マザー・ルーシー

マザー・ルーシー

予備校に通う浪人生たちが暮らす男子寮に、17歳のヤリマン美女が寮母としてやってきたことから起こる騒動をコメディタッチで描いた作品。「週刊ヤングサンデー」に連載された。なお、連載当時の作者名は沖さやか表記となっている。

正式名称
マザー・ルーシー
ふりがな
まざー るーしー
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

17歳の乙部みさお(ルーシー)は、高校を中退し、自由なセックスライフを楽しんでいた。しかし、手あたり次第に男と寝るため、面倒を見てくれていた男の家から追い出されてしまう。行き場をなくしたルーシーは、苦手とする母親の元を訪ねるが、母親は職場から失踪した直後で、早進ゼミ学生寮の寮母の仕事をルーシーが引き継ぐことに。

毎日、大勢の男に囲まれて、お金も入って、寝床もついているという環境は、セックス大好きのルーシーにとってまさにパラダイス。寮母となったルーシーは、寮の浪人生達を食いまくるが、学生達は勉強が手に付かなくなり成績は下がる一方だった。

登場人物・キャラクター

乙部 みさお (おとべ みさお)

自由奔放に生きる17歳の女性。金髪の短めのウェーブヘアーで、派手目な美人。デニムのホットパンツに、ビキニのようなトップスと、露出の高い服装を好む。セックスが大好きで、誰とでも寝るいわゆるヤリマン。恋愛の嫉妬や別れ、ケンカなどのいざこざに関わることが嫌いで、皆で楽しくやるのが一番という考え。品や恥じらいはなく、騎乗位でガハハと笑いながら記念写真をパシャパシャと撮ったり、大勢の男子学生が入浴中の寮の風呂場に裸で入るような性格。 誰のともわからない子供を堕ろし、高校を退学になっている。拾ってくれた三島のところからも追い出されて行き場をなくしたが、母親の乙部みさえに代わって早進ゼミ学生寮の寮母として働くことに。「ルーシー」という名は、外人みたいでカッコイイという理由で自分から名乗っており、寮の学生たちからもルーシーと呼ばれている。

三島 (みしま)

乙部みさおを拾ってマンションに住まわせていた男。チーマーのリーダー的存在。みさおが手下とも手あたり次第寝るためメンツが潰されたと、みさおを追い出し、周囲の人間にもみさおと関わらないようにお触れを出す。

乙部 みさえ (おとべ みさえ)

乙部みさおの母親。早進ゼミ学生寮の寮母として働いていた。みさおと同じく自由奔放な人物で、寮で生活していた予備校生と駆け落ちしてジャマイカへ失踪した。惚れっぽい性格で、みさおと一緒に暮らしていたころは、みさおの彼氏にまで手を出した。現在のみさおの性格は、乙部みさえの影響によるところが大きい。なお、みさおからは嫌われている。

北里 まさお (きたざと まさお)

早進ゼミ学生寮の管理を担当している男性。眼鏡をかけた神経質そうな堅物。勝手に服を脱いだ乙部みさおとのツーショット写真を無理やり撮られ、みさおが新しい寮母になることを仕方なく認める。みさおがしでかした不始末の苦情は彼のもとへくるため心労が絶えない。他の寮も担当しているため忙しい。

南 洋平 (みなみ ようへい)

早進ゼミ学生寮で暮らす浪人生。いい大学に入り、いい職について安定した生活を送るため、勉強イコール幸せと希望と自分に言い聞かせ、1分1秒を惜しんで勉強している。そのため、勉強の邪魔になる騒々しい寮母の乙部みさおの存在を心底迷惑に思っている。

神谷 利夫 (かみや としお)

慶応大学に通う大学2年生で、早進ゼミ学生寮に住み込みで寮生たちの勉強を見るバイトをしている。寮のルールに厳しく、破った寮生にはすぐに反省文を提出させるため寮生たちからは疎まれているが、勉強好きな南洋平からは慕われている。説教好きで、何時間も話が続くため乙部みさおからは徹底的に避けられている。彼女いない歴21年の素人童貞。

白石 (しらいし)

