概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
風祭 将 (かざまつり しょう)
ポジションはフォワード。初登場時中学2年生にして身長146cmと小柄で、武蔵森学園中等部のサッカー部に所属していたが、体格のためにレギュラーにはなれないと知らされ、桜上水中学校に転校してきた。特に能力に秀でているわけではないが、明るく素直な性格で、とにかくひたむきにサッカーに情熱を注ぐ。 幼少時に事故で両親を失い、母方の伯父の家である風祭家に引き取られ、次男として育てられる。亡くなった実父もサッカー選手だった。ナショナルトレセンの東京都選抜チームに選ばれる。
水野 竜也 (みずの たつや)
桜上水中学校サッカー部2年。チームのエースであり、キャプテンを務める。ポジションはミッドフィールダー。武蔵森学園中等部サッカー部の入部試験に合格しながらも、監督を務める父親への反発心から桜上水中学校に入学した。抜群のサッカーセンスの持ち主。少々プライドが高く、一人で悩みを背負い込みがちな性格であったが、風間将らの影響で変わっていく。 ナショナルトレセンの東京都選抜チームに選ばれる。女子生徒からの人気も高い美形。
佐藤 成樹 (さとう しげき)
桜上水中学校サッカー部の2年で、ポジションは基本的にフォワードだが、臨時的にゴールキーパーを務めたこともある。風祭将とはクラスメイトでもあるが、テレビ番組の影響で1年近く放浪生活をしていたため、実年齢は1歳上である。金髪の長髪にピアスという派手な外見をしている。大人びた冷めた性格でサッカーにも一歩引いた姿勢で取り組んでいたが、風祭将のひたむきな姿勢に影響を受けて真剣にサッカーの道を志し始める。 京都の名家出身のため関西弁を使う。ナショナルトレセンの関西選抜チームに選ばれる。
不破 大地 (ふわ だいち)
桜上水中学校の2年生。何でも簡単にこなしてしまう天才だが、相手の気持ちを思いやることが苦手で、人のプライドを壊してしまうため「クラッシャー不破」の異名を持つ。その性格から友人も少なかったが、そんな自分に屈託なく話しかけてくる風祭将に興味を持ち、サッカー部に入部した。ポジションはゴールキーパー。 データに基づいた理詰めの思考をし、三白眼で常に無表情である。ナショナルトレセンの東京都選抜チームに選ばれる。
高井 真人 (たかい まさと)
桜上水中学校サッカー部の2年。ポジションは当初はフォワードだったが、松下左右十の勧めでウィングバックに転向した。実家は八百屋を営んでおり、将来は店を継ぐため、プロのサッカー選手になることは考えていない。人間味のある熱い性格でチームメイト思い。顔が大きい。
渋沢 克朗 (しぶさわ かつろう)
武蔵森学園中等部サッカー部の3年でキャプテンを務める。ポジションはゴールキーパーで、「同世代で一番優れたキーパー」と言われている。落ち着いた温厚な性格で面倒見が良く、三軍だった風祭将のことも認識していた。ナショナルトレセンの東京都選抜チームに選ばれる。
藤代 誠二 (ふじしろ せいじ)
武蔵森学園中等部の2年生。ポジションはフォワードで、チームのエースストライカー。俊足を活かしたドリブルや高等なテクニックを使いこなすプレイスタイルで、エリート揃いのチーム内でも異彩を放っている。明るく人懐っこい性格で、右目の下の泣きぼくろが特徴。ナショナルトレセンの東京都選抜チームに選ばれる。
天城 燎一 (てんじょう りょういち)
国部第二中学校サッカー部の2年で、身長180㎝と大柄な体格をしている。ポジションはフォワード。日本人の父とドイツ人の母を持つハーフ。厳格な父親の影響で、自分一人の力で上へ行くことに固執するやや傲慢な性格だったが、風祭将との付き合いや、慕ってきた乳母の言葉などをきっかけに変わっていく。 ナショナルトレセンの東京都選抜チームに選ばれる。
椎名 翼 (しいな つばさ)
飛葉中学校サッカー部の3年で、キャプテンを務める。初登場時身長151㎝と小柄で、女子のような整った可愛らしい顔立ちをしているが、性格は好戦的な野心家。頭も良く、遠慮なくずけずけと言いたいことを言う。体格に悩みを持つ者同士としてアドバイスをするなど、風祭将のことを気に掛ける。 ナショナルトレセンの東京都選抜チームに選ばれる。
杉原 多紀 (すぎはら たき)
ナショナルトレセンの東京都選抜チームのメンバーの中学2年生で、ポジションはミッドフィールダー。穏やかな性格で、選抜チーム内での風祭将のよき友人となる。
真田 一馬 (さなだ かずま)
