ペルソナ×探偵NAOTO

ペルソナ×探偵NAOTO

TVゲーム『ペルソナ4』の登場人物である、「探偵王子」こと白鐘直斗を主人公に据えた推理漫画。TVゲーム版のエンディングから1年後の、八意市が舞台となっている。「電撃マオウ」2013年1月号から2014年2月号にかけて掲載された作品。ストーリー原案は間宮夏生、原作はATLUS。

正式名称
ペルソナ×探偵NAOTO
ふりがな
ぺるそな たんていなおと
原作者
ATLUS
漫画
ジャンル
異能力・超能力
関連商品
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概要・あらすじ

「探偵王子」の異名で世間に知られている高校生の白鐘直斗は、探偵としての自身を侮られないように、男装して過ごしていた。そんなある日、数年前から交流のある蒼井瞳子警部補から、「八意高校生徒連続失踪事件」の調査を依頼された直斗は、特殊捜査班所属のロボット・黒神創世とともに事件の謎を追うこととなる。捜査を進めるうちに、失踪者とアングラサイト「マヨナカサイト」が、何らかの形で関わり合っていると突き止めた直斗らは、限られた者のみが扱える能力「ペルソナ」を駆使して事件の核心に迫っていく。

登場人物・キャラクター

白鐘 直斗 (しろがね なおと)

高校3年生の女子。さまざまな難事件を解決し、一部では名の知れた存在。「探偵王子」の異名で呼ばれている。髪を背の半ばくらいまで伸ばしている。自分が女性であることが、探偵業の妨げになると考えて男装し、周囲には男性として振る舞っている。日本有数の名家として知られ、探偵一族の顔も持つ白鐘家の5代目。物心ついた時から探偵に憧れていた。 限られた者のみが使うことができる「ペルソナ」という特殊能力を持つ。直斗の持つペルソナ「アマツミカボシ」は、他者の持つペルソナの能力を調律し高める力を持つ。「八意高校生徒連続失踪事件」の捜査依頼を受け、黒神創世とともに特殊捜査班を組むこととなる。

黒神 創世 (くろがみ そうせい)

八意市警察署に所属する青年の外観をしたロボット。バイクに変形できる。「八意高校生徒連続失踪事件」の捜査にあたり、白鐘直斗とともに特殊捜査班を組むこととなった。正式名称は「ナンバーR零式コードネームGENESIS」で、エレクトロニクス産業のトップ企業「桐条グループ」により、対シャドウ制圧兵装として開発された。 だが未だ正体が解明できていないシャドウへの制圧兵装としては、実戦向きではなく、欠陥品とされていた。それを、ジェネシスと面識のあった八意市警察署所属の蒼井瞳子が、事件現場での実験的投入を目的に引き取った。ロボットにしては活動期間が長く、精神的な成熟度も高い方で、限られた者のみが使うことができる「ペルソナ」という特殊能力を持つ。 黒神創世のペルソナ「ツクヨミ」は、死者の残した声を文字化し、第三者にも閲覧可能なものとして映し出すことができる。しかし、創世本人は自身のペルソナに不満を抱いており、戦闘系の能力を得たいと願っている。

蒼井 瞳子 (あおい とうこ)

八意市警察署の女性刑事。29歳になったばかりで、グラビアアイドルの撮影クルーも、女優と見紛うほどの美人。探偵としての白鐘直斗と交流がある。限られた者のみが使うことができる「ペルソナ」という特殊能力を持つ。蒼井瞳子のペルソナ「クシナダヒメ」は、10分先の未来を予見することができる。

黄楊 鉄馬 (つげ てつま)

八意市警察署の地下にある特別科学調査室の室長を務める壮年の男性。エレクトロニクス産業のトップ企業「桐条グループ」の研究員であり、八意市警察署には出向の形で籍を置いている。桐条グループでは、特殊な状況下で出現する怪物「シャドウ」に対抗するための制圧兵装開発に従事していた。

緋丘 響平 (ひおか きょうへい)

八意市警察署の隣の、芦原署に所属する青年刑事。「八意高校生徒連続失踪事件」の捜査を行っていた白鐘直斗により、今回の事件に何らかの関わりがあることが、明らかにされる。

久慈川 りせ (くじかわ りせ)