早進ゼミ学生寮で暮らす浪人生。冴えない風貌でまだ童貞。勇気を出して一条香奈に声をかけ、交際しているが、なかなかセックスできずに悩んでいる。志望は早稲田大学。

一条 香奈 (いちじょう かな)

白石から声をかけられて交際している15歳の女の子。高校受験を控えた中学生。眉のあたりで切りそろえた前髪と黒いストレートのロングヘアーの美少女。たまに白石に連れられて寮に忍び込んでくる。兄のエロ本をこっそりと読み、セックスには興味があるのだが、白石の誘いをなかなか受け入れられない。

天野 (あまの)

早進ゼミ学生寮で暮らす浪人生。坊主頭で関西弁で話す。どこか達観したところがあり、乙部みさおによる寮での一連の騒動にもさほど動じない。趣味は競馬。志望は駒沢大学。

市川 ヒロト (いちかわ ひろと)

早進ゼミ学生寮で暮らす浪人生。やや長めの髪を後ろに流してバンダナを被っている。京都出身。元ヤンキーでケンカっぱやい。志望は早稲田大学。高校時代に付き合っていた小路彩子の告白によってセックスのテクニシャンであることが乙部みさおにバレて、言い寄られるハメに。

小路 彩子 (しょうじ あやこ)

市川ヒロトの彼女。ヒロトとは高校の同級生。京都で料亭を経営する父親が病気で先が長くないため、ヒロトに大学を諦めて京都に帰り、自分と籍を入れて料亭を継いでほしいと言ってくる。ヒロトが京都へ戻るよう乙部みさおに協力を要請する。

椎名 (しいな)

早進ゼミ学生寮で暮らす浪人生。おっとりとした女の子のような風貌の男子。実家からの手紙を乙部みさおに読み上げられてホームシックにかかり涙を流す。志望は早稲田大学。

野口 (のぐち)

早進ゼミ学生寮で暮らす浪人生。目立たないがヘンなやつという評判で寮生たちからは「グチョ」と呼ばれている。勉強に身が入らず、やたらと開運グッズにこだわっており、部屋には蛇の置物やタロット、怪しげなペンダントなどさまざまなグッズがある。

大野 (おおの)

早進ゼミ学生寮で暮らす浪人生。ロンゲをヘアバンドでオールバックにし、チョビ髭を生やしたサーファー風の風貌。ヘルス好きのスケベで、寮生からは「フーゾク大王」とも呼ばれる。

坂本 (さかもと)

早進ゼミ学生寮で暮らす浪人生。予備校で一番の成績の秀才。神谷利夫から東大も余裕と太鼓判を押されるほどだが、本番に極端に弱く、本来の実力を発揮できない。志望は慶応大学。

高田 (たかだ)

早進ゼミ学生寮で暮らす浪人生。坊主頭で太った学生。成績が上がらず、大学進学をなかば諦めかけている。毎日楽しそうに遊んでいる乙部みさお(ルーシー)に憧れ、数日間勉強を忘れてルーシーと2人で遊び倒す。その際はルーシーから「マリオ」と呼ばれていた。

早川 あきら (はやかわ あきら)

乙部みさお(ルーシー)の父親違いの兄となる浪人生。ルーシーは兄の存在すら知らなかったが、突然早進ゼミ学生寮で暮らすことになる。大人しそうな雰囲気でルーシーが恋心を抱くが、女心を意のままに操り、最後は無残に裏切ることを喜びとする本性を持っている。

早川 良夫 (はやかわ よしお)

早進ゼミ学生寮を持つ、早進ゼミナールの理事長。早川あきらの父親であり、乙部みさえの愛人でもある。寮を追い出された乙部みさおと偶然出会い、お互い義理の親子だとは知らずに体の関係を持ってしまう。みさえからは「ヨシちゃん」と呼ばれており、いろいろと過去の恥ずかしいプレイの証拠を握られている。

場所

早進ゼミ学生寮 (そうしんぜみがくせいりょう)

早進ゼミという予備校に通う浪人生のための寮。男子限定で、全室3畳半の個室。寮内には自習室もある。酒、煙草、ケータイは禁止で、夜7時以降は他人の部屋に行ってはならない。住み込みは寮母一人だが、通いのパートさんが食事を作ってくれる。

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