ナショナルトレセンの東京都選抜チームメンバーの中学2年生。同じクラブユース所属で、ともにU-14代表に選ばれている郭英士、若菜結人と仲が良い。ポジションはフォワードで、高い技術力を持つが、メンタル面の弱さがプレイに影響しやすい。
郭 英士 (かく えいし)
ナショナルトレセンの東京都選抜チームメンバーの中学2年生。同じクラブユース所属で、ともにU-14代表に選ばれている真田一馬、若菜結人と仲が良い。冷静な性格。韓国人の母親を持つハーフである。
若菜 結人 (わかな ゆうと)
ナショナルトレセンの東京都選抜チームメンバーの中学2年生。同じクラブユース所属で、ともにU-14代表に選ばれている郭英士、真田一馬と仲が良い。ポジションはボランチだが、プレイスタイルは攻撃的。明るい性格の自信家。
鳴海 貴志 (なるみ たかし)
ナショナルトレセンの東京都選抜チームに選ばれた中学3年生。ポジションはフォワード。大柄で、茶色の長髪にパーマをかけた派手な外見をしている。その体格を活かしたパワーで押すプレイスタイルが特徴。自信家で不遜な性格。
風祭 功 (かざまつり こう)
風祭将の10歳年上の兄で、ホストとして働いている。風祭将が桜上水中学校に転校することになって以来、風祭将と二人でマンションに住んでいる。弟思いの青年。
松下 左右十 (まつした そうじゅう)
元日本サッカーリーグの選手で、日本代表メンバーとしても活躍していた。おやっさんのおでん屋の常連客で、そのつながりから風祭将の試合を見たことがきっかけとなり、桜上水中学校サッカー部のコーチを務めることになる。顎髭を生やし、長髪を後ろで縛っている。
西園寺 玲 (さいおんじ あきら)
元日本女子サッカーリーグの選手で、小島有希の憧れの人でもあった。椎名翼のはとこ。飛葉中学校サッカー部の監督を務めており、のちナショナルトレセンの東京都選抜チームのコーチにも就任。風祭将らを選抜メンバーに推薦した。ショートヘアの美女。
桐原 総一郎 (きりはら そういちろう)
水野竜也の実父で、武蔵森学園中等部サッカー部の監督を務める。元社会人サッカー選手で、指導者としての能力も一流だがワンマンな性格。自分を自らの望むサッカーを体現するための道具としてしか見ていないと感じた水野竜也に反発され、敵視される。
おやっさん
氏名は不明。風祭将が夜間に自主練をしていた河川敷の近くで、屋台のおでん屋を営む。頑固で一本気な性格の中高年の男性。風祭将の練習の様子を見守るうちに彼を応援するようになり、桜上水中学校の試合に足を運ぶなど、熱心なサポーターとなる。
小島 有希 (こじま ゆき)
桜上水中学校の2年。マネージャーとしてサッカー部に入部したが、のちに自ら女子サッカー部を立ち上げ、キャプテンとなった。ポジションはミッドフィールダーで、技術も高い。兄がJリーガーであり、自らも西園寺玲に憧れ、幼少時よりクラブチームに所属していた。物怖じせずはっきりとものを言う性格。 少々ブラコンの気がある。
桜井 みゆき (さくらい みゆき)
桜上水中学校の1年生。風祭将の試合でのプレイを見たことがきっかけで女子サッカー部に入部する。以来、風祭将に好意を寄せるが、なかなか振り向いてもらえずにいる。おとなしい性格。
集団・組織
桜上水中学校 (さくらじょうすいちゅうがっこう)
『ホイッスル!』に登場する中学校。東京都にあるごく普通の、公立の男女共学校。風祭将らが通う。サッカー部は弱小チームであったが、風祭将、水野竜也らの活躍で有名になった。
武蔵森学園中等部 (むさしのもりがくえんちゅうとうぶ)
『ホイッスル!』に登場する中学校。東京都にある中高一貫、全寮制の私立校。文武両道の校風で、特に全国大会の常連であるサッカー部は非常にレベルが高く、数百人の部員を試験により一軍・二軍・三軍に分けている。三軍の部員にはレギュラーになれるチャンスはほとんどない。
飛葉中学校 (ひばちゅうがっこう)
『ホイッスル!』に登場する中学校。東京都にある公立の男女共学校で、少々ガラの悪い生徒もいる。転校してきた椎名翼が立ち上げたサッカー部が、地区予選の決勝戦で桜上水中学校と対戦した。
岩清水工大附属中学校 (いわしみずこうだいふぞくちゅうがっこう)
『ホイッスル!』に登場する中学校。東京都にあり、サッカー部は、守備に重きを置いた安定感のある試合運びが特徴。桜上水中学校と地区予選決勝トーナメントで対戦した。
続編
ホイッスル!W (ほいっするだぶる)
樋口大輔の『ホイッスル!』の続編。裕福な家庭に育ち、有名なサッカー選手を父親に持つ勝気な少年の天城煌牙と、東日本大震災で家族を失い、そのトラウマから心を閉ざしているクールな少年、黒瀬拓海が、反発し合い... 関連ページ:ホイッスル!W