マジカルシェフ少女しずる

マジカルシェフ少女しずる

「弁当勝負」のために技を磨く西ノ森しずるの戦いを描くギャグコメディ。「コミック アーススター」2011年6月号から2014年1月号まで掲載された作品。

正式名称
マジカルシェフ少女しずる
ふりがな
まじかるしぇふしょうじょしずる
作者
ジャンル
料理バトル
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

西ノ森しずるは幼い頃に失踪した母を探しながら、母が託してくれた「銀河包丁」を大事に持っていた。彼女は能力を持つ者たちが通う学校、国立大勉富学園に母の七光りだけで入学したが、能力を持たないしずるにとっては、そこでの日々はただ辛いだけのものだった。そんななか、しずるは聡氏陽優に退学を賭けた「弁当勝負」を挑まれてしまう。

登場人物・キャラクター

西ノ森 しずる (にしのもり しずる)

国立大勉富学園の女子生徒。行方不明の母を捜すために、数多の敵と「弁当勝負」をして、「弁当」の高みを目指していく。当初は自分は能力を持っていないと思っていたが、聡氏陽優との「弁当勝負」において、忘れていた能力が復活する。その能力は「変身」で、姿を変えて弁当作成能力を飛躍的に向上させるというもの。母であるチャーリー西ノ森から「銀河包丁」を託されている。

聡氏 陽優 (さとうじ ようゆう)

国立大勉富学園の生徒会長の男子生徒。その場の時間を止め、最短時間で弁当を提供できるようになる「時間操作」の能力を持つ。西ノ森しずるに「弁当勝負」を挑むが、それはしずるに、幼なじみだった頃のことを思い出して欲しいがゆえの行動だった。

チャーリー西ノ森 (ちゃーりーにしのもり)

西ノ森しずるの母親。銀河弁当団ナンバー777所持者。銀河弁当団の団員の証である「銀河包丁」をしずるに託して姿を消したが、銀河弁当団がしずるに手を出すことを恐れ、陰ながら守り続けてきた。しずるは彼女に会うために、ベントーナメント、そして弁闘へと続けざまに参加することになる。

タイコおばちゃん

西ノ森しずるの育ての親。国立大勉富学園の学生部長、総学生部長、学生長、最高学生長を倒した経歴を持つ。「超効率化」といって、弁当の作成を効率化させることで、ハイスピードかつ美味しいお弁当を作る能力を所持している。調理中は細胞が活性化し若返る。チャーリー西ノ森の代わりに育ててきたしずるのことを大切に思っている。

かおる

西ノ森しずるの生き別れた妹で、国立大勉富学園の生徒。「弁当勝負」においてしずると再会した際は冷たく接していたが、のちに妹だと明かして態度を軟化させる。銀河弁当団ナンバー999所持者。「変身・物体移動」の能力を持っている。「変身」することで、弁当を作成する能力が飛躍的に上がる。4段階変身することができる。

シケモク

西ノ森しずるの父親。銀河弁当団ナンバー666所持者で、ずっとチャーリー西ノ森を探している。「再生」という、物質のみならず人間の傷を再生するの能力を持っている。しずるを狙う銀河弁当団の行動が過激になりすぎたことから、しずるを心配して銀河弁当団を遠ざけようとしていた。

東丸 まかる (ひがしまる まかる)

国立大勉富学園の女子生徒。学園に新たに弁当探偵部を作った。その際、カラシ先生に顧問になってもらおうとするが、拒否される。のちにカラシ先生が毒を盛られた事件が発生した時には、弁当探偵部の一員として、「非可食の食材を見つけるスキャン」能力を使って事件解決に挑む。

カラシ先生 (からしせんせい)

国立大勉富学園の女性教諭。教師である以上、すべての生徒のことを把握すべきであるという信念を持っている。弁当探偵部の顧問になって欲しいと東丸まかるに請われたが、拒否した。大仕事となる部活の顧問を引き受けるとキャパシティがオーバーし、自分の持つ信念を貫き通せないからというのがその理由であった。

一日分 野菜 (ひととぶ やな)

国立大勉富学園の女子生徒。西ノ森しずるとは幼なじみで、聡氏陽優よりも付き合いは長い。小さい頃から弁闘が好きで、大弁当時代によって弁闘が一時的に廃れてしまった時は、生きる目的を見失ってしまった。しずるの弁闘の師匠でもある。

衛尾 飛翔 (えび ふらい)

えびグループの代表の男性。西ノ森しずるが持っていた「オードブル・オブ・ザ・ワールド」というカードを求めて、しずるに譲るよう交渉を持ちかけるも拒否され、しずるの家を倒壊させてカードを盗んでいった。

集団・組織

銀河弁当団 (ぎんがべんとうだん)

闇の弁当組織。チャーリー西ノ森が所持していた包丁「銀河包丁」は銀河弁当団の団員の証。組織としての活動内容は謎に包まれているが、幹部にはナンバーが付けられ、通称「ナンバーズ」と呼ばれる。更にその中でも9人の実力者は「スリースターズ」と呼ばれ、111から999までの3桁のゾロ目のナンバーを持つ。「銀河包丁」は団員の証であるため、手放すと即退団したとみなされ、他の者の手に渡ればすぐに他の「ナンバーズ」が取り返しにくる。 西ノ森しずるがずっと母親の包丁を持っていても狙われなかったのは、母が陰ながら守ってくれていたため。

弁当探偵部 (べんとうたんていぶ)

東丸まかるが作った部で、通称「弁探部」と呼ばれる。弁当勝負のトーナメント、ベントーナメントの4位に輝いた西ノ森しずるを勧誘した。カラシ先生が毒を盛られた事件が発生した際には犯人捜しに勤しんだ。事件解決後に、カラシ先生が弁当探偵部の顧問となったが、しずるは正式な部員にはならなかった。

場所

国立大勉富学園 (こくりつだいべんとうがくえん)

能力を持つ者だけを集めて作られた超エリート学校。「弁当勝負」という伝統の料理対決がある。ルールはただ1つだけで、負けたものは即退学。在学中に一度だけ申し込むことができ、拒否はできない。西ノ森しずる、聡氏陽優などが通っている学校。

その他キーワード

能力 (つーるず)

料理、とりわけ「弁当」に特化した超能力で、国立大勉富学園に通う生徒は、この超能力を持って入学している。この超能力を使い、弁当勝負を用いて、生徒会へと上り詰める人間もいるほどである。西ノ森しずるもこの超能力を持っていたが、一度弁当勝負をして力が復活するまでは、自分にはこの超能力がないと思っていた。

大弁当時代 (だいべんとうじだい)

不況が続き、さまざまな節約術が開発されたが、その中でも最もポピュラーな「弁当」が大流行した。「弁当」ブームによって、日本国民の自炊の腕は爆発的に上昇。そして料理特化した超能力「能力」を持つ人間が現れるようになった。

弁闘 (でじゅね)

長い不況により、疲弊した市民の間で安価に遊べるカードゲームが大流行。特に身近だった弁当をテーマにした、かつての人気カードゲーム「弁闘」が再び注目を集めて大ヒット。これにより大弁当時代は終わり、新たに大カード時代が到来した。このカードゲームも進化し、カードを置くと立体映像が投影される次世代型ランチョンマットが登場する。 そのあまりの映像美は、味覚・触覚・痛覚を感じられるほどになっていた。ちなみにこのプレイヤーたちのことを「弁闘士」と呼ぶ。

SHARE
EC
Amazon
logo