや雲海シャチなどの雲海に生息する希少生物を捕獲、売買して生計を立てる。
PSHスーツ (ぺっとしょっぷはんたーすーつ)
『プラスチックリトル』に登場するスーツの名称。元々は軍用に開発された耐熱・耐寒・防弾スーツを改良したもの。茶々丸で使用されるPSHスーツは耐熱900℃、耐寒マイナス100℃、ライフル弾も貫通しないよう改造されている。
青輝死雲 (です・ほーる)
『プラスチックリトル』に登場する気象現象。船を雲海深くまで引き摺り下ろし、雲海の圧力で船を潰してしまう。主人公ティータ・ミュウ・越ヶ谷の父源太郎・越ヶ谷はこの青輝死雲(デス・ホール)に巻き込まれ、死んでしまった。
メディアミックス
プラスチックリトル