概要・あらすじ
昭和40年代、埼玉県南部の農村地帯は急激な開発によって多くの人々が流入した。この地に新設された新生高校に入学した玉井真吾は、同じくサッカー部監督として赴任した松木天平と出会う。真吾にサッカーの才能を見出した松井は真吾をサッカー部に誘うが、松木の横柄な態度に怒った真吾は拒否。
登場人物・キャラクター
玉井 真吾 (たまい しんご)
新生高校の1年生。サッカー好きで才能にあふれるがすべて自己流。負けん気が強く、その性格が仇となりサッカー部監督松木天平と対立し第二サッカー部をつくるが、後に松木の情熱に打たれ、フォワードとして新生高校サッカー部の中心人物となる。
松木 天平 (まつき てんぺい)
元全日本のゴールキーパー。「ゴールの猛虎」とも呼ばれる伝説のサッカー選手。新生高校サッカー部監督として呼ばれ、選手たちにサッカーを基礎から叩き込むが、あまりの厳しさに反発されることも多い。
大平 洋介 (おおひら ようすけ)
新生高校の3年生。玉井真吾とはケンカ仲間として出会い、殴り合いもするが、松木に対する反抗心で真吾と意気投合。第二サッカー部設立に動いた。後にゴールキーパーとして新生高校サッカー部のゴールを守る。
明日香 涼子 (あすか りょうこ)
新生高校の2年生。無鉄砲だが一本気な玉井真吾にひかれていく。放送部員として新生高校サッカー部の試合を実況したりしたが、後にサッカー部のマネージャーとなり、必殺シュートを編み出そうとする真吾をサポートする。
青田 光 (あおた ひかる)
新生高校サッカー部員。父親がPTA会長ということもありわがままな性格。厳しい練習が嫌で一度サッカー部を辞め不良生活を送るが、玉井真吾たちの友情によってサッカー部に戻り、以来、真吾の必殺シュートに欠かせないアシストプレイヤーになった。
美杉 純 (みすぎ じゅん)
朝風高校サッカー部のエース。荒削りながらも才能あふれる玉井真吾のプレーを見て以来、真吾をライバルと認めるようになる。スクリュー・シュートを放つ。
山形 豪十郎 (やまがた ごうじゅろう)
無名の北埼農林高校にサッカーの特待生で入学したエース。実家が貧しく、親兄弟を養うためには、試合で負けることは絶対に許されず苦悩する。フォーク・シュートの使い手。
上岡 猛 (かみおか たけし)
藤江西高校サッカー部の監督。若き日の松木とチームメイトだったが、必殺の回転ひねりシュートで脚を潰されて以来、松木への復讐心にとりつかれている。
上岡 剛 (かみおか つよし)
藤江西高校サッカー部のゴールキーパーで、監督の上岡猛の弟。兄の脚を潰した松木を憎んでおり、兄と2人で打倒松木に執念を燃やす。
ボボ・スタンレー
朝霞市にある米軍キャンプの軍属家庭の子弟が通うアメリカン・スクールのサッカー部主将。ペレの再来と呼ばれ、朝風高校、北埼農林高校、藤江西高校を破り、埼玉高校サッカーの征服を目論む。
集団・組織
新生高校 (しんせいこうこう)
開発によって人口が増えた埼玉県南部の農村地帯に設立された高校。サッカーを学校の目玉にするために伝説のゴールキーパー松木天平をサッカー部監督として呼んだ。
第二サッカー部 (だいにさっかーぶ)
松木率いる新生高校サッカー部に対抗し、玉井真吾たちがつくったサッカー部。基礎練習などはせず、楽しく自由なサッカーをすることが目標。しかし、サッカー部との試合に敗れ、真吾たちは本当のサッカーを知り松木についていくことを決心する。そして第二サッカー部は消滅した。
朝風高校 (あさかぜこうこう)
全国レベルのサッカーの強豪校。まったく無名の新生高校に敗れ、打倒新生高校に燃える。
北埼農林高校 (ほくさいのうりんこうこう)
サッカーではまったくの無名校。山形豪十郎を迎え入れて全国を目指す。そのため、山形に不敗を命じている。
藤江西高校 (ふじえにしこうこう)
サッカーでは無名校にもかかわらず、上岡猛、剛兄弟の執念によって強豪朝風高校を倒す。北埼農林高校も倒し、松木率いる新生高校に挑む。