ツインテールの人気アイドルの女性。「りせちー」のニックネームで愛されている。白鐘直斗の親しい友人。直斗が一時的に高校生活を送っていた稲羽市で知り合い、ともにさまざまな経験を積んだ仲間の1人。胸のサイズが直斗より控えめなのを少し気にしている。

黒神 愛 (くろがみ あい)

黒神創世の妹。ツインテールの少女型ロボット。黒神創世とともに八意市警察署内の特別科学調査室室長である黄楊鉄馬の家で暮らしている。特殊捜査班として、八意市警察署の管轄内の八意高校で発生した「八意高校生徒連続失踪事件」の調査を依頼された兄をサポートする。

緑川 みゆき (みどりかわ みゆき)

八意高校の女子生徒。素行が良くなく、異性との噂が絶えない派手な人物。白鐘直斗が依頼を受けた、「八意高校生徒連続失踪事件」の捜索対象者のうちの1人。潜入捜査のため、直斗が八意高校に転入した日の2週間前から行方不明になっている。

紺野 司郎 (こんの しろう)

八意高校の男子生徒。真面目で成績優秀、品行方正。白鐘直斗が依頼を受けた、「八意高校生徒連続失踪事件」の捜索対象者のうちの1人。同じく八意高校の生徒である緑川みゆきが姿を消した直後に、紺野司郎も行方不明になった。

緋丘 薫 (ひおか かおる)

かつて八意高校の2年生だった女子。白鐘直斗が「八意高校生徒連続失踪事件」の捜査依頼を受ける半年前に自殺した。直斗の捜査により、「マヨナカサイト」というネット上のサイトで誹謗中傷され、悩んでいたとの証言が、複数の生徒から得られた。

滝沢 夕子 (たきざわ ゆうこ)

八意高校の3年生女子。ふくよかな体形で、新聞部に所属。情報通でアングラなネットもチェックしており、「八意高校生連続失踪事件」の捜査のために、八意高校に転入して来た白鐘直斗のことを、すぐに有名な「探偵王子」だと見抜いた。

集団・組織

桐条グループ (きりじょうぐるーぷ)

エレクトロニクスやAIの分野では世界トップクラスの企業。特殊な状況下で出現する正体不明の怪物「シャドウ」に対抗するため、過去には危険で非道な研究も行っていた。現在の当主に変わってからは、行いを改め、黒神創世の先輩にあたるシャドウ制圧兵装「アイギス」とともに、シャドウと戦い続けている。八意市警察署の特別科学捜査室室長である黄楊鉄馬は、この桐条グループから出向して来た研究員である。

場所

八意市警察署 (やごころしけいさつしょ)

八意市にある警察署。蒼井瞳子などが働いている。最深部である地下5階には、黄楊鉄馬が室長を務める特別科学調査室がある。機密保持のために、エレベーター前はカードキーによる厳重な出入管理がされている。

八意高校 (やごころこうこう)

八意市警察署の管轄内に位置している高校。「八意高校生徒連続失踪事件」が発生し、捜査依頼を受けた白鐘直斗が、潜入捜査のために転入して来た。学校で嫌な事件が続いていることを気に病んだり、不穏な空気を感じて不安を抱えている生徒たちも多い。

その他キーワード

ペルソナ

選ばれた者だけが使える特殊能力。一説にはペルソナとは「発現者の深層心理の具現化」とも言われている。極限状況に置かれることで発現するとも言われており、白鐘直斗が黒神創世に首を絞められて命の危機に直面した際、新たなペルソナ能力を得た。能力はペルソナに応じてさまざまで、未来を予知する蒼井瞳子の「クシナダヒメ」、死者の声を視覚情報に変換できる黒神創世の「ツクヨミ」、他者のペルソナ能力を増幅させる白鐘直斗の「アマツミカボシ」などがある。

マヨナカサイト

警察も問題視しているネット上のサイト。サイバーパトロールの対象に入っている。主たる目的は、ネット上の誹謗中傷の管理。マヨナカサイトに「罪人」として指定された人物は、処刑誅殺対象から外れるため、他の罪人を殺さなければならない、というルールを定めている。このルールは守る必要はないが、一度罪人指定されると、サイトの利用者が罪人の特定を開始し、個人情報や目撃情報が次々と寄せられることになる。 そのため、罪人の感じる重圧と恐怖は、無視し難いほどのものとなる。

クレジット

ストーリー原案

間宮 夏生

原作

ATLUS

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