マインド・ゲーム

マインド・ゲーム

優秀な兄にコンプレックスを抱いている中学生の少女、藤井美沙都とシスコン気味の兄、藤井達哉、達哉の親友で美沙都が思いを寄せる片桐貴浩を取り巻く恋の物語。「りぼん」平成2年1月号から8月号にかけて掲載された作品。

正式名称
マインド・ゲーム
ふりがな
まいんど げーむ
作者
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概要・あらすじ

藤井美沙都は、中学3年生の明るく優しい女の子。5年前に母親を亡くし、父親と兄の藤井達哉、弟の藤井拓哉と4人で暮らすなか、料理などの家事は全て美沙都が引き受けていた。ある日の放課後、見ず知らずの男の子に、捨てられていた可愛そうな犬を飼って欲しいと押しつけられる。実はこの男の子は達哉の親友の片桐貴浩だった。

ひょんなことから美沙都は貴浩から勉強を教わることになり、いつの間にか彼に惹かれていく。

登場人物・キャラクター

藤井 美沙都 (ふじい みさと)

受験を控えた中学3年生の少女。3月28日生まれの14歳。超ロングヘアで、髪を腰に届くほど伸ばしている。5年前に母親を亡くし、それ以来家事をすべてやっている。優秀すぎる兄の藤井達哉に劣等感を抱き、比べられるのを嫌がりながらも少しでも兄に追いつきたいと兄の通っている聖華高校を志望する。ひょんなことから兄の友人である片桐貴浩に勉強を教わることになり、次第に惹かれていく。 ある日、貴浩と千寿かおるが並んで歩いている所を目撃し、かおるが貴浩の彼女なのだと思い込み一度はあきらめようとするも、どうしても忘れられず貴浩のことを密かに想い続ける。

片桐 貴浩 (かたぎり たかひろ)

藤井達哉の親友。河川敷で佇んでいた藤井美沙都に犬を押しつけた人物。達哉から美沙都のことは良く聞かされていたため、河川敷で初めて会った時もすぐに美沙都だと気づいた。勉強を教えるのが上手く、達哉の部屋に来た時、美沙都に勉強を教えたのをきっかけに定期的に図書館などで美沙都に勉強を教えてくれるようになる。母親は片桐貴浩を産んですぐに亡くなったため、父子家庭で育った。 兄弟はおらず、美沙都と達哉の様子を見て、うらやましいと言っていた。中学2年生の時、父親が再婚し、新婚さんの邪魔はできないとそれ以来一人暮らしをしている。達哉から妹に手を出すなと釘をさされており、美沙都に優しく接するも恋愛対象ではなく、妹のような存在と思っていた。

藤井 達哉 (ふじい たつや)

藤井美沙都の兄。4月3日生まれ。成績優秀で聖華高校に主席で入学し、ずっとトップを守っている。生徒会の副会長も務めていて、傍から見れば完璧な優等生。妹の美沙都にはきつい言葉を投げかけることが多いが、実はかなりのシスコンで妹のことを大切に思っている。親友の片桐貴浩が初めて部屋に来た時、美沙都と親しく話すのを見て、妹に手を出すなよ、と釘をさした。

向井 恭子 (むかい きょうこ)

藤井美沙都の親友で美沙都の家にたびたび訪れていた。美沙都の兄である藤井達哉が好きで同じ高校に通いたいう思いから聖華高校を志望する。中学の時も同じクラスだったが、聖華高校入学後も美沙都や幼なじみの近藤泉と同じクラスになる。入学早々、達哉と公認カップルと噂されている千寿かおるにライバル宣言をするも、達哉には告白できていない。

千寿 かおる (せんじゅ かおる)

ふんわりとしたロングヘアの美少女。気が強いところもあるが明るくさっぱりとした性格で、向井恭子からライバル宣言された時も、フェアにいこうじゃない、と正面から受けて立った。藤井達哉と同じ生徒会役員で達哉と仲が良く、周囲の人達からは公認カップル扱いをされているが正式には付き合っていない。片桐貴浩のいとこで、藤井美沙都には貴浩の彼女だと勘違いされたが、美沙都に藤井くんが好きよ、と宣言し誤解が解けた。

近藤 泉 (こんどう いずみ)

藤井美沙都の友達で向井恭子とは幼なじみ。中学の時は、美沙都や恭子と同じクラスだった。美沙都のことが好きで美沙都と同じく聖華高校を志望する。あまり成績はいい方ではないが、すべり止めは受けていなかった。聖華高校入学後も美沙都や恭子と同じクラスになる。中学からサッカーをやっていて、高校でもサッカー部に入った。

遠藤 (えんどう)

聖華高校の軽音楽部の部長。藤井美沙都と向井恭子に、同好会を部にするための署名活動に協力して欲しいと言って騙し、入部届けに署名させた。藤井達哉や片桐貴浩の友人。軽音部は、軽く音楽を聴きながらお茶を楽しむ会の略で誰も楽器を弾けないと言っていたが、創立祭の時は楽器の弾けるメンバーが集まってバンドを組みライブをしている。

藤井 拓哉 (ふじい たくや)

藤井美沙都と藤井達哉の弟。美沙都が連れてきた犬にメスと知りつつもゴエモンと名付けた。バレンタインの時、美沙都からもし彼女がいるとして、彼女以外の女の子がチョコを持ってきたら受け取るかと聞かれ、もらうと返した。自分のことをずっと見ていてくれたから迷惑というよりは単純に嬉しいと思うと、素直に答えた。実際には彼女もおらず、バレンタインにチョコはもらっていない。

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